り ん ご 生 産 情 報 平成 23 年 5 月 19 日 (5月号) JA つがる弘前 弘前北地区営農係 今年は花芽の少ない樹が多くなっています。 これから出来ることは高品質りんご生産です。そのためには見極めが出来しだい早期適正着果を!! りんごの生態では、発芽日は平年並みに進みましたが、低温により展葉日は平年より 2 日程度の遅れになりました。開花 日では、5 月上旬の低温により平年に比べ4~5日程度の遅れになっています。 園地を巡回してみると各品種で花芽が少ない状況です。また、王林などの中心花に低温障害が見られています。 今後は人工授粉の徹底と、実立ちが確認され品質がある程度分かってからの早期適正着果が重要になります。 見極めが遅くなり、摘果作業遅れになると品質の低下や次年度への花芽の影響が懸念されますので注意をしてください。 また、黒星病の発生には十分注意し、散布予定日に降雨が予想される場合は降雨前散布を基本とし、散布ムラのないよう 丁寧に散布するように心がけてください。 《 ふじの生態状況 》 《病害虫発生予報》県発表 平年に比べ4~5 日程度遅い進みとなっています。 所 年 発芽日 展葉日 開花日 満開日 場 病害虫名 落花日 発生時期など モニリア病 りんご 研究所 (黒石) 本年 4/7 4/19 5/13 平年 4/9 4/19 5/8 5/14 5/18 前年 4/7 4/20 5/12 5/18 5/21 鬼 沢 新和・三和 十 腰 内 本年 4/9 4/19 5/12 本年 4/11 4/20 5/13 本年 4/12 4/21 5/14 葉腐れ初発:5/5(平年:4/29) まもなく葉上病斑見られる。(平年初発:5/16)子 のう胞子による一次感染継続中。 ふ化初め:5/8 リンゴハダニ (平年ふ化初め:黒石 4/30 ) ミダレカク 越冬卵からふ化継続中。 モンハマキ (ふ化初発:黒石 4/25、平年 4/24) 黒星病 《 防 除 暦 》 本年は、開花前からの低温により開花が長引きました。このような場合は、たとえ満開時であっても、前 回の薬剤散布(開花直前)から10日以内に薬剤散布を行わなければいけません。落花直後の散布となって いますが、前回からの散布間隔が開き過ぎないようにし、必ず10日以内を守って散布を行ってください。 前回の散布から必ず 10日以内に散布する 回 数 散布量 3 350 ㍑ 薬 剤 名 及び混合順序 散布時期 落花直後 (5/21頃) 4 落花10日後 420 ㍑ (6/1頃) 5 落花20日後 420 ㍑ (6/11頃) 倍 スコアMZ水和剤 アタブロンSC ブローダ水和剤 スプラサイド水和剤 クレフノン セルバイン ジマンダイセン水和剤 エルサン水和剤 クレフノン セルバイン 無ボルドー方式 散布時期 6 落花 30 日後 (6/21 前 後) 500 ㍑ モスピラン 1,000㍑薬量 500倍 1kg×2袋 4,000倍 250cc×1本 500倍 1kg×2袋 1,500倍 667g×1袋 100倍 10kg×1袋 800倍 1.25kg×1 袋 600倍 1.67kg×1袋 1,000倍 1kg×1袋 100倍 10kg×1袋 800倍 1.25kg×1袋 収穫前 日 数 500 倍 1kg×2 袋 4000 倍 250g×1 袋 セルバイン 800 倍 1.25kg×1 袋 クレフノン 100 倍 10kg×1 袋 散布時期 6 6/20 以降 薬剤名及び混合順序(倍数) 60日 ①昨年黒点病が発生した園地では、落花 30日 直後と落花10日後にスコアMZを - 連用しましょう。 ②落花10日~20日の期間はクワコナ - カイガラの防除適期です。多発樹では、 60日 防除剤で胴樹洗いをし、その後バンド巻 きを行いましょう(巻いたバンドは7月 45日 中旬に除去)。 - 防除剤:アプロードフロアブル・ダイア ジノン・スプラサイドなど - 50 倍 モスピラン 4000 倍 《 摘 果 作 業 》 1.摘果剤の使用 また、極端に樹勢の弱い樹には、散布を控えてください。 薬剤は果実表面から吸収され、散布7~10 日後に効果が見えてきます。 ミクロデナポンは中心果と側果の大きさに差があると、小さい果実の生 育が阻害され落果、生育不良となります。 1000 ㍑当量 ボルドー方式の場合、本年は開花が平年よ り遅れているため、下の目安を参考にしま 硫酸銅 4kg しょう。 5kg×4 袋 ボルドー液散布時期の目安 (1)6/20 以降(2)毛振期以降 250g×1 本 (3)落花25日以降(4)肥大25㎜以上 使用方法 ミクロデナポン水和剤 2.摘果作業 別紙の『今年の摘果について』の資料を参考にしてください。 防除上の注意 生石灰 12kg 4-12 式ボルドー 又は ICボルドー 防除上の注意 ①黒星病に感染しないよう、前回の薬剤 60日 散布から 10 日以内で必ず散布をしまし ょう。 14日 ②ダニの発生が見られるところではピラ ニカ、又はバロックを加用しましょう。 ボルドー方式 薬剤名及び混合順序(倍数) 1000 ㍑当量 ユニックスZ 数 1,200 倍 350ℓ以上/10a 展着剤を加用 品種ごとの散布適期 ふ じ ジョナ つがる 王 林 8~10mm 15mm 14mm 12mm
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