会 計 建 債 券 )の 換 算 差 額 (IAS 号) ⑥ 短期有給休暇 (IAS 号) ⑦ 財 政 状 態 計 算 書 (貸借対照 表)(IAS1号) 主資本を区分表示するように修 正を行う」 、「修正を行わない」 と い う 2 つ の 対 応 案 が 示 さ れ た。 委員からは、「その前提であれば 修 正 を 行 う 案 で よ い 」と の 意 見 が聞かれた。 を目途に施行される見込みであ 産業競争力強化法が1月中旬頃 を 行 う 」と い う 2 つ の 案 が、 事 ヒエラルキーの削除または修正 い」 、 「機能通貨の決定に関する ④については、「修正を行わな ちの 「取替法」・③・⑧について す る 」対 応 案 が 示 さ れ、 ① の う の開発を検討する項目の候補と 務上のガイダンスや教育文書等 扱い」(第 回基準諮問会議につ と、本スキームにおける変動リー 月 日、企業会計基準 ン・ペーパー「財務報告に関す る概念フレームワークの見直 し」(以下、「DP」という)へのコ 純損益・OCI・測定 メントを検討した。 第3回ASAF会議では、A SBJがDPのセクション6 4 経理情報●2014.1.10・20 (No.1369) リース判定等を行う場合のリース 料総額に含めることとする内容を 記述する (なお、この取扱いは本 スキームに限定したものであり、 他の変動リース料の会計処理には 影響を与えないことを記述する) 。 ①のうちの 「減価償却方法の ることを踏まえ、本テーマの緊 決定」・②・⑥については、 「実 急性に鑑み、実務対応報告文案 ⑧ 損益計算書の段階別表示 (特 別項目の表示)(IAS1号) スキームに係る変動リース料の取 なお、 次回の専門委員会では、 扱いや考え方については、一定の め、この点を再度記述する。 で取扱いが明らかにされているた 先 端 設 備 等 投 資 支 援 スキ ー ムの会計処理、 検討 日、企業会計基準 ─ASBJ、 リース会計専門委 去る 月 基準委員会に お い て 、 基 準 諮 問 や教育文書等は不要と考えられ 今回は、第 2 7 7 回 企 業 会 計 会 議 か ら 提 言 を 受 け た「 リ ー ス ⑤についても、「修正を行わな る」 という対応案が示された。 は、「修正は行わず、ガイダンス 務局から示された。 特に⑧については、「基本的な ス料については、ファイナンス・ 次回の開催予定日は2014 の検討を行う予定である。 い」 、「修正を行う」 という2つの 考え方の相違があり、修正を行 いては本誌2 0 1 3 年 月 号(№1366)情報フラッシュ して、 「金融資産の認識の中止」 会 計 日 本スキームの実態を踏まえる 対応案が示された。 委員からは、 う か 否 か の 検 討 が 必 要 」と さ れ 支援スキーム に 係 る 会 計 上 の 取 「影響は限定的」 、「修正を行わな 等を考慮し、「修正せずに受け入 日、企業会計基準 日。 い で よ い の で は 」と い っ た 意 見 れ る 」案 が 示 さ れ て い る。 委 員 年1月 ⑦については、「他の基準にお からも、 「しかたない」 など事務 月 が抽出されていたが、除外され 去る 委員会は第6回IFRSのエン 去る ディスカッション・ペーパーへの コメント、 検討 ─ASBJ、ASAF対応専門委 会 計 ながらも、国際的な比較可能性 参照)の検討がなされた。 けるノンリサイクリング項目を 局案に賛同する声が聞かれた。 べき事項とし て 次 の 2 点 が 挙 げ られ、記述内 容 の 方 向 性 が 提 案 された。 今回の作業部会で検討が行わ 詳細な検討 た。 金融商品専門委の審議も踏ま ドースメントに関する作業部会 ⑴ フ ァ イ ナ ン ス・ リ ー ス 取 引 の判定基準 え、 金 融 商 品 等 に 関 し て 「検討 「検討が必要な項目の候補」 の ファイナンス・リースの判定に れた項目は次のとおり。 