Gard Alert イエメン ― 港湾の治安情勢 ― 最新情報 こちらは、英文記事「Gard Alert: Yemen – port security situation – Update」 (2015 年 3 月 27 日付)の和訳です。 Gard のイエメンにおけるコレスポンデント(GAC Yemen Ltd.)によると、アデン港が閉鎖され、現地の 治安情勢は次第に不安定さが増しつつあります。 2015 年 3 月 30 日現在の状況 アデン港周辺地域の情勢は極めて深刻で、今日現在、 フーシ派の反政府勢力がアデンを攻撃しています。 アデン港はほぼ閉鎖状態です。港湾労働者の不足により、ドライカーゴの船積みは停止しています。紅 海側では戦闘行為は行われていないため、イエメンの紅海側の港は現在も稼働しています。海上ターミ ナルも稼働しています。 2015 年 3 月 27 日の状況 イエメンでは、サウジを中心とする連合軍による空爆が 2 日目も続き、治安情勢は悪化しています。コ レスポンデントの GAC Yemen Ltd.によると、アデンの市中では激しい戦闘が続いており、現在、アデン の港は閉鎖されています。 イエメンの港湾への寄港を検討されている場合は、引き続き最大限の警戒を怠らず、現地の情報源(船 舶の代理店、Gard のコレスポンデントなど)と緊密に連絡をとり、適時入手可能な最新の信頼できる情 報を取得するようにしてください。 イエメンから米国に入港する船舶 有効なテロ対策措置を維持していない外国港から米国の領海に入る船舶には、入港条件が課されます。1 2012 年には米国沿岸警備隊(USCG)が、アシュシール・ターミナル、フダイダ港、バルハフ LNG ター ミナルを除くイエメンのすべての港湾から寄港する船舶に入港条件を課すと発表しました。 USCG は、2015 年 3 月 25 日付の Port Security Advisory (1-15)で、2015 年 4 月 8 日からはアシュシー ル・ターミナルとフダイダ港から寄港する船舶にも入港条件が課されると発表しました。バルハフ LNG ターミナルからの寄港船舶は、引き続き 2012 年の例外規定の対象となります。 まとめ イエメンでは緊張が高まり全般的に不安定になっているため、治安情勢や、イエメンの港や領海に寄港・ 入域する船舶に対するセキュリティアドバイスが短期間で変わる可能性があります。 引き続き状況を評価し、イエメンの港に寄港または領海に入域する場合には事前に関連リスクを分析し、 船舶と乗組員の安全を確保するために必要なあらゆる警戒措置を講じるようにしてください。イエメン に寄港する船舶は、ISPS のレベル 2 以上の警戒措置を講じ、継続的に代理人などの現地情報源に情勢を 1 米国の国際港湾保安プログラム(International Port Security Program [IPSP])の詳細については、2014 年 9 月 22 日付 Gard Alert「米国-入港船舶の安全対策」の情報を参照してください。 © Gard AS Page 1 of 2 確認する必要があります。この海域を通過する船舶は、すべての Best Management Practice(BMP)の措置 を適用し、遵守するようにしてください。 本情報は一般的な情報提供のみを目的としています。発行時において提供する情報の正確性および品質の保証には細心の注意を払ってい ますが、Gard は本情報に依拠することによって生じるいかなる種類の損失または損害に対して一切の責任を負いません。 本情報は日本のメンバー、クライアントおよびその他の利害関係者に対するサービスの一環として、ガードジャパン株式会社により英文 から和文に翻訳されております。翻訳の正確性については十分な注意をしておりますが、翻訳された和文は参考上のものであり、すべて の点において原文である英文の完全な翻訳であることを証するものではありません。したがって、ガードジャパン株式会社は、原文との 内容の不一致については、一切責任を負いません。翻訳文についてご不明な点などありましたらガードジャパン株式会社までご連絡くだ さい。 © Gard AS Page 2 of 2
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