スエズ運河新水路が今週開通予定 – 最新情報 / The new Suez

Gard Alert
スエズ運河新水路が今週開通予定 – 最新情報
こちらは、英文記事「The new Suez Canal due to open this week - update」(2015 年 8 月 4 日付)の和訳です。
2015 年 8 月 6 日にスエズ運河の新水路が開通する予定です。これにより、既存水路の許容通航量が拡大
し、南北双方向の同時通航が可能となります。新水路は、予想される世界の貿易量の増加に対応するこ
とを目的に、既存水路に並行する形で建設されているものです。
新水路の開通前に通航に関するデータが不足していたため、メンバーの皆様から、新水路の通航に関連
する潜在的リスクに関する問い合わせが多数寄せられています。
スエズ運河庁(Suez Canal Authority [SCA])は、長期的なゴールとして、一日の平均通航船舶数を 2023
年までに 97 隻(現在 49 隻)に増やす、停泊せずに通過する船舶数を両方向併せて 45 隻にする、とい
う目標を設定しています。
72 ㎞におよぶ新水路プロジェクトでは、最大で 66 フィートの喫水の船舶の通航を可能にするために、
既存水路に並行する形で深さ 24m、水面幅 317m の新水路 35km の掘削工事を行います。さらにこのプ
ロジェクトには、既存水路の 24mへの水深増大工事、既存水路を拡げる 35km の拡幅工事が含まれます。
これによって許容喫水はスエズ運河全域で 66 フィートとなります。大型船の双方向通航が可能になるこ
とにより、通航船の待ち時間は少なくなり、一日に同運河を通航する船舶の数が増加することになりま
す。運河の通過時間は、現在の 18~22 時間から 11 時間へと短縮され、船舶の待ち時間は、現在の 8~
11 時間から最大でも 3 時間になる見込みです。相当な距離の双方向通行可能区間が確保され、残る一方
通行区間には待避所が設置されます。2 つの水路は 4 か所の狭小水路で接続されます。今後、運河を通航
する船団の規模はより大型化するものと思われます。
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新水路を通航する際は、次の事項に注意してください。
•
SCA Navigation Circular no. 5/2015 によると、新水路には航行支援のための設備(浮標、係船柱、
パイロットステーション)が備えられています。また、改正された 2015 年 8 月版のスエズ運河
航行規則(Suez Canal Rules of Navigation)が発行されました。スエズ運河新水路の電子海図が入
手可能であり、スエズ運河の横断面の海図はこちらからご覧いただけます。水先案内のシステム
は以前と同じです。同サーキュラーでは、新しい通航システムについても説明されています。
•
SCA によると、運河の安全が確保されない場合は、船舶は水路の通航を許可されません。先週の
試験通航で、最初の貨物船が無事に水路を通航しました。通航前に SCA のウェブサイトをチェッ
クするようにしてください。
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SCA から送付された 2015 年 7 月 13 日付通知によると、スエズ運河を通航する船舶の船長は、船上に武
器類がないことを確認した、署名・押印済みの保証状(LOU)を提出する義務があります。同保証状は、
運河通航前に提出しなければならず、提出を怠った場合は通航が許可されません。
Gard では、引き続き状況を監視し、新たな情報を入手しましたら皆様にお知らせいたします。
本 Alert は、エジプトの El Hamamsy Marine Services Ltd からの情報に基づき作成したものです。
本情報は一般的な情報提供のみを目的としています。発行時において提供する情報の正確性および品質の保証には細心の注意を払ってい
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