リ ン ゴ リ ン ゴ

リンゴ「陸奥」。
家 庭 で 育 て る 果 樹 講 座 ⑭
座
を
占
め
る
こ
と
に
な
り
ま
し
た
。
名
が
つ
け
ら
れ
て
、
長
い
間
主
要
品
種
の
す
る
と
、
停
止
期
が
遅
く
な
っ
て
果
実
の
料
を
与
え
す
ぎ
た
り
、
強
剪
定
を
し
た
り
め
、
7
月
に
は
停
止
し
ま
す
。
チ
ッ
ソ
肥
新
梢
︵
枝
︶
は
5
月
初
め
か
ら
伸
び
始
り
ま
す
。
果
実
の
着
色
に
は
10
∼
20
℃
が
合
成
は
、
24
℃
前
後
が
最
も
さ
か
ん
に
な
下
に
な
ら
な
い
こ
と
で
す
。
生
育
中
の
光
夏
は
26
℃
以
下
、
冬
は
マ
イ
ナ
ス
11
℃
以
昭
和
の
初
め
ご
ろ
か
ら
日
本
で
品
種
改
ゴ 来
に の
は 林
、 檎
﹁ と
国こっ
区
光こう 別
﹂
﹁こ し
紅う ま
玉 し
﹂ た
な 。
ど 西
と 洋
日 リ
本 ン
ぎ
ょ
く
し
ん
し
ょ
う
︵
第
2
表
︶
。
の
生
育
期
間
の
平
均
気
温
が
15
∼
18
℃
で
、
た て
。 、
こ 日
れ 本
に の
は リ
苹り
ん ン
果ご ゴ
の の
字 主
を 流
当 と
て な
て り
、 ま
古 し
パ
か
ら
大
形
の
西
洋
リ
ン
ゴ
が
導
入
さ
れ
明
治
初
年
に
、
ア
メ
リ
カ
や
ヨ
ー
ロ
ッ
ほ
か
の
品
種
の
花
粉
を
人
工
受
粉
し
ま
す
リ
ン
ゴ
は
自
家
不
結
実
性
が
強
い
の
で
、
番
早
く
開
い
て
よ
い
果
実
に
な
り
ま
す
。
花
前
後
開
花
し
、
こ
の
う
ち
中
心
花
が
一
す
。
産
地
の
条
件
と
し
て
は
、
4
∼
10
月
リ
ン
ゴ
は
、
夏
涼
し
い
地
域
に
適
し
ま
栽
培
環
境
の
字
が
当
て
ら
れ
ま
し
た
。
ン 長
ゴ い
と 間
も 作
い ら
う れ
︶ て
の い
も た
と ワ
に リ
な ン
り ゴ
、 ︵
林り
ん ジ
檎ご リ
来
し
ま
し
た
。
こ
れ
が
、
江
戸
末
期
ま
で
実
し
ま
す
が
、
ひ
と
つ
の
花
芽
か
ら
は
6
に
な
る
と
発
芽
し
ま
す
。
5
月
に
開
花
結
リ
ン
ゴ
は
、
4
月
に
入
っ
て
6
℃
以
上
生
育
の
特
性
に
な
り
ま
す
。
旬
で
す
が
、
大
部
分
の
品
種
は
7
月
下
旬
花
芽
分
化
は
、
早
い
品
種
で
は
6
月
下
の
蓄
積
が
多
く
、
鮮
や
か
に
着
色
し
ま
す
。
土
に
広
ま
り
、
日
本
へ
は
平
安
時
代
に
伝
一
方
、
中
国
原
生
種
は
、
ま
ず
中
国
全
培
が
見
ら
れ
ま
す
。
す
。
昼
夜
の
温
度
差
が
大
き
い
ほ
ど
養
分
て
、
9
、
10
月
か
ら
は
収
穫
期
に
入
り
ま
リ
カ
大
陸
へ
と
伝
え
ま
し
た
。
な
っ
て
イ
ギ
リ
ス
か
ら
の
移
住
者
が
ア
メ
リ
ン
ゴ
と
し
て
は
鳥
取
、
山
口
な
ど
で
栽
手
、
秋
田
、
山
形
、
福
島
な
ど
で
、
暖
地
そ
の
後
は
内
容
の
充
実
期
、
着
色
期
を
経
果
実
は
8
∼
9
月
に
最
高
に
発
育
し
、
元・園田学園女子大学教授
生
