業務実績報告書 - 福井県立大学

業務実績報告書
提出日 2014 年 2 月 7 日
1.職名・氏名 准教授・水田 尚志
2.教育活動
(1)講義・演習・実験・実習
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
海洋生物資源学フィールド演習(1 単位 毎年開講) 1 年生 (2011~2012 年度)
②内容・ねらい
2012 年度の本科目において、「課題研究発表準備(プレゼンテーションファイルの作成)を
担当した。ここでは、受講生が班別に収集した情報をもとに、パワーポイントを用いてプレ
ゼンテーションファイルを作成することを目的とする。
2011 年度においては、2011 年入学生の担当アドバイザーとして「大学における学び方(メ
モをもとにレポートを作成する)
」
(6 月 17 日実施)を担当し、受講生が作成したレポート
の採点を行った。また、
「課題研究発表採点」(11 月 25 日実施)を担当した。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本演習における「課題研究」は班(数人で 1 組)ごとに研究テーマを設定して、情報を収集
し、プレゼンテーションファイルを作成する。つまり、班ごとに発表内容やストーリーが異な
る。従って、プレゼンテーションファイルの作成においては、各班ごとに十分な対話を行いな
がら学生が意図している発表が行いやすくなるように示唆を与えるように努力した。レポート
の作成については、メモをもとにした文章の構成の仕方について個別に対話しながら指導した。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
化学Ⅱ(2 単位 毎年開講) 2 年生 (2011~2013 年度)
②内容・ねらい
生物体は多種多様な化学物質から成り立っているため、海洋生物資源学の分野における数々
の事象を説明するためには化学的知識が必須となる。本講義では化学反応に関わる基礎を習得
した後、各種分析法の原理について学ぶ。さらに生化学の理解に必要不可欠な各種有機化合物
の構造や特性などについて理解を深める。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本学科では、学生間の「化学」の学力差が大きいことが従来からの傾向であり、本講義が一
部の学生にとっては極めて易しい授業である一方、ほとんどついていけない学生がいるのが実
情である。講義の進め方として、基礎化学的内容および基礎分析化学的な内容を前半に行い、
後半は主に基礎的な有機化学の内容をとり入れている。特に基礎化学的な部分の説明をきめ細
かく行うことによって、化学の学力が低い学生ができるだけスムーズに分析化学的、あるいは
有機化学的な内容へと入っていけるように配慮している。また、前半がほぼ終わったあたりで
中間試験の結果などをもとに学生自身の到達度を自己確認させ、到達度が十分でないと自己判
断した学生については、e-ラーニングシステム上に開設した「補習セミナー」(自己採点方式
の計算練習を内容とするコンテンツ)に積極的に参加するように指導している。また、各章末
に「到達度の確認」という 1 問 1 答形式の問題あるいは計算練習を内容とするパワーポイント
ファイルを作成し使用している。これは、講義中に説明した内容のみならず、講義では説明し
なかった発展的、補足的内容も織り交ぜることによって、反復による確認と発展的内容の修得
をさせようとするものである。この「到達度の確認」を取り入れることによって学生とのコミ
ュニケーションが増加し、意欲的に学習に取り組む学生が大幅に増えたものと実感している。
授業形態としては板書を中心に授業を進めているが、適宜プリントやプロジェクターなどを
用いて図解することにより、分析法の原理等を理解しやすいように配慮している。また、講義
の予習・復習のためのコンテンツ、講義の補足的内容、中間試験や期末試験の問題および解答
(過去に出題したものも含む)など授業の理解に役立つ情報を e-ラーニングシステムに掲載し
ている。特に、後述するように同時平行して行われる「化学実験」との連携を図ることによっ
て、これら両科目の理解度を大幅に向上させることに成功している。
なお、昨年度に引き続き e-ラーニングシステムとして、今後本学で標準化していくものと思
われる F-レックス LMS を使用した(以下、e-ラーニングシステムを使用している科目について
も同様)
。
また、昨年度および今年度では上述した「化学実験」との連携において、
「化学実験」と関連
が深い 2 つの章(
「物質量と濃度」および「分析の基礎」
)を講義の冒頭に配置することによっ
て、化学実験の理解をより深めることに成功した。特に、「中和滴定」や「食品中の酸の定量」
など計算を必要とする実験項目において、受講生の抵抗感が著しく軽減されたものと考える。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
生物資源分析化学(2 単位 毎年開講) 2 年生 (2011 年度)
②内容・ねらい
生物は多種多様な成分から成り立っているため、生物資源学の分野における数々の事象を説
