あすなろ学院 あすなろ学院 総 平成2726年度 年度宮城県公立高等学校前期選抜入試 平成 宮城県公立高等学校前期選抜入試 講評 講評 英語 評 難易度は昨年度並のやや易レベルであった。中学校 2 年生でも 50 点は取れるだろう。平均点は昨年度の 62.5 点と同程度で あることが予想される。出題形式には大きな変更はないが、大問数が 1 つ増えた。第二問は、適語補充(記述)がなくなり適 語選択のみとなったため、非常に容易であった。長文読解は、実戦ゼミをしっかり復習していれば解ける内容であった。英作 文は、冬の特別講習で行った英作文添削の効果を期待したい。 難易度・出題形式・解法のポイント 【第一問】 会話文の適文補充〈易〉 昨年度並 〈18 点→21 点〉 出題形式は、3 年連続全て選択問題であった。問題数は 9 問→7 問と減ったが、配点は各 2 点→各 3 点と増えた。 1. イラスト付きの返答補充問題。非常に易しい。(1)、(2)ともに中学 1 年生でも解ける。 2. 返答補充問題。易しい。1 と同様に中学 1 年生でも解ける。 3. 長めの会話のセリフ補充問題。易しい。空所が 3 つに対し選択肢は 5 つであり、これは 3 年連続同様である。 A は、買 い物の場面と分かれば、エ:May I help you?(いらっしゃいませ。)以外ありえない。話の流れが中学 2 年生の教科書 P80-P81 の Speaking Plus と似ている。 C の解答であるオ:Shall I ~? : ~しましょうか 【第二問】対話における適語選択〈易〉 易化 も教科書通りである。 〈22 点→10 点〉 出題形式は、昨年と同様だが、記述問題がなくなった。但し、配点(各 2 点)に変更はない。1 は人称代名詞、2 は副詞、3 は 比較、4 は疑問詞、5 は時制の選択問題であった。1 は中学 1 年生、2 と 3 は中学 2 年生、4 と 5 は中学 3 年生で解ける問題。2 の How often~?は中学 2 年生の Multi Plus3 で履修するが、軽視されやすい場所である。 【第三問】長文読解〈標準〉 難化 〈23 点→23 点〉 出題形式は、下線部説明・適語補充(選択) ・適文補充(選択)・英問英答・内容一致であった。昨年度と異なる点は、語形 変化と語順整序がなくなり、英問英答と、適語補充(選択)が 1 問から 2 問になったことである。設問の難易度は昨年度並である が、本文の内容がやや難しくなっている。3 の③は、直後に But があるので逆接の関係。weak⇔strong となっている。4 は、 直後の文章を訳せばよい。5 は、最後の 2 行よりも最後から 5 行目のほうを抜き出した方がまとめやすい。Now がキーワード。 【第四問】会話文読解〈標準〉 易化 〈37→30 点〉 出題形式は、下線部説明・適文補充(選択) ・英問英答・内容一致であった。昨年度と異なる点は、語順整序と文整序がなく なり、英作文が第 5 問に移動し、適文補充(選択)が 1 問から 2 問に増え、代名詞 it の内容を英語で答えさせる問題が増えた。 英作文がなくなったことにより、多少解き易くなっている。内容一致問題は 6 択→5 択となり、2 年前と同じ傾向になった。3 は、it が学校の最も良い出来事の 1 つであり、直前にある the school festival を書けば良い。5 は、直後の For example 以降を 訳せばよいが、人称代名詞を固有名詞に直すことが重要である。 【第五問】語順整序問題と英作文〈標準〉 新設 〈16 点〉 第三問と第四問でなくなった語順整序が第五問として出題された。英作文も第四問から移動してきた。 1 の②look forward to – : –を楽しみにする は 2 年前にも出題されている頻出熟語である。2 の英作文の題材は、Which season do you like the best in Japan?であった。質問文が昨年度や一昨年度の日本文と異なり英文となったが、非常に書き易いもので あった。