Gard Alert:西アフリカ-海賊行為対策ガイドラインの改訂 「ギニア湾地域における海賊行為からの保護に関する船主、運航 西アフリカでの海賊活動の拡大を受け、 者および船長のための暫定ガイドライン」改訂版が発表されました。 こちらは、英文記事「Gard Alert: West Africa - updated anti-piracy guidelines」 (2014 年 7 月 24 日付)の和訳です。 西アフリカ沖の海域における海賊行為や武装強盗が、海運業界にとって重大な懸念事項となっています。 最近では、アンゴラの南方やシエラレオネの北方においても襲撃が発生しています。襲撃にはしばしば 銃が使用されるなど暴力性が増しており、身代金を狙った誘拐の件数も増加しています。こうした背景 から、海運業界では、既存のガイドライン 1を緊急に改訂する必要があると判断しました。 BIMCO、国 際海運会議所(International Chamber of Shipping [ICS])、国際独立タンカー船主協会(Intertanko)、国際 乾貨物船主協会(Intercargo)が共同で作成したガイドラインの改訂版は、こちらからご覧いただけます。 西アフリカ沖で発生している海賊行為は、ソマリアを拠点とする海賊による行為とは異なるものの、イ ンド洋での海賊行為からの保護を目的に業界が作成したベストマネジメントプラクティス(Best Management Practices [BMP4])の基本原則が適用されます。したがって、ガイドラインの改訂版は、BMP4 1 「Interim Guidance for Masters, Owners and Operators for protection against piracy in the Gulf of Guinea region(ギニア湾地 域における海賊行為からの保護に関する船長、船主および運航者のための暫定ガイドライン)(英文)」(2012 年 12 月) © Gard AS Page 1 of 2 と併せて読むことが推奨されます。ガイドラインの改訂版には、西アフリカでの犯罪行為や武装強盗を 回避・阻止するための助言が、同地域における脅威の性質に合わせて記載されています。 また、ガイドラインの改訂版は、地域の海賊行為や海上犯罪に関する対策情報の司令塔であるギニア湾 海上貿易情報共有センター(Maritime Trade Information Sharing Centre for the Gulf of Guinea [MTISC-GoG]) など、西アフリカにおける新たな地域海上警備の取り組みを考慮したものとなっています。 ギニア湾地域を航行する場合、ガイドラインの改訂版の内容を十分に理解し、当該地域の航行前および 航行時には、適切な安全対策を実施するようにしてください。海賊の回避、海賊行為に遭遇した場合の 被害軽減・回復のための適切な措置を講じられるようにするには、船舶・航海に固有のリスク評価を実 施し、脅威の内容、その場の状況や船舶固有の要因、外部の支援が受けられるかどうかなどを明確にし ておくことが不可欠です。 追加の情報(BMP4 の全文など)は、Gard ウェブサイト(www.gard.no)に掲載の「PIRACY – Robbery or Illegal Violence at Sea(海賊行為-海上での強盗や違法暴力行為)(英文)」にまとめられています。 本情報は一般的な情報提供のみを目的としています。発行時において提供する情報の正確性および品質の保証には細心の注意を払ってい ますが、Gard は本情報に依拠することによって生じるいかなる種類の損失または損害に対して一切の責任を負いません。 本情報は日本のメンバー、クライアントおよびその他の利害関係者に対するサービスの一環として、ガードジャパン株式会社により英文 から和文に翻訳されております。翻訳の正確性については十分な注意をしておりますが、翻訳された和文は参考上のものであり、すべて の点において原文である英文の完全な翻訳であることを証するものではありません。したがって、ガードジャパン株式会社は、原文との 内容の不一致については、一切責任を負いません。翻訳文についてご不明な点などありましたらガードジャパン株式会社までご連絡くだ さい。 © Gard AS Page 2 of 2
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