2015 AUTOBACS SUPER GT Round2 「FUJI GT 500km RACE」 ■開催日 予選 5 月 2 日(土) 決勝 5 月 3 日(日)■開催地 ■入場者数 予選 33,500 人 決勝 58,000 人 富士スピードウェイ SUPER GT 第 2 戦が富士スピードェイで開催された。毎年ゴールデンウイークに開催され る「FUJI GT 500km RACE」はシリーズ戦のうち最も多い入場者数を誇るラウンドだ。 その華やかなレースウイークは、初夏を思わせるような気温と天気に恵まれ、まさに行楽日 和という言葉がふさわしい大会となった。LEXUS TEAM WedsSport BANDOH は予選で は、決勝を見据えた戦略で 15 位に甘んじるが、決勝では、その戦略が功を奏し 7 位でフィ ニッシュし 2 戦連続でポイントをゲットした。 【公式予選】 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1 開始時 25℃/39℃、Q2 開始時 26℃/39℃、 Q2 終了時 25℃/38℃ 予選を迎えた富士スピードウェイは、天候に恵 まれ汗ばむほどの陽気となった。夏の太陽まで ではないものの半そで姿の来場者の中には顔や 腕を赤く日焼けした姿が見受けられるほど。そ んな中、14 時 15 分から GT300 クラスの Q1 か ら始まったが途中で赤旗が出たため、GT500 ク ラスの予選は 6 分遅れの 14 時 41 分から始まっ た。19 号車 WedsSport ADVAN RC F のコック ピットには関口選手が収まり、アタックの時を待つ。コースにはいち早くコースイ ンした 100 号車のエンジンサウンドが響き渡る。 関口選手を含む 14 台のマシンは、 ピットで待機する光景が続き、その 4 分後に 19 号車 WedsSport ADVAN RC F が コースイン。これを皮切りに次々とコースインしライバルが出そろうと、たちまち サーキット全体が緊張に包まれた。そして関口選手はアタックを開始!早くも 3 ラップ目には 1'29.728 をたたき出し暫定トップに躍り出る。しかし、かぶせ込む ようにライバルがトップタイムを更新し、ランキングが下がるが、4 ラップ目には タイムをコンマ 1 秒刻み 1'29.616 のタイムを出す。しかし惜しくもこの時点で暫 定 8 位にランキングされ、その後ライバルの追い上げが厳しく、悔しくも 15 位と いう結果に。 最下位に沈んだ 19 号車 WedsSport ADVAN RC F だが、関口選手のマシンに対す るフィーリングも良く、明日の決勝を見据えたチームの戦略からすると、1'29.616 というタイムは、追い上げを期待できることは間違いなく、チームは明日の決勝に 備えるべく、19 号車 WedsSport ADVAN RC F のメンテナンスに力を入れた。 Q2 の結果、トップは 1 号車 MOTUL AUTECH GT-R、2 位 12 号車 カルソニック IMPUL GT-R、3 位 38 号車 ZENT CERUMO RC F となった。 【決勝】 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:25 度/39 度>途中:22 度/32 度 予選日に引き続き快晴に恵まれた富士スピー ドウェイは、昨年にも増した 58,000 人ものレ ースファンが集結した。決勝が始まる午後には やや雲が多くなるが、絶好のコンディションで 決勝を迎えた。そして、14 時 15 分、パトカー 先導によるパレードラップからフォーメーシ ョンラップへと周回を終えたのち、レッドシグ ナルからグリーンシグナルが点灯、500km 先 のゴールをめざし決勝の幕が上がった。 オープニングラップはクリーンなレースが展開すると思ったのは束の間で、早くも ダンロップコーナーで 2 台のマシンが絡み、大きくポジションを落とし、これをす り抜けた関口選手は落ち着いた状態で 19 号車 WedsSport ADVAN RC F を操り、 最下位から 10 位にジャンプアップ。