月 5、6 日 に 行 わ れ あるIASBのディスカッショ 後、1月 日がコメント期日で た第3回ASAF会議報告の 今回は 門委員会を開催した。 委員会は第8回ASAF対応専 17 を開催した。 関しては、現在の会計基準ならび が 必 要 な 項 目 の 候 補 」を 抽 出 し ① 減価償却方法 (IAS 号) た 資 料 が 提 示 さ れ、 引 き 続 き、 する詳細な検討が行われた。 「検討が必要な項目の候補」 に関 に適用指針において記述があり、 リース取引がファイナンス・リー 16 ス取引に該当するかどうかについ 削除 「検討が必要な項目の候補」 の 12 22 ② 耐用年数 (IAS 号) ③ 繰 延 税 金 資 産 の 回 収 可 能 性 (IAS 号) ては、企業会計基準適用指針 号 12 ④ 機能通貨 (IAS 号) ⑤ 外貨建その他有価証券 (外貨 16 21 「リース取引に関する会計基準の 「金融商品:認識及び測定」 に関 以前の資料では、IAS 号 39 12 19 10 16 適用指針」 (以下、 「適用指針」 とい 94 14 12 12 う) 9項 ( 項、 項、 項も参照) 12 が聞かれた。 まず事務局 よ り 、 本 ス キ ー ム PLの表示方法は受入れの方 に係る借手の 会 計 上 の 取 扱 い に ついて、実務対応報告に記述す 向 ─ASBJ、 エンドースメント作業部会 リサイクリングするよう修正を ⑵ 変動リース料 適用指針 項の記述により、本 21 明確化を図る必要がある。 委員会を開催 し た 。 19 手法を活用し た 先 端 設 備 等 投 資 委員会は第 回 リ ー ス 会 計 専 門 63 18 行う場合、資本の部において株 90 12 19 11 フラッシュ 「 測 定 」と 同 8「 包 括 利 益 計 算 書 て は、 セ ク シ ョ ン 1 か ら 順 を 追って議論がなされた。 セクション1「はじめに」 で示 における表示 ― 純 損 益 と そ の 他 の 包 括 利 益( O C I )」の 関 係 の されている予備的見解について は、ASBJは基本的に同意す 分析に焦点を当てたアジェン ダ・ペーパー を 作 成 し 、 議 論 が るとした。しかし、「改訂概念フ レームワークの主要な目的」(I 交わされた。 アジェンダ ・ ペ ー パ ー に つ い ASBがIFRSの開発および ることとなる概念を識別するこ 改訂を行う際に一貫して使用す ては、イギリ ス を 筆 頭 に 、 多 数 の賛成の声を得られた。ただし、 イ ギ リ ス か ら は「 不 可 逆 性 に つ 外にも貢献している人 (団体) た こと)については、 「IASB以 とにより、IASBを支援する 不確実性の捉 え 方 等 に お い て 困 いては、貸出 金 の 減 損 に 関 す る 難 が あ る だ ろ う 」と の 意 見 が 出 ち が い る の で、 賛 同 で き な い 」 月 日、1月7日に という意見があった。 今後、 トコインは最近、投資対象とし のをご存じだろうか? あるサ イトにこんな説明がある。『ビッ さて、ビットコインというも ただこうと思う。 関係した話を中心に書かせてい 取引の世界にいたので、投資に せていただく。私は長い間、株 今回から、この連載を担当さ 世界の人々の言い方をマネし いうのがとてもクールだ (この 術ではなく、演算能力が必要と り信頼できる。偽造には印刷技 要だ。それゆえ、一般の通貨よ ほどの強大な演算パワーが必 ピューターによる非現実的な う こ と。 偽 造 を す る に は コ ン がほとんどない電子通貨とい 第1の特徴は、偽造の可能性 に金と同じ。あと900万 が り、採掘には労力が必要…まさ あるからだ。埋蔵量に上限があ 数 量 に 上 限( 2、1 0 0 万 されるうえ、マイニングできる ニングには膨大な演算が必要と スな表現だ。