Gard Alert:ナイジェリア – 外国警備員の乗船について こちらは、英文記事「Gard Alert: Nigeria – use of foreign security guards」(2015 年 2 月 20 日付)の和訳です。 2015 年 2 月 4 日、ギニア湾海上貿易情報共有センター(Maritime Trade Information Sharing Centre Gulf of Guinea [MTISC-GoG])は、ナイジェリアの港湾を通過または寄港する船舶は、武装・非武装を問わず、 いかなる形態の警備員も船上に配置しないよう勧告しました。 MTISC-GoG による上記の勧告は、外国警備員を乗船させてナイジェリア水域に進入した 3 隻の船舶が拘 留された事態を受けて発表されたものです(なお、この事態はそれぞれ別々に発生したものであり、少 なくとも 1 隻の警備員は武装していませんでした)。ナイジェリア海事管理保安庁(Nigerian Maritime Administration and Safety Agency [NIMASA])は、船舶運航者、貨物所有者、船舶代理店に対して、外国警 備員を乗船させてナイジェリア港湾に寄港する船舶は拘留される可能性がある旨の通知を発しています。 2015 年 2 月 16 日付の INTERTANKO の勧告「Nigeria and foreign Guards」は、NIMASA が最近発した安全 に関する通知を裏付ける内容となっており、また、同通知は武装した外国警備員を乗船させた船舶に適 用されるものではあるものの、当局はすべての外国警備員を武装しているとみなす可能性があることを 強調しています。 これまでナイジェリアは、ナイジェリア国の領海および排他的経済水域(EEZ)においてはナイジェリア 海軍が唯一の当局者であり、ナイジェリア水域で安全保護を受けるための唯一の合法的な方法は、ナイ ジェリア海軍による護衛のみであると宣言していました。 助言 外国警備員を乗船させてナイジェリア水域に寄港する際には、拘留リスクが高まっていることに留意さ れた上で、船舶代理店または Gard の現地コレスポンデンツと緊密にコンタクトを取り、その時点で最新 の信頼できる情報を入手するようにしてください。 © Gard AS Page 1 of 2 安全対策に関する実用的ガイダンスとして、下記も参照されることを推奨いたします。 • • MTISC-GoG のウェブサイト(www.mtisc-gog.org) 。当該地域で運航する船舶に対して全般的な海 上安全のガイドラインを提供しています。 ギニア湾地域における海賊行為からの保護に関する船主、運航者および船長のためのガイドライ ン(Guidelines for Owners, Operators and Masters for Protection against Piracy in the Gulf of Guinea Region)。BIMCO、ICS、INTERTANKO、INTERCARGO が共同で作成。2014 年 10 月 3 日付「Gard Alert – 西アフリカ – 海賊行為対策ガイドラインの改訂」もご覧ください。 関連情報として、「Piracy - Robbery or Illegal Violence at Sea(海賊行為 - 海上における強盗または非合 法暴力行為)」を Gard のウェブサイトの [Trading area risks]内に掲載しています。 本アラートの内容は、INTERTANKO およびラゴス(ナイジェリア)の Gard 現地コレスポンデンツである Africa Marine Services (Europe)の情報を参考に作成したものです。 本情報は一般的な情報提供のみを目的としています。発行時において提供する情報の正確性および品質の保証には細心の注意を払ってい ますが、Gard は本情報に依拠することによって生じるいかなる種類の損失または損害に対して一切の責任を負いません。 本情報は日本のメンバー、クライアントおよびその他の利害関係者に対するサービスの一環として、ガードジャパン株式会社により英文 から和文に翻訳されております。翻訳の正確性については十分な注意をしておりますが、翻訳された和文は参考上のものであり、すべて の点において原文である英文の完全な翻訳であることを証するものではありません。したがって、ガードジャパン株式会社は、原文との 内容の不一致については、一切責任を負いません。翻訳文についてご不明な点などありましたらガードジャパン株式会社までご連絡くだ さい。 © Gard AS Page 2 of 2
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