リ
ン
ゴ
が
伝
わ
り
、
さ
ら
に
17
世
紀
に
主
産
地
は
青
森
、
長
野
、
北
海
道
、
岩
ヨ
ー
ロ
ッ
パ
へ
の
民
族
移
動
と
と
も
に
野
れ
て
い
ま
す
。
紀
元
前
、
グ
ル
ジ
ア
か
ら
の
、
標
高
1
2
5
0
c
地
帯
︶
だ
と
い
わ
国
新
彊
ウ
イ
グ
ル
地
区
に
あ
る
天
山
山
脈
な
り
ま
し
た
。
リ ﹁
シ ジ
ャ ョ
ス ナ
ゴ
﹂
﹁ ー
せ
千ん ル
秋 ド
﹂ ﹂
な ﹁
ど ス
の タ
栽 ー
培 キ
が ン
多 グ
く デ
玉
﹂
に
代
わ
っ
て
、
﹁
ふ
じ
﹂
﹁
し
ゅ
う
つ
が
る
﹂
き
ょ
う
西谷 好一
ル
ジ
ア
、
イ
ラ
ン
︶
と
、
ア
ジ
ア
西
部
︵
中
地
は
、
ヨ
ー
ロ
ッ
パ
東
南
部
︵
現
在
の
グ
現
在
栽
培
さ
れ
て
い
る
リ
ン
ゴ
の
原
生
は
、
ア
メ
リ
カ
育
ち
の
﹁
国
光
﹂
や
﹁
紅
﹁
つ
が
る
﹂
﹁
ふ
じ
﹂
な
ど
で
す
。
現
在
で
表 良
さ が
れ 始
ま ま
し り
た 、
。
﹁め 次
恵ぐみ 々
と
﹂
﹁ 優
王おう 良
鈴れい な
品
﹂
﹁ 種
む
陸 が
奥つ 発
﹂
プ
ロ
フ
ィ
ー
ル
リ
ン
ゴ
︵
バ
ラ
科
・
リ
ン
ゴ
属
︶
肥
大
や
着
色
が
悪
く
な
り
ま
す
。
↑果実が小形のリンゴ「アルプス乙女」
。
2004.
2.
園芸新知識
59
家庭で育てる果樹講座
第1図 リンゴの花と果実の比較
の
発
育
や
着
色
が
悪
く
な
り
ま
す
。
雄しべ
雌しべ
がく片
子房
果心
胚珠
花床
種子
心皮
果肉
果梗
第1表 リンゴの主な品種
品種名
熟 期
暖地 8月上旬
あかね
寒地 9月中旬
8月下旬∼
つがる
9月中旬
せん
しゅう
千 秋 9月下旬
9月下旬∼
10月上旬
はつあき
ジョナ
ゴールド 10月上中旬
スターキング
デリシャス 10月中下旬
アルプス
乙女 10月中下旬
む
つ
陸 奥 10月下旬
10月下旬∼
11月上旬
10月下旬∼
王 林
11月上旬
ふ じ
おう
りん
品 種 の 特 徴
樹勢やや弱く小形。収量やや少ないが赤星病に強い。果実美しい。
味淡泊で芳香あり酸味少ない。果重200g。
樹勢強く、開張性の豊産種。果重300g、着色やや不良。矮性台木に接
ぐと着色がよく、熟期も早くなる。早生の主要品種。
樹勢中位、開張性。果重250g、球形。肉質緻密。果汁多く甘酸適和、
味濃厚。品質優良、有望な早生品種。
樹勢中位、開張性の豊産種。果実250∼300g、球形。黄色地に橙紅色
に着色する。肉質やや粗く、酸味あるが食味良好。貯蔵力大。
アメリカで育成された品種。樹勢強く、開張性の豊産種。果重300∼350g、
球形。黄色地に鮮紅色に着色。肉質粗いが味濃厚。ゴールデンと親和性なし。
枝の発生多く開張性。落果やや多い。果重300g、長円形。濃紅色で縞
状に着色する。淡泊な味わいで芳香があり食味良好。貯蔵性少ない。
樹勢強く豊産。果実小形40g、長円形で果柄細長い。全面濃紅色で美しい。
肉質ややかたいが、甘酸適和濃厚の家庭用品種。鉢植え、生垣に適す。
樹勢旺盛で大きく、開張性の豊産種。果重350∼400gと大形。黄色で
果汁多く甘味強い。特有の芳香がある。貯蔵力大。防風垣が必要。
樹勢強く、成木は開張性の豊産種。果重300g、長円形で果汁多く甘い、
酸味少ない。蜜入り果ができる。貯蔵性大。晩生の主要品種。
