総 評 難易度・出題形式・解法のポイント

あすなろ学院
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総
平成2826年度
年度宮城県公立高等学校前期選抜入試
平成
宮城県公立高等学校前期選抜入試 講評
講評
英語
評
難易度は昨年度よりやや難化し、標準レベルであった。平均点は昨年度の 65.2 点より低くなることが予想される。大問数は
5 つで出題形式に大きな変更はなかった。記号選択問題は 61 点→42 点と 19 点分減り、記述問題が大幅に増えた。英作文の配
点は 20 点→28 点と 8 点分増え、資料の言葉を参考にしたり何かの紹介文を書いたりする新傾向問題になった。冬の特別講習
で行った英作文添削の効果を期待したい。長文読解は注釈の単語が約 20 語あり、少し読みづらかったかもしれない。しかし、
実戦ゼミをしっかり復習していれば解ける内容であった。
難易度・出題形式・解法のポイント
【第一問】対話文の適文補充〈やや易〉
昨年度並
〈21 点→18 点〉
昨年度と同様に、全て記号選択問題であった。問題数は 7 問→9 問と増えたが、配点は各 3 点→各 2 点と減った。
1. イラスト付きの対話文補充問題。非常に易しい。(1)、(2)ともに中学 1 年生でも解ける。
2. 対話文強勢問題。平成 25 年にも出題されている。1番大事な情報がわかれば容易に解ける。
3. 対話文補充問題。非常に易しい。(1)、(2)ともに中学 1 年生でも解ける。
4. 長めの対話文補充問題。易しい。空所 3 つに対し、選択肢は 5 つである。①と②は直後に So があるので、因果関係を考えれば容易に
解ける。③は本を見つけられなかったことに対しインターネットの話題を出しているので、本を買う必要がないことを表している。
【第二問】対話文の適語補充〈やや易〉
昨年度並
〈10 点→15 点〉
昨年度は全て記号選択問題であったが、今年は記述問題も加わった。問題数は 5 問→6 問と増えた。
1. 記号選択問題。(1)は前置詞、(2)は代名詞、(3)は動詞や助動詞を選ぶ問題であった。(1)と(2)は中学 1 年生、(3)は中学 3 年生で解ける。
2. 記述問題。最初の文字が与えられており、容易に解ける。
【第三問】長文読解〈標準〉
昨年度より難化
〈23 点→20 点〉
出題形式は、語形変化・適語補充(選択)
・語順整序・下線部説明・英問英答・内容一致であった。昨年度と異なる点は、語形変化と語順
整序が復活し、適語補充(選択)が減ったことである。設問のレベルは昨年度並であるが、本文の内容がやや難しくなっている。1 の語形
変化は、enjoy の後なので動名詞にする。3 の語順整序は、比較級を強調する much に注意する。5 の英問英答は、直前の文を抜き出せば良
いが、主語を I から he に変える必要がある。
【第四問】会話文読解〈標準〉 昨年度より易化
〈30 点→27 点〉
出題形式は、適語補充(記述)
・下線部説明・適文補充(選択)
・語順整序・文整序・英問英答・内容一致であった。昨年度と異なる点は、
適語補充(記述)と語順整序と文整序が復活し、英問英答が減ったことである。2 の下線部説明は、直後の文を訳す。3 の適文補充(選択)
は、けん玉やあやとりが伝統的な遊びだと分かれば易しい。4 の語順整序は、there are 名 S’V’:S’が V’する名がある と考える。5 の文整
序は、同じ名詞に注目し、the dance performance → that performance や some pictures → the pictures と考える。
【第五問】英作文〈標準〉
昨年度より難化
〈16 点→20 点〉
昨年度と異なる点は、語順整序が無くなり、全て英作文となったことである。資料の言葉を参考にしたり何かの紹介文を書いたりする新
傾向問題になった。
(平成 21 年度 B 問題では、日本を紹介するという問題はあった。)1 は語句補充をする。不定詞や前置詞+名詞の修飾を
使って名詞のかたまりにすることが必要である。②は、「町のことをみんなに教える」を参考にして「to tell everyone about our town」と
する。③は、
「そこでとれる魚はおいしく」を参考にして「delicious fish in our town」とする。2 は、3 つのスポット「The fruit garden」
「The beach park」「The restaurant」の中から1つ選び、紹介文を書く。例えば、「The beach park」を選んだ場合は、1 文目:そこでで
きること You can swim in the beautiful sea.
2 文目:付加情報 It’s also a good place for fishing. 3 文目:来る人に対する願望 I hope you
will have a good time with your family. などと書けばよい。
平成2826年度
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昨年度に引き続き, 大問 4 つであった. 超難問はなく, 基本から標準程度の設問がほとんどだった.
全体的に , 季節の講習会や実戦ゼミ等で扱ったものの類問が多く出題されており , 日頃の復習をしっかり行うこと
が高得点につながる試験だったといえる. 内訳は, 中 1 内容 36 点
中 2 内容 34 点
中 3 内容 30 点であった.
難易度・出題形式・解法のポイント
【第一問】計算問題, 連立方程式, 無理数, 解から 2 次方程式を選ぶ, 立体図形の体積, 確率, 2 次関数〈易〉34 点
8
4 人の順番の決め方は, 4×3×2×1=24 通りあり,題意を満たす順番は 2 通りあるので,求める確率は
9
(
x 座標を
AB
)と固定して考えると, A
, BC
,B
,C
と表せるので,
となり, AB:BC
.