明するためには化学的レベルでの分析を必要とすることが多い。本講義では、まず分析化学を
理解するために必要と考えられる化学の基礎を講述し、さらに生体成分分析法のうち重要なも
の(分光分析法、クロマトグラフィー、電気泳動など)についてそれらの原理を理解させるこ
とを目的としている。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
「化学Ⅱ」の項でも記載したとおり、本学科では学生間の「化学」の学力差が大きいことが
従来からの傾向である。基本的な講義の進め方としては、前半は基礎化学的内容、後半は分析
化学的内容を取り入れている。特に前半の基礎的な部分の説明をきめ細かく行うことによって、
化学の学力が低い学生ができるだけスムーズに後半の内容へと入っていけるように配慮してい
る。「補習セミナー」、「到達度の確認」および「e-ラーニングシステムの活用」についても、
「化学Ⅱ」と同様に取り入れている。
なお、本科目は 2008 年以前に入学した学生を対象とするものである。従って、2011 年度に
おいては本科目を履修していない学生のみを対象として開講した。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
海と暮らし(2 単位 毎年開講) 1 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
「海と暮らし」において「福井の魚」と題する講義1回を担当しているが、この中では、福井
県にて漁獲される魚介類を紹介するとともに、死後変化や加熱加工などに伴うそれらの肉質の
変化などの特性を解説する。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本講義では、主にプロジェクターを用いて講義を進めているが、図や写真を多用することに
よって福井で漁獲される魚の肉質の特性をイメージしやすいように配慮している。また、本講
義においては、日々の食生活における実体験や雑学的な要素を取り入れることによって抵抗感
なく理解ができるよう工夫している。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
食品化学(2 単位 毎年開講) 2 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
食品のもつ機能(栄養性、嗜好性、安全性、生体調節など)を学ぶためには、食品を構成す
る個々の成分がどのような特性を持つかを知ることが必要である。本講義では、魚介類の可食
部(主として筋肉)を構成する主要成分(タンパク質、脂質、エキス成分など)がどこに分布
し、どのような化学的特徴をもつのかを理解することを目的としている。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本講義では、板書を中心としてできるだけかみ砕いて解説をすることに力点を置いており、
プリントまたはプロジェクターを用いて図解することにより、魚介類の組織構造や構成成分の
特性を理解しやすいように配慮している。e-ラーニングシステム上には講義の予習・復習のた
めのコンテンツ、講義の補足的内容、小テストや期末テストの問題および解答(過去に出題し
たものも含む)など関連資料を掲載しているが、毎年受講生によるこれらの積極的な活用が見
受けられる。特に、e-ラーニングシステム上に掲載している「キーワード」
(講義内容に関連す
る重要語句集)については主に章末において講義内容の確認に使用している他、中間試験を 1
~2 回程度実施し、到達度の自己確認を行わせている。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
化学実験(1 単位 毎年開講) 2 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
海洋生物資源学科の専門領域では海洋生物資源の生産・利用・流通など多様な領域を扱うが、
実験手法として化学分析法を用いる場合が多い。本実験では、実験室で安全に実験を行うため
の知識を修得するとともに、海洋生物資源学の分野で重要となる基礎的な化学分析の操作法と
原理を理解することを目的とする。担当する主な部分は、
「中和滴定と滴定曲線の作成」、
「緩衝
液の作成とその性質」および「容量分析(食酢中の酢酸の定量)
」である。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
1班あたりの人数を 4~5 人として、班単位で実験の操作および実験データの解析を行うよう
に指導している。その中で班員間のコミュニケーションを深めさせ、特定の班員に偏らずすべ
ての班員が満遍なく実験を行えるように配慮している。e-ラーニングシステムの活用により、
学生が講義資料のダウンロードを行いやすいように配慮している。
本実験の受講者は「化学Ⅱ」の受講者とほぼ一致しているため、2010~2012 年度においては
これらの科目の連携を図ることによって両科目の理解度をさらに深める試みを行った。具体的
には、
「化学実験」の予習段階で必要な準備計算を「化学Ⅱ」でのレポートとして課した。その