①答え( I like summer the best. )、②理由( I can swim in the sea. )、③展望や補足( I hope summer will come soon. ) のように書けばよい。 p 平成 27 年度 宮城県公立高等学校前期選抜入試 あすなろ学院 総 講評 評 昨年度に引き続き, 大問 4 つであった. 超難問はなく, 基本から標準程度の設問がほとんどだった. 中央値に関する 選択問題は, 代表値の意味についての正確な理解が要求される問題で, センター試験数学ⅠA「データの分析」の出題 にも通ずるものがある. 全体的に, 季節の講習会や実戦ゼミ等で扱ったものの類問が多く出題されており, 日頃の復習をしっかり行うことが 高得点につながる試験だったといえる. 難易度・出題単元・解法のポイント 【第一問】計算問題, 式の値, 展開, 無理数, 2 次方程式, 反比例, 扇形の面積, 資料の整理〈易〉34 点 計算中心の基本問題とほぼ 1 問 1 答形式の小問集合であった. 全問正解したい. 8 大げさな構図だが, 結局は半径 2cm, 中心角 120°の扇形の面積を求めるだけ. 9 生徒が 11 人(奇数)であることが本質的. 【第二問】連立方程式, 確率, 体積・1 次方程式, 2 次関数〈易〉30 点 2(2) 全ての場合が 8 通り. このうち 100 点以下は「A, B が 0 点」かつ「C が 50 点」の 1 通りで, 100 点以上は 7 通り. 3(2) 体積自体は変化しないということに着目し, 体積についての等式を作る. 4(2) と y 軸との交点を H と置くと, 対称性などから D, B, H, A, C は等間隔に並ぶ. よって C の x 座標は 10 で C(10, 25)となるから, 25 a 10 2 より a 1 と求まる. 4 【第三問】1 次関数〈標準〉17 点 1 バス A は 1 分で 1 3 3 27 km 進み, 3 分では km 進んでいるので, 駅からバス A までの距離は, 15 km. 2 2 2 2 2 バス B は野球場までの 2km を 3 分で進むので, 60 分では 40km 進む. よって毎時 40km. 3(1) バス B について, ①学校→野球場 ①~③における時間は①3 分 ②停車 ②x分 3(2) 3 分後のバス A とバス B の間の距離は ので, その差が ③野球場→駅 ③ 17 4 85 分 5 4 とする. また, 停車時間を x 分とする. だから, この合計が 30 分になればよい. 7 km. ③のときのバス B の式とバス A の式はそれぞれ 1 次関数で表せる 2 7 km になるとして立式すればよい. ※旅人算的に計算してもよい. 2 【第四問】平面図形〈標準~やや難〉19 点 3 前問より△HGC と△HEA が共に二等辺三角形だから GE=CA=4. よって, DG=9-4=5cm. 4 相似比から BF= 49 5 20 4 , FG= 4 が求まり, これより GC= . よって△HAE と△HCG の相似比は 3:1. 9 3 9 9 これより GH=CH=1 で, △ABC=△ADE だから, △AGH=△ADE× GH 1 2 5 cm2. =6 5 9 3 DE ★出題単元の履修学年毎の割合は, 中 1 内容 26 点, 中 2 内容 41 点, 中 3 内容 33 点であった. 各単元からまんべんな く出題されたが, 中 3 の「円周角の定理」「標本調査」からは出題されていない. p 平成 27 年度 宮城県公立高等学校前期選抜入試 あすなろ学院 総 講評 評 問題の順番が変更。後期選抜に合わせて、第一問 物語文、第二問 説明文、第三問 ことばに関する問題、第四問 言語知識(漢 字)、第五問 古文 の順番(昨年は「言語知識(漢字)」が二番目、 「古文」が四番目、 「ことばに関する問題」が五番目)。各大問 の配点は昨年同様。