というのも、マイ が、そのネーミングが実にナイ をマイニング (採掘) と呼ぶのだ のと同じだ! ちなみに、新し くビットコインを発行すること )が て 注 目 さ れ る よ う に な り、 価 てみた) 。 …ここまでは驚きもしないか。 第2に世界共通の通貨である。 格は急激な上昇を続けていま す。…略…利用者が増え価値が www. 高くなり、今後さらなる価格上 昇 が 見 込 め る の で す。 ﹄ ( ) と。 bitcoin-info.com ビットコインの驚くべきパ フォーマンスを図表のグラフ ⇒ ⇒ 値 上 が り ”と い う ロ ジ ッ が独自に日々動く。通常の通貨 第3は、現金との交換レート 者増 の 需 要 は 同 じ だ。 だ か ら “利用 から、決済目的なら買いと売り うのは決済に使う(売る)ためだ だ。利用者がビットコインを買 クを信じて投資するのは要注意 ズ増 使いにくくないか? それより も、 冒頭の “利用者増 買いニー こんなにも交換レートが動くと ビ ッ ト コ イ ン で 決 済 す る 時、 そうだ。 みては? ただし、かなりの投 資とランニングコストが必要だ 発掘可能らしいのでトライして btc 交 換 で も レ ー ト は 日 々 動 く が、 年率リターン 7,000%の ビットコイン 仕手株並みに動く。 投資のハナシ 表 裏 された。中国からは、「OCIを これ以上増やさないで欲しい」 との賛意が示 さ れ た 。 も専門委が行われる予定。 日現在) (出所) bitcoincharts.com DPへのコメ ン ト 検 討 ドル で 確 認 し よ う。 凄 す ぎ る! 2013年初では1 (ビット 月 200 0 2013年 1月 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 国際会計 コ イ ン の 単 位 )当 た り btc 13 15 だったものが、今や900ドル 前後 (2013年 は何なのか? 600 である。一体、ビットコインと 12 400 DPへのコ メ ン ト 対 応 に つ い 月 ま り、 自 分 で 福 沢 諭 吉 (1万円 トコインを発行できるのだ。つ 驚かせよう。誰でも新規にビッ いよいよ最後の特徴。あっと インはこれを売りにしている。 切下げリスクもない。ビットコ 銀行による保証がないが、通貨 第4に、ビットコインは中央 ているこの状況は、世界的金融 続かない。それでも値上がりし いから、投資目的だけの買いは い需要(装飾品用途) は存在しな ンには、金のような最終的な買 りしているだけだ。ビットコイ ない。投資目的の買いで値上が 札 )を ど ん ど ん 印 刷 し て 使 え る (泡)といえる 緩和による froth のだろうか。 (三田 哉) 買 い ニ ー ズ 増 ”と は な ら ⇒ 米国基準の一部を以前の 「公開 800 ASU 「公開事業企業の定義― 用語集への追加」 、 公表 ─FASB 去る 日、 F A S B は、 ( public business entity ) 」の 定 義を提供しているが、現在の要 会計基準アッ プ デ ー ト 2 0 1 3 )の 定 義 ― 用 語 business entity 集への追加」を発行した。 企 業 」の 定 義 で は な く、 新 し い ― 「 公 開 事 業 企 業( public 求には影響を与えない。FAS 現在の米国基準は、「非公開企 「公開事業企業」 の定義を使用し Bは、第2段階として、現在の )」と「 公 開 nonpublic entity 業( て改訂するかどうかを検討する 公開事業企業とは、以下のい 予定である。 る。このアッ プ デ ー ト は 、 将 来 ずれかの規準を満たした事業企 )」の 用 語 に 企 業( public entity ついて複数の定義を含んでい の会計と報告 の ガ イ ダ ン ス に 使 1,000 26 用 す る、 以 前 の「 公 開 企 業 」の 1,200 12 ) で、非営利 業( business entity )や従 企業( not-for-profit entity 1,400 23 btc (図表) bitcoin価格推移 (USD / btc) 12 定 義 と は 異 な る「 公 開 事 業 企 業 経理情報●2014.1.10・20 (No.1369) 5 12 新年の抱負 を語った。 