結果、計算を苦手とする受講生も抵抗無く実験に取り掛かれるようになった。さらに、
「化学実
験」にて行った実体験が「化学Ⅱ」にて学ぶ理論の理解に大いに役立ったと考える。また、「化
学Ⅱ」の項でも述べたとおり、
「化学Ⅱ」における章の配置に工夫を加えたことも「化学実験」
の理解をさらに深めたと考える。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
インターンシップ(1 単位 毎年開講) 3 年生 (2012 および 2013 年度)
②内容・ねらい
本科目は、海洋生物資源の育成と利用にかかわる団体、企業における実地研修(就労体験)
を通じて、大学で学んできた専門知識や技術と社会とのつながりや解決すべき課題を学習する
ものである。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本科目では、受講生の疑問点に対し丁寧な説明を心がける。特に、エントリーシートの作成
に関しては、教員 1 名につき数名の受講生を割り当てることで可能な限りきめ細かく対応する。
講義資料は常時 e-ラーニングシステム内に掲載し、必要な時にいつでも受講生がダウンロード
できるように配慮している。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
科学英語Ⅰ(2 単位 毎年開講) 3 年生 (2012 年度)
②内容・ねらい
本科目は、海洋生物資源関連分野の英語で書かれた書籍や文献をテキストとし、適宜解説を
加えながら講読させ、内容を理解させるものである。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本講義では、英文の分析能力の養成に力点を置いているので、予習の段階で文章を構成する
要素(主語、動詞、目的語、補語やその他の修飾語句)を明示した上で和訳をさせる。講義で
は英文の分析ならびに和訳を発表させ、文献の内容の正確な理解を目指した。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
科学英語Ⅱ(2 単位 毎年開講) 3 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
本科目は、研究室分属後に当該研究分野の英語文献を講読させ理解させることを主な内容と
する。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
本講義では、外書講読Ⅰと同様に、英文の分析能力の養成に力点を置いているので、予習の
段階で文章を構成する要素(主語、動詞、目的語、補語やその他の修飾語句)を明示した上で
和訳をさせる。講義では英文の分析ならびに和訳のコピーを教員や他の受講者全員に配布して
その資料をもとにディスカッションを行うことを通じて、文献の内容の正確な理解を目指した。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
基礎演習(1 単位 毎年開講) 3 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
本演習科目は、研究室分属後に当該研究分野に関連する文献の講読を通じて当該研究分野の
研究課題や研究手法に関する理解を深めさせようとするものである。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
基本的には各受講生(3年次生)自身に文献の調査・選択をさせるが、研究室配属の上級生
(4 年次生や大学院生)に文献の調査・選択のみならず、和訳の添削を行わせるなど受講生の
サポートをさせることにより、研究室分属学生間のコミュニケーションを深めさせるように配
慮している。また、文献を講読するだけでなく、文献に書かれている実験操作や研究室で行っ
ている研究の一端を実技的に行わせることにより、理解を深めさせるように努力している。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
専攻演習(2 単位 毎年開講) 4 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
本演習科目は、当該研究分野に関連する文献の講読し、討論することによって個々の文献の
背景や内容の理解を深めさせようとするものである。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
基本的には各受講生(4年次生)自身に文献の調査・選択をさせるが、研究室配属の上級生
(大学院生)に文献の調査・選択のみならず、和訳の添削を行わせるなど受講生のサポートを
させることにより、研究室分属学生間のコミュニケーションを深めさせるように配慮している。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
卒業論文(4 単位 毎年開講) 4 年生 (2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
