海上における救助への備えがこれまで以上に重要に / Readiness

Gard Alert
海上における救助への備えがこれまで以上に重要に
こちらは、英文記事「Readiness for rescue at sea more important than
ever」(2015 年 4 月 17 日付)の和訳です。
2014 年は海上で救助される移民・難民の数が過去最多を記
録し、2015 年に入ってもその数は増加を続けています。地
中海を航行する船舶は、海上での救助活動への参加を要請さ
れる可能性があるため、そうした状況に対する備えが必要で
す。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が発表した最新の報
道資料によると、2014 年にはおよそ 21 万 9000 人の難民・移民が地中海を渡り、そのうち 3500 人以上
が命を落としています。今年はこれまでに約 3 万 1500 人がイタリアとギリシャに渡ったことがわかって
いますが、海の状態と天候が安定してきているため、その数は増加傾向にあります。
地中海を航行する船舶は、難民船から援助要請を受けた場合の義務・対応を、陸上スタッフと乗組員の
両方に熟知させておく必要があります。
Gard が最近発行した以下の記事に助言とアドバイスが掲載されています。
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Gard Alert「海上における難民救助」
(2014 年 10 月 24 日付)
Gard Alert「海上漂流者の回収」
(2014 年 6 月 17 日付)
(英文はこちら)
Loss Prevention Circular No.13-09「洋上にて救助した難民や移民」(英文はこちら)
このほか、IMO、国際海運会議所(ICS)、UNHCR が共同で作成した「Rescue at Sea: A guide to principles
and practice as applied to refugees and migrants(海上での救助: 移民および難民に適用される原則および
実践についてのガイド)(英文)」の 2015 年版も是非ご覧ください。
このガイドは、海上での救助活動に関わるすべての関係者を対象としていますが、特に船長と各国救助
調整センターに求められる義務と行動について説明しています。また、関連する法規、被救助者を迅速
に上陸させるための実践的な手順、個々の被救助(とりわけ難民や亡命希望者)のニーズに対応するた
めに必要な措置について指針を提供しています。
ガイドに付属している ICS のガイダンス「Large scale rescue operations at sea(海上での大規模な救助活
動)
」は、「事前準備においては、経験上、有効な手続きに加えて定期的な訓練を行うことで、船長や乗
組員が安全に対応し、無事に海上での救助活動を行うための備えができる」とし、事前準備の重要性を
強調しています。
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