第一問、第二問(文章読解)合わせての配点が、抜き出し記述 12 点(昨+6 点)と増え、また、選択肢問題 19 点(昨-3 点)、自由記述 13 点(昨-2 点)と減った。そして、第三問、第四問のことば・言語知識問題での配点は 42 点(昨 同点)で、作文がないため、日頃の言語活動がここで試される。 難易度・出題単元・解法のポイント 【第一問】文学的文章 《易》 〈文法 2 点(昨年は語句で 3 点)、抜き出し 5 点(昨+2 点)、選択肢 9 点、自由記述 8 点(昨-1 点)〉 計 24 点 「中学生になったら変わりたい」千鶴と、その気持ちに本気で言葉を返すしほりん。悩める中学一年生の心境を読み 取る問題。会話や、比喩表現も多く、非常に読みやすい文章であった。 1 傍線①「の」の識別。過去 2 年は語句の問題だったが文法へ変更。連体修飾語の「の」を選ぶ。 3 (一) 「 kA 5 になりたい」→答えは 33 行目「いままでとはちがう自分になりたくて」を探すことができれば容易。 やや ○ 難 「⑤すうっと肩の力がぬけた。」理由を記述する問題。千鶴の悩みに対して、しほりんが 50~52 行目で言 葉を返す。55 行目で千鶴は「その言葉を吸い込」み、「とたん、夕焼け空が朝焼けみたいに光りかたを変えた。」 という情景描写、その後、傍線「⑤すうっと肩の力がぬけた。」なので、「しほりんの言葉を聞いて、(いままで心 にあった)悩み(→気がかりなこと)が解消され、気持ちが軽くなったから。(46 字)」となる。まずは核となる 文を作ってから、( 【第二問】説明的文章 )内を補ったり、( )内の言葉に代えたりして字数を増やし、完成。 《易》 〈語句 2 点(昨年は文法で 2 点)、抜き出し 7 点(昨+4 点)、選択 10 点(昨-3 点)、自由記述 5 点(昨-1 点)〉 計 24 点 旅館や生活用具、伝統工芸品や箸置き。これらの具体例を用いて、 「簡潔さ」の中に「素敵さ」を見つけられる繊細 な感受性をもつべきであり、「持つよりもなくすこと」を筆者は主張としていることを読み取る。 5 「大切なのは~たくさん所有することではなく、ものを ということ、すなわち、~よりよく使い込むこと~」 「すなわち」で「よりよく使い込むこと」と言い換えられている筆者の主張を探す。37 行目に「魅力的なものを生 み出すかではなく、それらを魅力的に味わう暮らしを~」とあるので、「ではなく」に注目し、七字で抜き出す。 7 易 一昨年は 50 字 5 点、昨年は 60 字 6 点となり、多少難易度が上がったが、今年は 45 字 5 点。字数が少なく、 ○ 本文抜き出しで対応できるので、易しい自由記述である。「⑦筆者が考える豊かな暮らしとは」という問いに対し て、様々な言葉で言い換えられている筆者の主張を抜き出す。14 行目「無駄なものを捨てて暮らしを簡潔にする」 39 行目「それを味わい楽しむ暮らし~どんどん失われている」48 行目「簡潔さを~繊細な感受性をたずさえた国 の人に立ち返らなくてはいけない」から、「無駄なものをなくした空間の中で、繊細な感受性を持って、ものの美 しさを味わい楽しむ暮らし。(44 字)」が完成。具体例の中から筆者の主張を見ぬく力が必要であった。 【第三問】ことばに関する問題 《易》 〈言語知識 11 点(昨+1 点)、自由記述 7 点(昨-1 点)〉 計 18 点 案内状の書き方や、それをめぐる司会の進行について。問六は自由記述だが、各々の発言をまとめるだけ。 【第四問】言語知識 《やや易》〈漢字 16 点、言語知識4点(昨-2 点)、文法 2 点、漢文 2 点(昨年出題なし)〉計 24 点 文法「そうだ」の識別、「恩」の部首名、そして漢文の書き下し文など、知識を問う問題が多数出題。 【第五問】古文 《やや易》 〈現代仮名遣い 2 点、抜き出し 3 点(昨+1 点)、選択 5 点(昨-1 点)〉 計 10 点
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