樹勢強く立性の豊産種。果重250g、長円錐形の黄緑色でさびが多い。
肉質緻密で果汁多く、甘味強く芳香があり、食味良好。早どり不可。
第2図 リンゴ苗木の植え付け
0.8Cぐらい
で切る。
支柱
接ぎ木した部分は
上に出す。
マルチ
(積雪のない所で
は3月には除く)
熔成リン肥
苦土石灰
鶏ふん
腐熟積肥
0.8
∼
1C
1C
第2表 主品種と親和性のある受粉用品種
♀主品種
あかね
つがる
千 秋
はつあき
ジョナゴールド
スターキング
アルプス乙女
陸 奥
ふ じ
王 林
60
♂受粉用品種
旭、祝、印度
スターキング、
レッドゴールド、ふじ、紅玉
スターキング、つがる、ふじ
スターキング、ふじ、王林
スターキング、ふじ、紅玉、王林
つがる、ふじ、王林
スターキング、ふじ
スターキング、つがる、ふじ、国光
スターキング、つがる、印度、王林
スターキング、ふじ、国光
2004.
2.
園芸新知識
リ
ン
ゴ
は
、
丸
葉
カ
イ
ド
ウ
か
三
葉
カ
に
な
る
の
で
、
人
工
受
粉
に
よ
っ
て
結
実
1
苗
木
と
植
え
付
け
薬
散
布
の
影
響
を
受
け
、
結
実
が
不
安
定
栽
培
し
ょ
う
︵
第
1
表
︶
。
﹁
ふ
じ
﹂
﹁
千
秋
﹂
﹁
王
鈴
﹂
な
ど
が
よ
い
で
い
ま
す
。
暖
地
栽
培
に
は
、
﹁
つ
が
る
﹂
日
照
量
が
少
な
い
と
落
葉
が
多
く
、
果
実
以
上
に
も
な
り
ま
す
が
、
現
在
、
経
済
的
リ
ン
ゴ
の
品
種
数
は
多
く
、
7
0
0
種
ス
乙
女
﹂
は
、
家
庭
で
作
る
の
に
向
い
て
珍
し
い
小
果
で
、
人
気
の
あ
る
﹁
ア
ル
プ
点
病
や
う
ど
ん
こ
病
の
被
害
が
あ
り
ま
す
。
多
発
生
し
、
夏
に
雨
が
多
い
場
合
は
、
黒
品
種
ル
ド
﹂
﹁
は
つ
あ
き
﹂
﹁
千
秋
﹂
が
有
望
で
す
。
新
し
い
品
種
と
し
て
は
﹁
、
ジ
ョ
ナ
ゴ
ー
す
。
積
雪
期
間
が
長
い
と
モ
ニ
リ
ア
病
が
下
の
地
域
で
は
、
潅
水
が
必
要
と
な
り
ま
0
0
∼
1
0
0
0
a
で
す
。
4
0
0
a
以
0
∼
1
3
0
0
a
で
、
生
育
期
間
中
は
5
リ
ン
ゴ
に
適
し
た
降
水
量
は
年
間
7
0
必
要
で
す
。
ウ
素
な
ど
が
十
分
含
ま
れ
て
い
る
こ
と
が
中
に
カ
ル
シ
ウ
ム
や
マ
グ
ネ
シ
ウ
ム
、
ホ
︵
1
c
以
下
︶
が
適
し
て
い
ま
す
。
土
壌
気
、
排
水
が
よ
く
、
地
下
水
位
の
低
い
所
が
、
良
質
の
果
実
を
多
く
作
る
に
は
、
通
リ
ン
ゴ
は
土
質
を
あ
ま
り
選
び
ま
せ
ん
り
ま
し
た
。
デ
リ
シ
ャ
ス
﹂
﹁
ふ
じ
﹂
の
栽
培
が
多
く
な
代
わ
っ
て
、
﹁
つ
が
る
﹂
﹁
ス
タ
ー
キ
ン
グ
種 要
で 品
あ 種
っ の
た 更
﹁い 新
祝わい が
見
﹂
﹁ ら
紅 れ
玉 、
﹂
﹁ 以
国 前
光 は
﹂ 主
に 品
品
種
に
す
ぎ
ま
せ
ん
。
近
年
に
な
っ
て
主
品
種
と
し
て
栽
培
さ
れ
て
い
る
の
は
十
数
実
は
凍
害
を
受
け
ま
す
。
よ
く
、
マ
イ
ナ
ス
2
℃
以
下
に
な
る
と
果
2 c し 月 は 木 灰 植
