青梅市立東小中学校長 吉田 稔 学校いじめ防止基本方針 1 本校におけるいじめ防止のための基本姿勢 本校では全ての職員が「いじめは、どの学校、どの学級でも起こり得るものであり、いじめ問題と無 関係ですむ児童・生徒はいない」との認識にたち、全校児童が「いじめのない明るい学校生活」を送る ことができるように、 「東小中学校いじめ防止基本方針」を策定した。 いじめ防止のための基本方針として、以下の4つのポイントをあげる。 ○いじめを絶対に許さない、見過ごさない雰囲気づくりに努める。 ○児童一人一人の自己有用感を高め、自尊感情を育む教育活動を推進する。 ○道徳教育の充実を図るとともに体験活動を重視した教育活動を進める。 ○いじめ防止等に関する措置を実効的に行うため、複数の教職員・心理・福祉等の専門家、その他の関 係者により構成される組織を置くとともに計画的に校内研修を行う。 (いじめ防止マニュアルを活用) 2 いじめ未然防止のための取組 (1)いじめを絶対に許さない、見過ごさない雰囲気づくりに努める。 ア いじめに関する授業の実施 ・いじめは絶対に許されないことを自覚させるために、道徳の時間や特別活動において年に 3 回 (学期始め)は、 「いじめ防止のための学習」を実施する。(参考:「いじめ防止プログラム」 P25-27) イ 心の教育の推進 ・いのちの日の設定…生命尊重教育を推進し、自他共に命を大切にする心を育てる。 ・児童・生徒の心と正面から向き合い、教師と児童・生徒、児童・生徒相互の人間関係を深める 心の教育を推進する。 ウ 校内研修の推進…体罰防止・いじめ防止・教員の人権感覚向上をめざして、いじめ防止マニュア ルを活用し、校内研修を年 4 回計画的に行う。 (2)児童・生徒一人一人の自己有用感を高め、自尊感情を育む教育活動を推進する。 ア 一人一人が活躍できる学習活動 ・個に応じた指導の充実を図る。 イ 基礎基本の学力の定着と学びの充実 ・基礎基本の学力の定着を図る。 ・学力の伸長、達成感をもてる授業作り ウ 人との関わり方を身に付けるためのトレーニング ・教育活動すべての領域・活動にわたって、コミュニケーション能力をはじめとする社会性を育 てていく。 3 いじめ等の早期発見・早期対応 (1)いじめ発見のために、様々な手段を講じる。 ア 青梅市いじめ調査のアンケートを年5回行い、児童・生徒の悩みや人間関係を把握し いじめゼロを目指す。 イ 毎日の日記指導を通して、いじめの早期発見をする。 ウ スクールカウンセラーによる全員面接をし、カウンセラーに相談しやすい環境を作る。 エ 全職員が、校内巡視等を行うことを通じ、複層的な視点で児童・生徒の変化をいち早く把握する。 オ 寮・福祉・担任の連携によりどんな小さなことがらでも、『報告・連絡・相談』で、早期発見に 努める。 (2)いじめの早期解決のために、学校全体として組織的に問題の解決に当たる。 ア いじめを発見したときは、迅速で組織的な対策を学校いじめ対策委員会で考え、情報の共有化を 図る。また、学園・寮とも、情報交換を密にし、共に進めていく。 イ 情報収集を綿密に行い、事実確認をした上で、被害の児童生徒への支援、加害の児童生徒への指 導、周囲の児童生徒へのケアについて、教職員への役割分担の明確化を図る。 ウ いじめられている児童・生徒の身の安全を優先的に考え、いじめている児童・生徒に対して毅然 とした態度で指導に当たる。 エ 被害児童・生徒の安全を第一に考え、状況をきめ細かく把握し、ケアする。 オ 加害の児童生徒について、いじめを止めさせ、再発を防止するため、学校いじめ対策委員会が中 心となり組織的・継続的に観察し、指導を徹底する。 カ いじめを伝えた児童生徒の安全を確保するための取り組みを徹底する。 4 重大事態への対応 ア いじめられた児童・生徒の安全確保を図ると共に、加害の児童・生徒への働きかけも行っていく。 イ 重大事態発生について、速やかに青梅市教育委員会へ報告をする。 ウ 青梅市教育委員会が行う調査に協力する。 エ 調査の結果については、学園・寮に対して事実関係等の情報を適切に提供する。 5 ア いじめ問題に取り組むための校内組織 生活指導部会 構成員…小・中各生活指導主任、中学各学年 1~2 名、小学 1 名、福祉から 3 名 活動内容…生活指導上の問題把握、各学年の情報交換等 開催日程…毎週木曜日実施 イ 学校いじめ対策委員会 校務分掌に「東小中学校いじめ対策委員会」を位置付ける。いじめ防止や対応ついての措置を実効 的に行うため、管理職、主幹教諭、生活指導主任、教育相談担当、養護教諭、当該学年主任(担任) 、 スクールカウンセラー等によるいじめ防止対策委員会を設置する。必要に応じて委員会を開催する。 6 学園や寮、関係機関との連携 ア いじめ問題が発生した時は、学園・寮との連携をより密にし、学校側の取組についての情報を伝 えるとともに、寮での様子についての情報を集めて指導に生かす。学校だけで解決を図ろうとし ない。 イ 学園の心理士やスクールカウンセラー、養護教諭と連携しながら指導を行う。 ウ いじめの事実を確認した場合は、青梅市教育委員会へ報告する。重大事態発生時は、青梅市教育 委員会に指導・助言を求め、学校として組織的に対応する。 エ 学校運営連絡協議会において、いじめ問題等、健全育成についての話し合いや情報交換を行う。 7 いじめ問題への取組の年間計画 情報収集、児童・生徒理解 4 アンケート① 指導、啓発活動 いのちの日(小) 月 対策会議 教員の資質向上等 アンケート結果への対応 授業① 5 面談① いのちの日(小) 月 いじめ防止対策会議① 校内研修会①(いじめ防 止) 6 アンケート② いのちの日(小・中) アンケート結果への対応 月 ふれあい月間 7 いのちの日(小) 校内研修会②(体罰防止) いのちの日(小) 基本方針の見直し 月 8 面談② 月 9 有効性の検証 アンケート③ いのちの日(小) アンケート結果への対応 月 授業② 10 いのちの日(小・中) いじめ防止対策会議② 月 11 アンケート④ 月 いのちの日(小) アンケート結果への対応 ふれあい月間 校内研修会③(人権感覚の 向上)…兼 OJT 研修会 12 面談③ いのちの日(小) 月 1 いのちの日(小・中) いじめ防止対策会議③ 月 授業③ 校内研修会④(いじめ防 止) 2 アンケート⑤ いのちの日(小) 月 ふれあい月間 3 いのちの日(小) アンケート結果への対応 月 ※いじめ防止対策会議は、問題事項等必要に応じて随時召集する。 その他
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