税 務 ⒞ 契約上の譲渡制限のない証 券 の 売 却 や 発 行 の た め に、 海 題 な ど に 適 切 に 対 応 し て い く。 制度改正や国際的な租税回避問 代の流れ、具体的には、大きな は法改正の趣旨等も含めて浸透 準備を進めてきており、職員に るよう、法施行前から、着実に れ、ある程度は戻ると思っている 法などさまざまな要因が考えら の対応としても、外国税務当局 オフショアを利用した脱税へ 的に関わり、引き続き適正・公 り、国税庁としても議論に積極 なる。国税庁としては、事業者 引上げに向けた取組みが課題と 国際的な取引への対応 量を重点的に配分していく。 クの高い分野へ実地調査の事務 してはコンプライアンス・リス る。国税庁としては、調査に関 が難しい取引等が増加してい P S 行 動 計 画 」が 公 表 さ れ て お 転) に関しては、昨年7月 「BE B E P S( 税 源 浸 食 と 利 益 移 今後一層の充実が見込まれる。 づ く 情 報 交 換 ネ ッ ト ワ ー ク は、 の適正化に務める。 ともに活用し、国際課税の一層 に、情報交換で得られた情報と て、制度の周知に努めるととも トした国外財産調書制度につい 平成 年4月からの消費税率 とを決めた。現在、米国債を月 額450億ドル、米政府系機関 発行の住宅ローン債権担保証券 6 経理情報●2014.1.10・20 (No.1369) 業員給付制度 は 事 業 企 業 に は 当 たらない。 国税庁長官新春インタビュー 国 税 庁 長 官 の 稲 垣 光 隆 氏 は、 国税記者クラブとの新春インタ ⒜ S E C に よ り 財 務 諸 表 の 提 出 を 要 求 さ れ る 事 業 企 業、 ま たはSECに財務諸表を提出 ビューに応じ、2014年の税 ⒝ 法 令 や 規 則 に よ り、 S E C 以外の規制当局に財務諸表の 務行政運営について、抱負など しない事業企業 提出を要求される事業企業 外または国内の規制当局に財 税務行政を取り巻く大きな時 務諸表の提出を要求される事 事務年度の所得 が図られたものと考えている。 また、平成 そのために、e―Taxなどの また、今後の課題として、番 が、一律に減少した調査件数を元 平な課税の確保に努める。 税、法人税等の実地調査件数が 号制度の導入や消費税率の引上 との情報交換を積極的に行って 向上、適正・公平な調査・徴収 ICTを活用し、納税者利便の 業企業 ⒟ 取引所または店頭市場で取 引、 上 場、 ま た は 値 づ け さ れ げへの対応がある。国税庁にお いる。わが国の租税条約等に基 減 少しているが、改 正 国 税 通 則 ⒠ 契 約 上 の 譲 渡 制 限 が な い 証 券を1つ以上有し、法律、契約、 税務コンプライアンス に戻すことは難しいと思われる。 の実現に、引き続き努める。 規定により米国基準の財務諸 いては、利便性の向上とともに、 の 適 用 日 は 示 さ れ て い な い が、 の方が消費税のしくみや改正内 最後に、本年1月からスター 適正・公平な課税の実現が図ら 2014年に 発 行 さ れ る 予 定 の 容を十分に理解して自ら適正な 消費税改正法への対応 ア ッ プ デ ー ト か ら「 公 開 事 業 企 このアップ デ ー ト に は 、 実 際 業 」の 定 義 が 使 用 さ れ る こ と に 申告・納付が行えるよう、適切 米連邦準備理事会 (FRB) まず、国際租税回避行為への 米 F R B の 緩 和 策 縮 小 開 始 で2つのリスクが焦点に 対応として、国税庁では、①調 査体制の整備、②租税条約等に な、「広報・相談・指導」 に取り 基づく情報交換の積極的な実施 18 IFRSと 米 国 基 準 の 間 に は 国税通則法改正への対応 は、昨年 組む。 