実 が に な ま イ
昆 受 と ま に 3 を 、 え 植 し 完 接 っ す ド
虫 粉 な す な 月 植 積 穴 え た 全 い て が ウ
受
り 。 り 下 え 肥 を 付 、 に だ お 、 に
ま 矮 ま 旬 付 を 掘 け 無 癒ゆ も り 近 接
粉
す 性 す ∼ け 土 り の 病 着 の 、 年 ぎ
に
︵ 台 。 4 ま に 、 1 の し も 矮 は 木
頼
第 木 株 月 す 混 熔 ∼ 苗 て あ 性 矮わ
っ
い し
2 の 間 中 。 ぜ 成 2 木 い り 台 化 た
て
図 場 は 旬 時 て リ カ を て ま 木 栽 苗
い
︶ 合 、 、 期 埋 ン 月 選 、 す ︵ 培 木
る
。
と
は 5 暖 は め 肥 前 び 芽 。 M が を
天
、 × 地 、 戻 や に ま や 接 9 さ 使
候
4 5 で 寒 し 苦 大 す 枝 ぎ 、 か っ
や
× c は 地 、 土 き 。 の 木 M ん て
農
2 に 12 で 苗 石 な
充 部 26 に い
︶
ち
ゃ
く
袋
か
け
と
除
袋
に
は
、
多
く
の
労
力
と
時
後
に
大
袋
を
か
け
な
け
れ
ば
な
り
ま
せ
ん
。
を
妨
げ
ま
す
の
で
、
こ
の
よ
う
な
葉
は
除
で
す
。
葉
が
果
面
を
覆
っ
て
い
る
と
着
色
10
日
ま
で
に
小
袋
を
か
け
、
さ
ら
に
30
日
果
実
の
着
色
に
は
日
光
の
直
射
が
必
要
ム
シ
や
さ
び
を
予
防
す
る
に
は
、
落
花
後
る
場
合
が
多
く
な
り
ま
し
た
。
シ
ン
ク
イ
果
肉
の
着
色
を
よ
く
す
る
た
め
に
実
施
す
め
に
始
め
ら
れ
た
も
の
で
す
が
、
近
年
は
4
袋 袋
か か
け け
は
、
シ
ン
ク
イ
ム
シ
予
防
の
た
7
葉
摘
み
と
玉
回
し
前
に
除
袋
し
ま
す
︵
第
5
図
︶
。
底
だ
け
破
っ
て
お
き
、
収
穫
の
25
∼
30
日
そ
こ
で
、
ま
ず
除
袋
の
1
週
間
前
に
袋
の
く
と
、
リ
ン
ゴ
特
有
の
色
が
つ
き
ま
せ
ん
。
︵
第
4
図
︶
。
小
玉
品
種
で
は
3
頂
芽
に
1
果
残
し
ま
す
玉
品
種
で
は
4
∼
5
頂
芽
に
1
果
、
中
∼
中
心
果
と
し
、
ほ
か
は
摘
果
し
ま
す
。
大
︵
6 第 い 月
収 除 3 地 下
穫 袋 表 域 旬
ま
︶ で ∼
で
。 は 4
袋
12 月
を
月 上
か
に 旬
け
施 に
た
す 施
ま
よ し
ま
う 、
に
に 積
し
し 雪
て
ま の
お
す な
早 葉
く が
て 必
品 要
質 で
の す
よ 。
い 残
、 す
花か 果
叢そう 実
︵ は
花 、
房 発
︶ 育
の が
で
40
枚
、
大
玉
の
﹁
ふ
じ
﹂
で
は
60
枚
の
熟
さ
せ
る
た
め
に
は
、
中
玉
の
﹁
千
秋
﹂
う
に
し
ま
す
。
1
個
の
果
実
を
大
き
く
成
は
落
花
後
25
日
ぐ
ら
い
ま
で
に
終
わ
る
よ
帯
で
は
チ
ッ
ソ
の
流
亡
が
あ
る
の
で
、
3
施
し
、
秋
、
9
月
に
は
追
肥
と
し
て
20
%
に
元
肥
と
し
て
年
間
の
施
肥
量
の
80
%
を
は
、
十
分
な
施
肥
が
必
要
で
す
。
冬
∼
春
つ
