学校だより6月15日号

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学校長
渡 部
強
平成27年 6月15日
◆夢は叶う
バラは、古くから世界で最も愛されてきた植物です。きれいなお花の代表的存在です。
さて、バラは、昔から多くの人たちが、もっと美しくしようと、「大きさ」や「色」
を工夫したバラづくり(品種改良)に取り組んできました。しかし、その中で青い色を
したバラだけは、あり(でき)ませんでした。そこで、世界中の国々で、青いバラ作り
の競争(品種改良競争)が始まりました。
60年前にアメリカで、40年前にフランスで、20年前に日本で、青いバラが発表
されました。しかし、それらは、赤いバラを青色に似せたもので、本物の青いバラでは
ありませんでした。
本物の青いバラを作ることは、人々の長年の夢でした(青色のバラが出来ると、色の
3原色がそろい、色の可能性が広がるのです)。しかし、バラには、他の青い花に含ま
れる青色の素(青色色素デルフィニジン)がないため、実現には至りませんでした。こ
のため、青いバラ(Blue rose)の花言葉は、「不可能」とされたりしました。
そんな中、日本人の福井祐子さんという人を中心としたグループが、「バイオテクノ
ロジー」という現在の科学の最先端の方法(遺伝子操作)を用いれば、青いバラができ
るはずと研究を始めました。20年くらい前から研究に取り組んだのです。
しかし、それは苦難の道だったそうです。何百万という青い色をした他の花の「色の
素」(青色色素の遺伝子)を探しては、バラに入れる作
業が続きました。でも、なかなかバラは青くなりません。
10年経ってもできませんでした。もう無理だ、やめよ
うと思ったそうです。そんな時、開発に取り組んでいる
人の子どもが、青い折り紙で作った一輪のバラを贈って
くれたのです。それを見て、開発者達は「がんばろう」
と勇気が湧き、また研究に取り組み始めました。そして、
14年という年月をかけて、ついに青いバラを開発する
ことに成功しました。今から10年ほど前のことです。
「青色(色素)が花びらに存在する、世界初の青いバラ
の誕生」と大きな反響を呼びました。
青いバラの花言葉は、その後、開発者達が「夢かなう」、
「奇跡」と名付けました。
すごいことです。あきらめずに研究に研究を重ねて、
不可能と言われた青いバラを、ついに創り上げた人間の
「努力」「困難に負けない気持ち」に感心します。
この努力のお話は、みなさんの生活の中にもどこかで生かせるお話だと思います。
◆学校ボランティアについて
「地域の子どもは、地域で守る、育てる」……同感です。
では、この「地域」を、「自分が住んでいる(居住している)学区内」と限定したら
どうでしょうか。「自分が住んでいる学区内はA学校なので、A学校(だけ)に通って
いる子どもを守る、育てる」というように、極端な考えになります。
先日、本校の、ある安全ボランティアをされている方のお宅に、
「あなたは、桜台小学校の学区内に住んでいないので、桜台小のボランティアを解消し
ていただきたい……」、
「ボランティア活動をよく理解され……」、
といった内容の手紙が届けられました。手紙には、「桜台小」以外に、他の「学校名」
や「自治会役員会」、「保護者一同より」などの言葉が書かれていますが、封筒は無記名
でした。消印がありませんので、本人が直接、家のポストに投函したと思われます。
誰が、何のために……、それを知りたくても、それを聞きたくても、自分の思いを伝
えたくても、無記名ですからそれができません。どんな理由があろうと、この人こそボ
ランティアの意義をよく理解していませんし、こうした文書を、それも無記名で送り届
けるということが、心ない卑怯なやり方であることを自覚していない証拠になります。
憤りを覚えます。
実際に、書かれていた他の学校や自治会長、PTA等にも問い合わせましたが、心当
たりはない、そんな動きはない……といったお返事でした。それもそのはず、どの学校
も、そして大抵の人は、学区内外を問わず、いろいろな形でボランティアにお世話にな
っていることはありがたいことですし、感謝の言動はあっても、学区外だから遠慮して
もらうという気持ちはもたないはずだからです。
本校では、たくさんのボランティアの方々にお世話になっています。この安全ボラン
ティアをはじめ、学習活動やクラブ活動等で、学区内外を問わず、たくさんの方にご協
力をいただいています。どのボランティアの方も、決して「~してあげる」という上か
ら目線でなく、地域(学区内外を問わず)に住む人(仲間)として協力することがボラ
ンティア精神であるとの気持ちをお持ちの方々だと信じています。
ちなみに、『ボランティア』の語源を調べてみました。
・ラテン語の「ボランタス(Voluntas):自由意思」
・フランス語の「ボランティ(Volunte):喜びの精神」
・英語の名詞「ボランティア(Volunteer):志願兵」
・動詞では「自発的に申し出る」という意味です。
日本では、一般的に、自分の意思で自発的に行なう社会参加活動とされています。
昨年度末の学校だより(27.3.19付)に、安全ボランティア(「旗振りに関しては、安
全ボランティアの方々のご好意であり、全員が、無償のまさにボランティアなのです。私たち
はそのご好意に甘え、あいさつや感謝の気持ちもなく、安全ボランティアの方々の旗振りは、
当然かのような意識でいるとしたら、大変失礼なことですし、改めなければなりません 」)の
ことを取り上げさせていただきました。
それも含め、今回、実に心ない事案が生じたこと、ボランティアの方は、学区内外を
問わない、経験年数を問わないということを強くお伝えしたいと思います。
改めて、保護者や地域の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。