ている量的緩和策を縮小するこ 日、現状実施し など、各国税務当局との密な連 月 携を図っている。 公開企業でな い 場 合 の 代 替 的 取 れた調査手続が適正に実施され 国税庁では、新たに法定化さ 扱いなどに違 い は あ る が 、 こ の アップデート で は 新 た な 違 い を 生じないと思 わ れ る 。 金 融 なっている。 最近では税務当局による把握 表を作成することが要求され、 財務報告の枠組みにおいて、金融商品 (組込デリバティブ を含む) は、貸借対照表の表示、損益計算書および開示の ために公正価値で評価されることが多い。金融資産と金融負 債の公正価値の測定は、取引を当初に記録する時点と、そ の後価値の変動が生じた時点の両方で行われることがある。 金融商品の評価の裏づけとして利用可能な情報の性質お よび信頼性は、その測定に対する入力数値の観察可能性に よりさまざまであり、市場の性質によって影響を受ける。観察 可能な入力数値が利用できない場合、市場参加者が金融資 産または金融負債の価格設定を行う際に用いるであろう仮定 を反映した観察不能な入力数値を使用する。観察不能な入 力数値を設定するにあたり、企業は合理的に入手可能な情 報により、他の市場参加者が異なるデータを用いることまたは 企業の固有のものが存在することが示される場合には、自己 のデータは調整されることになる。 定期的に財務諸表を公開して 経理用語の豆知識 れるよう対応していく。 る証券を発行した事業企業 24 いる事業企業 金融商品の評価 12 26 フラッシュ 出 所 備 考 掲載号 IASB 主にリースの再審議の2014年1Qへの変更、料金規制事業の過 渡的基準のDP公表時期の2014年2Qへの変更、年次改善 (20132015) のED公表時期の2014年3Qへの追加があった。 ― 2013年 不動産鑑定評価基準等の改正 (案) に関す 12月20日 る意見の募集について 国土 交通省 不動産市場の国際化、ストック型社会の進展、証券化対象不動産 の多様化に対応するために所要の見直しを行うもの。 コメント期 限は、2014年1月20日まで。 ― 2013年 経営研究調査会研究報告第53号 12月24日 「種類株式の評価事例」 JICPA 種類株式が資金調達の手段として一層活用されるようになるた めに、その評価の基本概念や発行事例、評価例を取りまとめたも の。 ― 2013年 ワークプランの更新 12月17日 400億ドルと350億ドルの いるが、今年1月からそれぞれ 合計850億ドルを買い入れて ( M B S )を 月 額 4 0 0 億 ド ル、 どの影響で、再び緩和策に戻ら ものの、米国ITバブル崩壊な てゼロ金利政策の解除を行った た」 として、 反対意見を押し切っ が、新たなリスクとしてクロー いう非伝統的金融政策の負の面 レリスクを高めるMBS購入と 量的のみならず質的にもインフ 放置することになる。 その場合、 う波乱要因が控えている。 い。特に、日本は消費増税とい 放しで楽観できる情勢ではな これについては、日米ともに手 年は絶えず警戒要因 ざるを得なかった苦い経験があ これで、昨年6月にバーナンキ マンショック後の経済危機を克 放置したままにするのは、リー る。しかし、逆に量的緩和策を ながら進んでいくという難しい の2つのリスクの間を微調整し FRBは2014年以降、こ つの経済大国が、世界経済の足 とが好材料である。つまり、3 年は少し改善に向かいそうなこ ただ、 合 計 7 5 0 億 ド ル に 縮 小 す る。 米FRB議長が具体的に言及し 服するためリーマンショック前 年並みとはい 能性を強めることになるからで ながる、つまり、業績相場の可 ら 年目なのである。日経平均 る。バブル頂点の1989年か 目すべき年周りに当たってい ところで、2014年は、注 ある。 