き
を
よ
く
し
て
、
隔
年
結
果
を
防
ぐ
に
を
施
し
ま
す
。
元
肥
の
時
期
は
、
積
雪
地
3 主 花 合 果 柱 う え 粉 と
摘 摘 品 粉 は も 頭 と る は 品
果 果 種 を 、 あ へ 、 よ で 質
は
の つ 筆 り の 受 う き 、
早
2 け か ま モ 精 に る 収
い
割 て や す ニ 率 し だ 量
ほ
ぐ 受 わ 。 リ が ま け を
ど
ら 粉 ら 作 ア 高 す 満 安
よ
い し か る 病 く 。 開 定
く
植 ま い 本 の な 早 に 化
、
え す 綿 数 感 る め な さ
目
て 。 タ が 染 だ に る せ
安
お 受 ン 少 を け 受 ま ま
と
き 粉 ポ な 防 で 粉 で す
し
ま 樹 ン い ぐ な を に 。
て
す は に 場 効 く 行 終 受
。 、
、
樹
勢
を
維
持
し
な
が
ら
収
穫
や
花
芽
の
行
い
ま
す
︵
1
g
当
た
り
水
10
∼
20
r
︶
。
機
物
を
施
す
と
と
も
に
、
十
分
な
潅
水
を
収
量
が
10
∼
15
%
増
加
し
ま
す
。
土
に
有
水
の
効
果
は
大
き
く
、
果
実
の
大
き
さ
や
7
∼
8
月
に
降
雨
の
な
い
地
域
で
は
潅
5
潅
水
と
施
肥
た
い
も
の
で
す
。
色
に
あ
ま
り
こ
だ
わ
ら
ず
無
袋
栽
培
に
し
に
比
べ
て
劣
り
ま
す
の
で
、
家
庭
で
は
着
間
が
か
か
る
だ
け
で
な
く
、
食
味
も
無
袋
第3図 リンゴの幼果
第4図 摘果
中心果
葉芽
2
3
1
一般に中心果の発育は
早く良果になるので、
摘果せずにおく。
頂芽
4(花芽)
側果は開花発
育が遅い。
5
大玉品種は、4∼5頂芽に1個、中∼
小玉品種は3頂芽に1個ならせる。
印は結果させる
印は摘果する
第4表 福島県・長野県における主要品種の収穫期
福 島 県
長 野 県
成熟日数
収穫期
成熟日数
収穫期
つがる
125日
9月下旬
130日
9月中旬
スターキング 10月上旬
155日
10月中旬
150日
ジョナゴールド 10月上旬
154日
10月上旬
155日
王 林
175日
10月下旬
180日
10月下旬
ふ じ
190日
11月中旬
190日
11月中旬
注)成熟日数とは、満開日から収穫日までの日数
品 種
第6図 葉摘み
第5図 除袋
一度に袋をはずす
と果面に日焼けが
おきるので、除袋
1週間前に袋の底
を破って一部を日
に当てる。
第5表 リンゴの生育経過と主な作業
月
生
育
経
過
1
2
休眠期
3
4
5
6
7
8
発芽 開花期
9
10 11 12
収穫前落果
果実肥大
休眠期
着色 落葉
成熟
第3表 リンゴの施肥計画例
新梢伸長期 花芽分化
剪定
人工受粉 摘果
剪定
積雪地
春肥
(元肥)
袋かけ
(成木1本当たり量kg)
肥料
高度化成
塩化カリ 苦土石灰 積 肥
鶏ふん
肥料
施肥期
新根伸長期
主
な
作
業
葉が陰をつくって着色を悪く
するので、果面を覆っている
葉を摘み取る。
葉摘み・玉回し 収穫 無積雪地
秋肥
(追肥)
冬肥
(元肥)
元 肥
12月(暖地)
5.0
3月下旬∼
4月上旬 (積雪地)
追 肥
―
9月上旬
施肥目的
2.0
0.6
4.0
30.0
開花・結実を促し、枝の
伸長と果実の肥大成熟
を図る。
0.5
―
―
―
樹勢の回復と養分の蓄
積・花芽の充実を図る。
2004.
