清和だより - 新所沢清和病院

清和だより
第64号
64号
ようやく寒さもひと段落し、春の暖かさが感じられる様に
なってきました。この原稿を書いている今は、当院庭園の桜
もまだつぼみですが、この号が発刊されている頃は、患者様
とのお花見の役目も終え、もう散り始めているのではないでしょうか。
3 月から 4 月は、色々な節目を迎える時期でもあります。受験、入学、卒業、就職な
ど、直面された方は落ち着かない時期を過ごされ、ようやくひと段落着いている頃では
ないでしょうか。
あなたの一番好きな季節は何ですか?のアンケートでは、春が一番人気だそうです。
ただ、若い世代では秋の人気が高く、年代が上がるにつれて春が人気を増すそうです。
自分も歳を取ったせいかなんとなく分かる気がします。寒い冬を終えて、暖かく優しい
雰囲気を感じる春が来るとほっとしますね。若い頃はビールが美味しい夏や、スポーツ、
旅行、イベントなどにちょうどいい秋が一番好きだった様な気がす
るのですが。
私は、高校まで雪国で育ちました。冬は一度雪が降り始めるとグ
ラウンドでの練習は出来なくなり、外で活動する部はどうしても屋
内での筋トレ中心の練習になります。これが嫌で嫌でたまりません
でした。しかも、その期間は数ヶ月。関東のカラッと晴れているグ
ラウンドが本当に羨ましく思えました。
そんな事もあって、昔から冬はあまり好きではないのですが、最
近の冬の楽しみの一つに、お正月におせちをつまみながら、箱根駅伝を見る事にここ数
年はまっています。今年は青山学院大学の独壇場でしたが、来年はどうなる事でしょう
か。青山学院の 2 連覇なるのか、それとも他学の巻き返しなるのか、次回も楽しめそう
です。
話がだいぶそれてしまいましたが、春は新しい旅立ちの時でもあり、前に歩き出そう
という前向きな気持ちになります。
当院でも新年度に合わせ、多くのスタッフが入職しました。新入職員のフレッシュな
空気がいつまでも漂う職場であることを望んでいます。
総務課長 遠山 正二
3月14日(土)、3月15日(日)の両日、
パシフィコ横浜にて第2回慢性期リハビリテー
ション学会が開催され、演題発表をさせていただ
きました。慢性期リハビリテーション協会とは平
成25年7月に慢性期医療協会より設立された
協会であり、今年で 2 回目の学会開催となりまし
た。昨年の1回目の学会は、都内の会場にて1日
間のみの開催で、ポスター発表、PC発表含めて
85題だった演題数が、今回の2回目の学会は2
日間の開催となり、PC発表のみ300題の演目数となりました。学会参加者数も
約1,000人の規模となり、今後もまだまだ発展していくであろう学会との認識が深ま
りました。
今回私は「認知症患者様に対するぺダリング訓練効果についての考察」という題目に
て発表させていただきました。2 日目の最後のセッションでの発表となったこともあり、
それまでの時間はどうにも落ち着かず、シンポジウムや他の
演題発表を聴いても何かうわの空で、年甲斐もなく緊張して
いるのが良く分かりました。
決められた時間を少しオーバーしながらもなんとか発表
させていただきました。ここでぺダリングについて少し説明
させていただきたいと思います。当院にて使用しているのは
リカンベントぺダリング機(左写真)です。背もたれの付いた
シートに座り足を前に投げ出して運動を行えるので、重度認
知症の方をはじめ、座っていることが困難と思われる方であ
っても運動が可能です。適度な運動は、身体機能を維持していくにあたり、非常に重要
なことであるのは周知の事実となっています。今回の研究発表においても、ぺダリング
運動が、身体、精神双方に良い影響を与えることが示唆
されました。これからも入院患者様に対し、楽しく簡単
に継続できる運動を提供していけるように、毎日が研究
と思い、日々の業務に携わっていきたいと思います。
最後になりましたが、今回の発表の場を提供してくだ
さいました院長をはじめ、ご協力をいただきましたたく
さんのスタッフに対し、感謝の意を表し終わりたいと思
います。ありがとうございました。
リハビリテーション室長
一場
久
平成 26 年 11 月 21 日~22 日に熊本市で開催された 『第 22 回 日本慢性期医療学
会』に、新所沢清和病院を代表して5名のスタッフが参加してきました。
今年度の学会のテーマは、『最期まで満足する介護、看護、医療』で
した。
当院からは「文通でつながるふれあい交流」という演題で発表しまし
た。この演題は「第6回ケア研究発表会」で、病棟推薦された3B 病棟
の研究テーマです。
長期の入院生活において、ベッド上で過ごす事の多い患者様に対し、
ご家族様との文通を取り入れる事で書く楽しみや、受け取る喜びを感じ
ていただくこと、患者様とご家族様のふれあいを多くもてるようアプロ
ーチすることを目的とし研究に取り組みました。その結果、手紙が届い
た時の喜ぶ様子が増し、「返事を書いてみようかな。」と言った声が聞か
れました。ご家族様からも、「とても嬉しい。」「また送って欲しい。」と
いった声が寄せられました。文通の話題を通して、患者様とご家族様の
コミュニケーション手段の一つともなりました。また、ご家族様とスタッフの情報交換
にもつなげる事ができました。
発表後、学会の部門座長からは、「とても目新しい取り組みですね。」との高い評価を
いただきました。
今年 2 月 18 日(水)には、「第7回ケア研究発表会」を開催いたし
ました。
今年度からは、スタッフ1人1人が投票を行い、その結果、非薬物
療法である“よもぎ”に焦点をあて、臀部の発赤に対する効果を検証
した、2A 病棟の「よもぎのチカラ」が第一位になりました。
多忙な勤務の中、全病棟が苦労しながら研究に取り組んでいたことを、担当師長とし
てここで皆様に報告いたします。
27年度
27年度もより
年度もより良
もより良いケアを目指
いケアを目指して
目指して皆
して皆さん頑張
さん頑張りましょう
頑張りましょう!