かなそうだ、というのが結論で 株価の上昇幅は は そ れ な り に 期 待 し て よ い が、 2014年の日米の業績相場 ろうということである。 として作用した中国経済が、 て市場を震撼させた量的緩和策 取りを大きく曲げることはなか ズアップされることになる。 の縮小が、現実に始まったこと 課題を抱えている。 証 券 きたFRBのバランスシートを の約4倍にまで急速に拡大して 状 況 が「 失 業 率 が 2 0 1 4 年 に 7%を割り込み、インフレ率は バブ ル 2%台に、実質GDP成長率は 2 0 1 4 年 という 年、 3 % 台 に 乗 せ る 」こ と で あ る。 崩壊から4半世紀 そ の 場 合、 昨 年 中 に 「毎月の資 FRBのQE3 (金融の量的緩 あろう。結局、退任するバーナ 日、米株式市場は 和 第 3 弾 )の 縮 小 発 表 を 受 け て ンキ議長の置き土産となった。 月 前半にかけて減額を持続した 大きく反応した。発表前まで弱 昨年 う え で 年 半 ば に 終 了 す る 」も の 産購入額を減額し、2014年 14 低下、非農業部門の雇用者数も 市 場 予 測 を 下 回 り 7・0 % ま で から力強い上昇に転じた。QE 含みしていた株価は、発表直後 当たり104円台まで円安が進 て も 悪 い 話 で は な い。 1 ド ル に導くから日本の株価にとっ QE3の縮小はドル高、円安 在、 最高値の を記録した後、急激に下落、現 株価は1989年に過去最高値 %の水準にある。 3縮小は金融引締め、金利上昇 落 )を 記 録したのは1929年の 歴史上、最大の下げ幅 ( %の下 一方、ニューヨークダウが世界の るなど、雇用統計を始め、景気 み、日経平均は年初来高値を7 日銀は2000年8月に、当 いつなのかに移る。 含む金融引き締めへの転換点が 米金融政策の焦点は、利上げを 弱める措置に過ぎない。今後の れでも今回は緩和策の度合いを 市場の注目を集めてきたが、そ 半年間、縮小開始時期について なったためというのは明白であ (失業) 関係の改善が想定以上と は、足許の経済指標、特に雇用 一気にQE3縮小を決断したの と考えられる。FRBが年末に フトするという自信が生まれた 価は金融相場から業績相場へシ が出たことで、気分が晴れ、株 した。長期間の懸念材料に結論 ところが、株価は上昇に反応 に、 景 気 や 企 業 収 益 が 絶 え ず 株価に割高感が生まれないよう 実 勢、 企 業 収 益 の 動 向 で あ る。 となろう。つまり、日米の景気 業績相場を持続できるかがカギ (支えた) 日米両市場がどこまで 年の世界の株価をリードした 2014年の株式市場は、 1万6、 000円台をつけた。 と こ ろ に あ る。 日 本 の 株 価 は、 価は、最高値からはるかに遠い 回復したのは1954年、 年後 暴落から 年後の日経平均株 のことである。 25 Yダウが暴 落 前の史 上 最 高 値 を 大恐慌の時であった。 その後、N 時 の 速 水 総 裁 が「 デ フ レ 懸 念 の バ ッ ク ア ッ プ す る 必 要 が あ る。 90 り、これは企業業績の上昇につ 年に史上最高値回復への展望 24 13 縮 小 決 定 の 支 援 材 料 と な っ た。 カ月振りに更新し、6年振りに 40 マイナスのはずである。 前月比 要因であり、本来なら株価には 18 13 前提となるシナリオは、経済 になる。 13 だった。昨年 月の米失業率は、 12 万 3、0 0 0 人 増 加 す 11 の 実 態 を 表 す デ ー タ の 改 善 が、 20 払拭が展望できる情勢に至っ を得ることができるだろうか? 経理情報●2014.1.10・20 (No.1369) 7 25 14 この10日間に公表・公布された経理関係重要法規等 法 規 等 日 付
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