り ん ご 生 産 情 報 (5月号)

り
ん
ご
生
産
情
報
平成 27年 5 月 19 日
(5月号)
JA つがる弘前
弘前北地区営農係
今年は開花期間中好天に恵まれ結実量はおおむね良好な状況となります。摘果は 1 つ成りから
仕上げ程度の強い摘果に切り替えていきましょう。
薬剤散布は平年よりも早めに進んでいることから、7 月上旬まで散布間隔を調整し開きすぎに
注意しましょう。
《 他県産のりんご生育状況 》
長野県・ ・ ・ふじの開花日は平年より4日早い4月24日、満開日は平年より5日早い4月27日、落花日は平年より6日早い5月2日であった。 4
(果樹試験場(長野市))
月8日朝には各地で降雪が見られ、所によっては氷点下にもなった。
岩手県・ ・ ・ふじの開花日は平年より9日早い4月27日であった。4月8日、9日には各地で氷点下を観測し、凍害の発生も見られている。
(定点観測ほ15地点平均)
山形県・ ・ ・ふじの開花日は平年より7日早い4月27日、満開日は平年より8日早い4月30日であった。落花日は平年より9日早い5月6日で
(園芸試験場(寒河江市)
)
あった。
福島県・ ・ ・ふじの開花日は平年より5日早い4月22日であった。また、満開日は平年より6日早い4月25日であった。
(果樹研究所(福島市))
4月中旬以降乾燥
状態は続いているものの、概ね結実は確保できるものと見込まれる。
秋田県・ ・ ・ふじの開花日は平年より10日早い4月29日であった。満開日は平年より11日早い5月2日であった。4月上旬の低温の影響で、
(果樹試験場(横手市))
一部地域で王林を中心に中心花の欠落やつるの短いものが見受けられた。
《 防 除 暦 》
回 数
散布量
4
420 ㍑
5
420 ㍑
散布時期
6
散布時期
ブローダ水和剤
スプラサイド水和剤
落花10日後
5/24~
クレフノン
カルマッチ
ユニックスZ
サイアノックス
落花20日後
6/5~
クレフノン
カルマッチ
無ボルドー方式
薬剤名及び混合順序(倍数)
ジマンダイセン
落花
モスピラン
30日後
クレフノン
6月17日~
500ℓ
7
500ℓ
注 意
薬 剤 名
及び混合順序
カルマッチ
7月初め
7月2日~
1,000ℓ薬量
600倍 1.67 ㎏×1 袋
4,000倍 250g×1 袋
100倍
770倍
10 ㎏×1 袋
1.3㎏×1 袋
倍
数
1,000㍑薬量
収穫前
日 数
防除上の注意
500倍
1kg×2袋
30日
1,500倍
667g×1袋
30日
100倍
10kg×1袋
- 落花10日~20日の期間はクワコナカイガ
770倍
1.3kg×1 袋
- ラの防除適期です。多発樹では、防除剤で胴
500倍
1kg×2袋
1,000倍
500g×2袋
100倍
10kg×1袋
-
770倍
1.3kg×1袋
-
樹洗いをし、その後バンド巻きを行いましょ
45日 う(巻いたバンドは7月中旬に除去)。
45日 防除剤:アプロードフロアブルなど
ボルドー方式
散布時期
薬剤名及び混合順序(倍数)
1,000ℓ薬量
ICボルドー
50倍
モスピラン 4,000倍
5 ㎏×4 袋
250g×1 本
6
6/20
以降
500ℓ
防除上の注意
ボルドー液散布時期の目安
(1)6/20以降
(2)毛ぶるい期以降
(3)肥大25㎜以上
今年は生態が早かったことから、薬剤散布も早めに進んでいます。7 月上旬の薬剤散布が早くなりすぎないよう
に散布間隔を調整しましょう。また、散布計画でお困りの場合は営農指導担当までお問い合わせください。
ボルドー液を果実がまだ軟弱な 6 月上中旬に散布すると「サビ果」の発生が懸念されます。ボルドー液の散布は①6 月 20 日以降、
②果実の毛茸(うぶ毛)が脱落してから、③ふじの肥大が 25 ㎜以上 以上のことを目安に散布するようにしましょう。
《 摘 果 》
果実品質が確認出来たら7月上旬頃までに適正着果量を目安に、強くスグルようにしましょう。
つがる・王林を優先的に行い、その後は収穫する順に仕上げ摘果を行いましょう
≪摘果の強さ≫
つがる・ジョナ・・・3.5頂芽に1果
ふじ・王林
・・・ 4 頂芽に1果
《 袋かけ作業》
袋かけの時期となります。ふじは収益性の高い有袋栽培を積極的に行いましょう。
袋かけを行う場合は①殺菌剤散布 5 日以内 ②期間は 7 月 10 日まで ③間隔が開いたときは殺菌剤で実洗い 以上 3 つのことを確認しましょう。