2.
園芸新知識
61
家庭で育てる果樹講座
業
に
便
利
な
よ
う
に
整
枝
し
ま
す
。
リ
ン
た
り
を
よ
く
し
て
品
質
を
向
上
さ
せ
、
作
樹
高
を
下
げ
て
開
心
自
然
形
に
し
、
日
当
ら
変
則
主
幹
に
し
ま
す
。
成
木
に
な
れ
ば
、
早
く
大
き
く
育
て
る
た
め
に
、
主
幹
形
か
幼
木
時
代
か
ら
若
木
の
時
代
は
、
木
を
9
整
枝
・
剪
定
意
が
必
要
で
す
︵
第
4
表
︶
。
取
る
な
ど
、
傷
つ
け
な
い
よ
う
細
心
の
注
蔵
リ
ン
ゴ
を
収
穫
す
る
際
は
手
で
丁
寧
に
の
含
量
な
ど
に
よ
っ
て
決
ま
り
ま
す
。
貯
数
、
②
果
実
の
着
色
、
③
糖
や
デ
ン
プ
ン
ま
す
。
収
穫
の
時
期
は
、
①
満
開
後
の
日
貯
蔵
す
る
リ
ン
ゴ
は
少
し
早
め
に
収
穫
し
で
完
熟
さ
せ
ま
し
ょ
う
。
た
だ
し
、
長
く
で
す
。
自
家
用
に
作
る
リ
ン
ゴ
は
、
樹
上
8 面 寧 が た
袋
樹 収 を に 色 め 玉 後
上 穫 太 回 づ に 回 す
で
陽 し い 行 し ぐ
熟
の て た い は に
し
方 、 後 ま 、 摘
た
に 光 、 す 果 み
リ
向 線 果 。 面 取
ン
け の 実 光 全 り
ゴ
ま 当 を 線 体 ま
の
す た ゆ の に す
味
。 っ っ 当 着 ︵
は
て く た 色 第
、
い り っ さ 6
最
な と た せ 図
高
い 丁 面 る ︶
。
し
ょ
う
︵
第
6
表
︶
。
な
く
し
、
農
薬
散
布
を
最
少
限
に
抑
え
ま
備
を
す
る
こ
と
で
、
病
害
虫
の
密
度
を
少
念
さ
れ
ま
す
。
病
葉
枝
の
処
置
や
環
境
整
を
及
ぼ
し
、
果
実
の
残
留
農
薬
問
題
も
懸
農
薬
散
布
を
多
く
す
る
と
人
体
へ
悪
影
響
境
整
備
や
各
種
の
防
除
対
策
が
必
要
で
す
。
↑リンゴの幼果。
第6表 リンゴの病害虫
モ
ニ
リ
ア
病
東北・北海道に多い病害。花、幼果、葉を腐らせる。
被害部によって花腐れ、実腐れ、葉腐れと呼ぶ。
被害部分は焼却すること。人工受粉を早めにして、
菌の侵入前に受精を終わらせる。
3月下旬∼4月
上旬に石灰硫黄合剤を散布しておく。
リ
ン
ゴ
の
病
害
虫
は
種
類
が
多
く
、
環
10
病
害
虫
対
策
9 つ 主 き
図 く 枝 ま
︶ よ ・ す
。
う 亜 。
に 主 側
し 枝 枝
ま の は
す 近 あ
︵ く ま
第 で り
7 短 大
、 い き
第 枝 く
8 が せ
、 多 ず
第 く 、
合
は
、
よ
い
方
の
枝
を
残
し
ほ
か
は
間
引
↑リンゴの開花。
↑リンゴの花芽。
