を散布したほうがいいそうです。 岩越敬博 ムシが出る田んぼでは、全部の苗に苗箱処理剤 イネミズゾウムシの苗箱処理剤は 三分の一以下に減らせる いだろうと気づいたわけです。 畦畔沿いで止められれば中には広がらな んだんと被害が広がりました。それで、 のイネで、その後、真ん中に向かってだ です。まず葉が白くなったのは畦畔沿い 時に観察したことがきっかけだったそう 年前、イネミズゾウムシの被害を受けた の︵ 六 条 田 植 え 機 を 使 用 ︶ 。今から一〇 その秘密は、畦畔沿いに植える六条分 だけに、箱処理した苗を植えるというも 抑えているそうです。 シの苗箱処理剤を通常の三分の一以下に 五泉市で減農薬米を三〇 つくる、株式会社 ひふみ会代表の齋藤孝二さん。イネミズゾウム ご せん から ただし、イネドロオイムシの場合は初 めから全体に広がるとのこと。ドロオイ ( 35 ) 現代農業 2015.6 ha 新潟 佐藤嗣高 石灰がアブラムシに効くという人は他にもい 熊谷さん。 高温障害にもアブラムシにも石灰が効く ム シ が ま っ た く つ か な く な っ た の で す。 ﹁石灰 この方法にはもう一ついいことがありまし た。防除してもところどころ残っていたアブラ たそうです。 を反射するので地温が下がり、芯止まりが減っ 白なマルチに早変わり。白く固まった石灰は光 ルチの上にかければ、一〇分ほどで乾いて真っ 二〇ℓ容量のジョウロに入れた水へ、二〇〇 ∼三〇〇gの生石灰を加えて攪拌。それを黒マ と思い、さっそくキクで実践。 う ピ ー マ ン の 記 事 を 読 み ま し た。 ﹁ こ れ だ!﹂ 温が五度下がった﹂ ︵二〇〇九年八月号︶とい た。 あ る 日﹃ 現 代 農 業 ﹄ で、 ﹁石灰マルチで地 一関市でキクを栽培する熊谷幸夫さんは、三 年前まで、高温による芯止まりに悩んでいまし から に反射する光を嫌って寄り付かないのでは﹂と 現代農業 2015.6 ( 36 ) 岩手 と、ネギに消石灰をふりかけると、ついていた ま す。 茨 城 県 水 戸 市 の 高 橋 あ さ 子 さ ん に よ る なるそうです。 アブラムシがいなくなり、その後も発生しなく 阿部智也 ﹃ 現 代 農 業 ﹄ の 記 事 で し た。 そ れ は、 ハ ク サ イ 根こぶ病にクズ大豆、ワサビにも効いた ほ の定植前に、熱湯につけて芽止めしたクズ大豆 で 沢ワサビを苗からつくる河津町の平川伊 出穂 さんは、九年前まで連作障害による根こぶ病に を施用すると、根こぶ病を抑えられるというも い 困っていました。ワサビ苗に使える農薬は少な のです︵二〇〇六年六月号︶ 。 から く、 効 果 も い ま い ち。 そ ん な 時 に 読 ん だ の が ﹁同じアブラナ科のワサビにも効くのでは?﹂ と、やってみたところ、やはり根こぶ病がほと んど出なかったそうです。それ以来、ずっとこ の方法で抑えています。熱湯に一晩浸けたクズ 大豆を、苗床に一坪当たり二〇〇g入れてうな うだけです。 ﹁クズ大豆は安いし、湯に浸けるだけだから手 間もほとんどかからない﹂ 。 今 で は、 近 所 の 人 にも教えているそうです。 ( 37 ) 現代農業 2015.6 静岡 い 伊藤照手 やり方は、二ℓのえひめAIに、砂糖一㎏と ドライイースト八〇gを入れ、水を注ぎ二〇ℓ そんな鬼塚さん、じつはえひめAIを二次培 養で殖やしています。 気にならなくなった﹂と効果を実感しています。 えひめAIをカンタン二次培養、灰カビが減った あ 散布し続けていたところ、 ﹁灰色カビ病の原因に 倍に薄めたものを、一週間∼一〇日間隔で葉面 二年前からマンゴーにえひめAIを使ってい る、宮崎市の鬼塚高幸さん。五〇〇∼一〇〇〇 から なる花カスが落ちやすくなり、残っていても病 現代農業 2015.6 ( 38 ) にして、ハウスの中に置いておくだけ。二週間 もあればできあがります。この方法なら、ふつ うは培養する時に必要なヨーグルトと納豆は買 わなくても済むわけです。 二次培養したものは、 三・五、糖度一%。 乳酸菌や酵母菌は殖えているようだし、水面に は最初に作ったものと変わらないそうです。 二次培養を繰り返して二年になりますが、効果 グルトや納豆を使ったのは最初だけ。つまり、 えているようだと鬼塚さんは見ています。ヨー 薄い膜が張っているので、好気性の納豆菌も殖 pH 宮崎 腕まくり自在、便利な作業着 太 め の つ く り な の で、 作 業 も し や す い そ う で は芳枝さんにぴったり。男性用のシャツは腕が 靴下のゴムが腕にフィットするから袖まくり がラクだし、父ちゃんのシャツで作ると、袖丈 切り取ったところに縫い付ければ完成です。 ム部︶から下の一〇㎝ほどです。これを袖口を くなった靴下も用意。使うのは、履き口︵口ゴ まず、シャツの袖の開くようになっている部 分︵剣ボロ︶を切り取ります。それに、履かな 作っています。 て、袖の上げ下げがスムーズにできる作業着を 上手の梶井芳枝さんは、シャツの古着を利用し 袖ボタンが付いている作業着は、袖の上げ下 げが面倒ですよね。雲南市で野菜をつくる手芸 から 近所のお茶飲み会に着ていったところ、これ す。 屋冝菜々子 が大好評。今ではご近所さんも真似して作って いるそうです。 ( 39 ) 現代農業 2015.6 島根
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