【第二問】資料の整理, 反比例, 文字式による説明, 円〈易〉30 点
2(2) 対称性より x
のものを数えて 2 倍すればよい.
4(1) 半円全体の面積は
より,その
倍で 6π.
(2) イとウの合計が 12πだから,求める半径を r とすると,
.これより r
.
【第三問】1 次関数〈標準〉18 点
2 20 分後までで 600Wh を消費しているので,720Wh までは「中」を使ってあと 120Wh 消費することになる.
. よって
3(1) ③を
分, ④を
これらを連立して
3(2) 20~30 分→
. 20+8=28 分後.
,
分とする.
⇔
よって 13 分 20 秒.
よって 21 分 30 秒.
より
30~40 分→
より
よって 35 分 40 秒.
【第四問】平面図形〈標準~やや難〉18 点
3 (2) P から AB に垂線を下ろし,その足を H とすると, PH=
.Q から PH に垂線を下ろし PH との交点を I,
PA との交点を J とする.△PJI∽△PAH の相似比から PI=
△PIQ に三平方の定理を用いて,PQ=
, QI=
.
.
.
p
平成 28 年度 宮城県公立高等学校前期選抜入試
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問題の順番は昨年同様、第一問 物語文、第二問 随筆、第三問 ことばに関する問題、第四問 言語知識(漢字)、第五問古文
の
順番だが、今年は各大問の問四に難問が集中したと言ってよい。高得点が続出した昨年に比べ、この問四に苦しめられた生徒たち
により、平均点が下がると予想される。また、第四問では、問二、問三、問四と近年見られなかった問題が続いた。ただし、それ
らも 1・2 年生の基本的な学習の理解があれば得点できた。やはり自由記述問題が得点の鍵を握るため、3 年生では記述練習に専
念できるよう、1・2 年生のうちにしっかりと漢字・文法を習得しておかなければならない。
難易度・出題単元・解法のポイント
【第一問】物語文
《普》
〈語句 6 点(昨年は文法で 2 点)、抜き出し 2 点(昨-3 点)、選択肢 11 点(昨年+2 点)、自由記述 5 点(昨-3 点)〉
計 24 点
会話文が多く、比較的読みやすい文章ではあるが、その分、設問が難しくなっている。自分で言葉を考えて答える
問題が、24 点中の 11 点を占めていることからも、基本的な語彙力が必要不可欠だと言える。選択肢問題が同じく
11 点と占めているため、抜き出しの問二(一)と合わせ、13 点を確実に取っておきたいところ。
【第二問】随筆
《普~難》
〈語句 3 点(昨年+1 点)、抜き出し 8 点(昨+1 点)、選択肢 8 点(昨-2 点)、自由記述 5 点〉
計 24 点
久しぶりに説明文ではなく、随筆での出題となった。問一では、本文を事実と筆者の考えに分けるという随筆の基
本中の基本が問われたため、ここは正解したいところ。また、随筆での出題とはいえ、形式段落を理解している
か否かが鍵となった。日頃から説明文読解を訓練しており、形式段落ごとの意味の理解ができていれば、問五は
さほどの苦もなく解ける。さらに、問五が解けることによって、続く問六の正解も容易になるが、そうでなければ
問六の B は難問となる。
【第三問】ことばに関する問題
《易》
〈言語知識 5 点(昨-6 点)、選択肢 9 点(昨年出題なし)、自由記述 4 点(昨-3 点)〉
計 18 点
問五が自由記述問題であり、やや難しく感じるかもしれないが、それ以外に関しては、中学 1 年生でも正解できる
問題であり、得点源となるべき部分である。日頃から「よく読む」という当たり前のことができていれば問題ない。
ここで得点できずして、得点できる問題はないと言っても過言ではないだろう。
【第四問】言語知識
《易》
〈漢字 16 点、画数 2 点(昨年出題なし)、文法 4 点(昨年+2 点)、漢文 2 点〉
計 24 点
問二の総画数に関する問題は、2009 年度に出題されて以来、実に 7 年ぶりの出題である。その他、漢文なども出
題されているが、総評にもあるとおり、難度は決して高くない。失点するとすれば、問四の文法問題。これまで文
法問題であれば、助詞や助動詞に関する出題が主であったが、用言を選ぶ形はここ数年では見ていない問題である。
2 年生での文法(主に品詞)を覚えておかなければ、受験学年になってからでは覚える余裕がなくなる(むしろ記
述対策がメインとなる)ため、この手の問題に対応できなくなる。
【第五問】古文
《やや難》
〈現代仮名遣い 2 点、語句 2 点(昨年は抜き出しで 3 点)、選択肢 2 点(昨-3 点)、自由記述 4 点(昨年出題なし)〉
計 10 点
何と言っても問四の 40 字記述問題は、出題が非常に珍しく、間違いなく生徒たちを苦しめた。文章中に登場する
掛詞を理解し、本文の内容が把握できていなければ、かなりの難問となる。よって、注釈にしっかりと目を通し、
そこから得られるヒントを最大限に利用する必要がある。問三以外の問題では、注釈の重要性が浮き彫りとなり、
ここにきても「よく読む」ことの大切さが改めて分かる。