りましょう!
師 長
髙林 二美
春が旬の野菜「アスパラガス」は、体を元気にする優れもの。アミノ酸の一種、名前の由来と
なっている、アスパラギン酸がたっぷり含まれ、滋養強壮や疲労回復にも効果的です。他にもカ
ロテンやビタミンC、E、B群も豊富で、美容にも効果のある食材です。
アスパラのきんぴら
≪材料(2人前)≫
・アスパラガス
・白ごま
・醤油
・みりん
・ごま油
5本
小さじ 1
小さじ 2
小さじ 2
小さじ 1
≪作り方≫
①アスパラガスは根元を切
り、下半分をピーラーなどで
皮をむく
②フライパンにごま油をし
き、①を炒める
③調味料を加え、汁気がなく
なるまで炒め煮する
④器に盛り、最後に白ごまを
まぶす
対象の方…・所沢市在住の社会保険に加入している方
⇒扶養者の加入している健保組合から受診券(葉書)が送られて
きます
・所沢市国民健康保険に加入している方
40 歳~74 歳 「国保特定健診」⇒市から受診券が送られてきます
30 歳~39 歳 「国保 30 歳代健診」
⇒受診券をもらうには申し込みが必要です。所沢市のホームペー
ジから電子申請、または国保年金課へ電話
にて申し込むことが出来ます
・後期高齢者医療の方⇒市から受診券が送られてきます
当院は予約制となっております(月~金)。お申し込みはお早め
にどうぞ。
ご不明な点は事務受付までお願いします。
2 月の『節分』は、リハビリを中心としたメンバーの
「鬼グループ」による各病棟での豆まきです。
患者様に豆まきをしてもらうまでの内容を毎年工夫しており
ます。変身する鬼、楽器を演奏する鬼、踊る鬼、可愛い鬼…と
様々な鬼が登場しました。患者様はその鬼めがけて力いっぱい豆を投げ、鬼は逃げ回り、
会場は白熱しました。
4月は『お花見』です。今年は実施期間と開花がほぼ合っていたので、見ごろを楽し
んでいただけたと思います。更に晴れている日が続き、暖かい中、散策することもでき
ました。当院の庭園には立派な桜の木が7本植えられております。この時期桜で彩られ
る庭園は素晴らしく、様々なお声を耳にしました。「この桜をみて、ここの病院に決めま
した」というご家族の声、庭に出て「ここはいい!」と患者様の感嘆の声、以前俳句を
作っていた患者様が最近全く浮かばないと言っていたのに、「一句できちゃった」と詠み
始めてくれることもありました。
また、ピアノ、フルート、ギター、サックスの演奏も好評で「千の風になって」「日本
の歌メドレー」では涙ぐむ患者様がいらっしゃいました。
平成 26 年度のレク委員会は『お花見』をもって終了となりました。レク委員長とし
て提供するべき立場の私が反対に多くの事を学ばせていただき感謝の気持ちでいっぱい
です。ありがとうございました。
レクリエーション委員長 北島和代
✐編集後記✐
編集後記✐
清和便り
当院の庭の桜も、今年も素敵な花をたくさんつけ、患者
様との「お花見会」も無事に終わりました。
春は、別れと出会いの季節でもあり、新しい出発の季節
でもあります。各々、希望や目標を胸に抱きながら、新し
い自分を発見し、多くのことにチャレンジしたい気持ちを
持つ方も多いのではないでしょうか?
私も、目標をもって、新しいスタートをきりたいと思い
ます。
(○
高 ・○
棚)
プシュケ第64号
平成27年4月15日発行
医療法人
清和会
新所沢清和病院 LT室
(文責)
LT
E-mail:
mail: [email protected]
http://www.hphttp://www.hp-seiwa.org/