高木経済産業副大臣がインドに出張しました(PDF形式

平成 27 年 1 月 15 日
高木経済産業副大臣がインドに出張しました
高木陽介経済産業副大臣は、1 月 9 日(金)から 13 日(火)まで、インドを訪問しまし
た。グジャラート州においては、「バイブラント・グジャラート 2015」に出席するととも
に、モディ首相や州政府関係者と会談を行いました。また、アンドラ・プラデシュ州(AP
州)においては、ナイドゥ州首相との会談のほか、AP 州政府、シンガポール政府と、
AP 州における新州都開発に向けた三者協議を初めて行いました。
1. グジャラート州訪問 (1 月 10 日~11 日)
(1) 「バイブラント・グジャラート」への日本代表としての出席
モディ・インド首相が州首相時代に立ち上げた投資誘致イベントである「バイブラント・
グジャラート」に、パートナーカントリーである日本の政府代表として参加しました。モ
ディ首相のほか、ケリー米国国務長官、ロブ豪州貿易・投資大臣、パン・ギムン国連
事務総長、ジム・ヨン・キム世界銀行総裁など、主要国、国際機関の要人が参加する
中、高木副大臣は、開会式やジャパンセッションでキーノート・スピーチを行い、日本
企業のインドとグジャラート州に対する期待と貢献、日印関係の今後の発展の可能性
等について言及しました。
また、経済産業省とグジャラート州の間で、経済関係強化に向けた協力覚書を締結し
ました。
(2) 二国間会談
① モディ首相との会談
モディ首相との会談では、2014 年 9 月の安倍総
理・モディ首相間の首脳会談で合意した「日本
からの投資、進出企業数を 5 年間で倍増する」
との目標に向けて、具体的なアクションを協力し
て行い、目標を早く実現すること、そのため日本
とインドの関係を更に強化・深化させていくこと
で合意しました。また、高木副大臣からは、経済
分野だけでなく、日印の歴史的、文化的、人的
な交流を深めていきたい旨述べ、意見の一致を
見ました。
② パテル グジャラート州首相との会談
グジャラート州のパテル州首相との会談は、グ
ジャラート州で活躍する日本企業も参加して行
われました。投資環境に優れるグジャラート州
は日本企業の関係するプロジェクトが多数存在
することから、高木副大臣より、グジャラート州
は投資と企業数の倍増という首脳合意達成の
鍵となる州であることを伝えるとともに、これら
のプロジェクトの一層の加速化を申し入れまし
た。これを受けて、経済産業省とグジャラート州
の政策対話を立ち上げること及び当該政策対話も活用しながら、両者で企業が直面
する課題を 1 つ 1 つ乗り越え、更に両者の経済関係を強化していくことで合意しました。
③ パテル グジャラート財務・工業大臣との会談
グジャラート州のパテル財務・工業大臣との会
談では、高木副大臣より、グジャラート州におい
て日本企業の関係するプロジェクトの一層の加
速化を申し入れ、これらのプロジェクトを月 1 回
のペースでフォローアップするグジャラート州政
府枠組みを立ち上げ、連携の更なる緊密化を図
っていくということで意見の一致を見ました。
2. AP 州訪問(1 月 12 日)
経済産業省と AP 州は、新州都開発を含む都市開発、スマートシティ協力、産業協力
を進めるため 2014 年 11 月に覚書を締結しており、そのうちの新州都開発等について、
AP 州・日本・シンガポールの三者が協力して案件を推進していくため、高木副大臣、
ナイドゥ州首相、シンガポールイスワラン第二貿易産業大臣との三者協議が、AP 州
ハイデラバードで初めて行われました。
(1) 二国間会談
① ナイドゥ州首相との会談
ナイドゥ州首相と、三者協議に先立って二国
間会談を行いました。高木副大臣からは、日
本企業が強みをもつインフラ関係技術等を紹
介するとともに、日本がかつて経験した 1960
-70 年代の経済発展のモデルを説明し、そ
のモデルを AP 州の新州都にも展開しうる旨
を説明しました。ナイドゥ州首相からは、日本
の技術や投資、企業進出、それによって生ま
れる雇用に対する期待が表明され、新州都開
発を日本の強みを活かしながら進めていくことで合意しました。
② イスワラン シンガポール第二貿易産業大臣との会談
イスワラン第二貿易産業大臣と、三者協議に
向けて二国間会談を行いました。高木副大臣
からは、シンガポールとともに、日本の技術を
活用してウィンウィンの関係を作って新州都
開発を進めたい旨述べました。日本とシンガ
ポールは相互補完の関係が築けるので、両
者が連携しながら新州都開発を進めることで
意見の一致を見ました。
(2) ナイドゥ州首相・イスワラン シンガポール第二貿易産業大臣との三者協議
三者協議では、数多くのグローバル製造企
業を有し、インフラ関係の高度な技術、運営
ノウハウを持つ日本と、都市開発の経験が
豊富なシンガポールが、お互いの強みを出し
合い、ナイドゥ首相の力強いリーダーシップ
の下、世界最高水準の都市(新州都)づくり
を協力して進めていくことで意見の一致を見
ました。
また、新州都開発に向けて AP 州・日本・シンガポールの三者で事務レベルの検討枠
組みを立ち上げ、AP 州が議長となって定期的に開催することに合意しました。
(本発表資料のお問い合わせ先)
通商政策局 南西アジア室長 笹路
担当者:山本、細井
電話:03-3501-1953(直通)