な
り
合
っ
た
り
し
て
い
る
場
ず
、
大
枝
で
交
差
し
た
り
重
剪
定
の
順
序
と
し
て
、
ま
に
開
花
結
実
し
ま
す
。
頂
芽
が
花
芽
に
な
り
、
翌
年
第7図 リンゴの整枝法(樹齢に応じて樹形を変える)
心(中心枝)
心を抜く
木を早く大きくして将
来の骨格をつくる。剪
定はごくゆるくする。
主枝を多くして初期の収
量を増やす。
樹齢が進むと枝が開帳して
くるので、主枝を2∼3本
にして日当たりをよくする。
品質の向上を図るとともに、
手入れしやすくする。
広く発生し、葉、果実、枝を侵す。デリシャス系に
斑 多い。5月上旬∼6月上旬に葉に褐色の斑点を生
点 じ、次第に大きくなる。果実にさびやカサブタがで
落 きる。高温多湿で発生しやすい。無袋栽培では発
葉
フル
病 生は少ない。5∼8月にパルノックス水和剤、
ーツ銅を散布するとよい。
東北・北海道に発生が多い。葉・果実・枝が侵さ
コルク化して、
黒 れる。果実に円形の病斑を生じた後、
星 ひび割れができ、奇形化する。6月上旬と9月に発
病 生が多い。被害部を焼却する。5∼8月にダイセン
水和剤、
サンアップ水和剤を散布する。
モ モモヒメシンクイガの被害が大きい。がくに産卵し、
モ ふ化した幼虫が果実に侵入して食害する。老熟
シ 幼虫が落下して土中でまゆを作る。被害果の処
ン
6月中旬までに袋かけを終わらせる。
ク 分を完全にし、
イ 6月下旬∼8月下旬にスミチオン乳剤やサイアノッ
ガ クス水和剤を散布する。
ハ リンゴコカクモンハマキ、
トビハマキ、
リンゴモンハ
マ マキなどが加害する。葉を巻いて中から食害する。
キ 冬、樹皮の下にまゆを作って越冬する。冬のマシ
ム
シ ン油散布は、殺卵効果がある。5月上中旬と7月
類 中旬∼8月上旬にサイアノックスを散布するとよい。
リンゴハダニ、
オウトウハダニ、ナミハダニが主に加
ハ 害する。葉の裏に寄生して吸汁するので、葉緑素
ダ がなくなって葉が汚い黄白色になる。ひどいときは
ニ 落葉するので、果実の肥大や花芽着生が悪くなる。
類 6∼8月にケルセン乳剤、エイカロール、オサダン
水和剤を散布する。共同防除の効果が大きい。
62
2004.
2.
園芸新知識
ゴ
は
、
新
し
く
伸
び
た
枝
の
幼木期
(植え付けから5∼6年まで)
若木∼結果初期
(7∼10年まで)
成木成果期
(11∼50年)
主幹形
変則主幹形
開心自然形
2
第9図 側枝の剪定
1
3
4
側枝
6
5
逆主枝
1.先端の枝より短くする。
2.逆行しているので間引く。
3.下垂枝は除く。
4.逆行枝で下位の枝と交差しているので除く。
5.①側枝はあまり強くしない②枝が下垂している、
という二つの理由で切る。
6.徒長枝でほかの枝を抑えるので切る。
第8図 リンゴの結果習性
葉芽
花芽
結果させる
摘果する
{
昨年の
状態
{
葉芽
頂
花
芽
葉
芽
本年の
状態
来年の
状態