その後は、順位を入れ替えながらのレースは 続き 9 ラップ目には、300 クラスのマシンが 1 コーナー手前からオイルを吹きなが らコースアウト。エスケープゾーンに止まったが、直後にオイルラインから出火し てしまう。これによりペースカーが入り、隊列を整えたのち、15 ラップ目から仕切 り直しとなった。 しかし、レースが再開したと同時に 6 号車と 24 号車が接触。19 号車 WedsSport ADVAN RC F は労せずして 8 位にポジションを上げ ることとなる。しかし 19 ラップ目までに、3 台のライバルに先行を許し 11 位にポジショ ンを置くことになるが、その後は安定した走 りでポジションを入れ変えながらも 39 ラッ プ 目 に ピ ッ ト イ ン 。 19 号 車 WedsSport ADVAN RC F のバトンは脇阪選手に渡された。 ピットアウトした時点で 8 位にポジションを置く 19 号車 WedsSport ADVAN RC F。 脇阪選手は順調にレースを展開するが、中盤に差し掛かったころには、500 クラス、 300 クラスを問わずに、タイヤバーストが目立つようになりレースは次第に荒れた 展開になっていく。ライバルがバーストに苦しむ姿を尻目に順調な走りを見せる脇 阪選手は 2 回目のルーティーンのため、76 ラップ目に再びピットイン。脇阪選手は 7 位で最後のバトンを関口選手に渡した。戦列に戻った時点で 9 番手に落ちてしま うが全車がピット作業を終えた 84 ラップ目にはポジションを 7 位に回復。19 号車 WedsSport ADVAN RC F を操る関口選手も安定してラップタイムを刻み、レース を展開。その後、レースは大きな動きを見せることなく 19 号車 WedsSport ADVAN RC F は 7 位でフィニッシュ。FUJI GT500km RACE の幕を閉じた。 優勝は、1 号車 MOTUL AUTECH GT-R、2 位 12 号車、カルソニック IMPUL GT-R、 3 位 36 号車 PETRONAS TOM’S RC F という結果に。 【脇阪寿一選手コメント】 15 番手から 7 位でフィニッシュです。我々は固めのタ イヤで予選を挑んで最下位に沈みました。しかし、決勝 の気温次第では、柔らか目のタイヤを選んでいたライバ ル達を追い上げることができると思っていましたが、そ の辺の思惑は思ったほど当らず。500km レースで色ん なトラブルがある中で、我々は順調にレースをつなぐこ とができました。関口選手の走りもピット作業もミスな く、終わってみれば、7 位まで上がることができました。 ファンの方々に応援していただいたことが我々のパワ ーになりました。チーム一丸となって頑張れた結果でし たのでうれしいです。しかし、7 位で満足することなく、 次のタイではもっと上の順位を目指して頑張りたいと 思います。開幕と今回と厳しい戦いを強いられましたが、2 戦連続でポイントを取 れたということはチームが成長している証拠だと思います。ここで停滞することな くさらに上を目指して頑張りたいと思いますので引き続き応援よろしくお願いい たします。 【関口雄飛選手コメント】 いつも通りの自分たちのできることをやって結果とし て 7 位でフィニッシュし、8 台抜くことができました。 できることはやりきった感じはありますが、もうちょっ と予選で前に行きたかったですね。 次のタイでは、いいイメージがあるので、期待してくだ さい。 【坂東正敬監督コメント】 荒れるレースだと思っていました。昨年も7位をゲッ トしていたので今年は表彰台を狙っていたのですが、 気温と路面温度が僕の想定していた温度と違っていま した。今の GT500 はある意味タイヤ戦争でもあります。 真っ向勝負も一つの勝負の仕方ですが、他車と違う作 戦を狙うのも勝ちにこだわる姿勢だと思っています。 タイの後がまた富士なので今回は貴重なデータを取る ことが出来ました。今回は 500kmの長丁場のレースで したが応援旗がとても目立って、本当に感謝していま す。今後も共に戦っていきましょう!次のタイも狙っ て行きますので今後も応援宜しくお願いいたします。
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