本科目では、当該研究分野における研究に取り組み、論文を完成させることを目的とする。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
研究室で行うことになる基本的な実験操作を 3 年次の仮分属時から学ばせることにより、上
級生とのコミュニケーションを深めさせ、さらに 4 年次の卒業論文研究にスムーズに移行でき
るように配慮している。また、研究の進行状況について要旨およびプレゼンテーションファイ
ルを作成させ発表させる中間報告を数回程度実施している。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
食品タンパク質機能論(2 単位 毎年開講) 博士前期課程 1・2 年次
(2011 および 2013 年度)
②内容・ねらい
タンパク質は生体を構成する主要な高分子化合物であると同時に、食品の成分としても極め
て重要な位置を占める。本講義では動植物の各組織に分布するタンパク質の中で重要なものを
取り上げ、それらの基礎的性状および機能特性についての理解を深めることを目標とする。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
講義の前半部分ではタンパク質に関する概説を行うとともに、後半において筋肉タンパク質、
結合組織タンパク質、植物タンパク質、乳および卵タンパク質の機能に関する最新の研究内容
を解説する。
(2011 年度においては、
「凝乳酵素」を取り上げ、ある種の微生物が産生する凝乳
酵素を利用したチーズの製造法に関する論文を精読した。また、2013 年度においては「コラー
ゲンペプチドの機能特性」をテーマとして取り上げ、コラーゲンを摂取したときの体内への吸
収を取り扱った文献の精読を行った。
)受講生のプレゼンテーション能力や自主性の向上を目的
に、まず与えたテーマに関連する学術論文を検索・熟読させる。さらに当該論文の要旨および
プレゼンテーションファイルを作成させ、講義時にそれらを資料として発表させる。発表時の
ディスカッションを活発に行わせるために、各学生より提出された要旨やプレゼンテーション
ファイルを事前に e-ラーニングシステムに掲載し、各学生に他の学生の発表内容について予習
させている。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
海洋生物資源利用学専攻演習(4 単位 毎年開講) 博士前期課程 1・2 年次
(2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
海洋生物のもつ有用成分の抽出、機能、利用方法等に関連する諸問題を解決するための基礎
を修得させる。さらに、国内外の最新の情報を迅速に取り入れる能力および必要な情報を整理
して発表し、討論する能力を養成する。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
各自の研究テーマに関連する学術論文を検索・熟読させるとともに、プレゼンテーション能
力や自主性の向上を目的として、当該論文の要旨およびプレゼンテーションファイルを作成さ
せ、講義時にそれらを資料として発表させる。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
海洋生物資源利用学専攻実験(8 単位 毎年開講) 博士前期課程 1・2 年次
(2011 年度以前~2013 年度)
②内容・ねらい
海洋生物資源の栄養機能、嗜好性機能、生体調節機能などに関連して、その社会的背景や意
義・必要性をふまえて研究課題を設定して研究に取り組み、課題を解決する能力を身につける。
また、修士論文発表会での発表や論文の取りまとめを通じて、プレゼンテーション能力を高め
る。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
研究の進行状況について年に数回程度要旨およびプレゼンテーションファイルを作成させ発
表させている他、国内および国際学会においても各自の研究内容を積極的に発表させ、外部か
らのコメントや批判を取り入れながら研究を進める。
(2)非常勤講師担当科目
①担当科目名(単位数) 開講学校名
②内容・ねらい
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
④本学における業務との関連性
(3)その他の教育活動
【2011 年度における活動】
2011 年度入学生アドバイザーとして以下の履修指導を担当した。
「2011 年度 1 年次生前期履修指導」
、福井県立大学福井キャンパス、2011 年 4 月 8 日
「2011 年度 1 年次生後期履修指導」
、福井県立大学小浜キャンパス、2011 年 10 月 14 日
【2012 年度における活動】
2011 年度入学生アドバイザーとして以下の履修指導を担当した。
「2012 年度 1 年次生前期履修指導」
、福井県立大学福井キャンパス、2012 年 4 月 9 日
「2012 年度 1 年次生後期履修指導」
、福井県立大学小浜キャンパス、2012 年 10 月 1 日
【2013 年度における活動】
海友会担当委員(学科内委員)として、海友会主催の各種行事の開催にあたって指導、アド
バイス等を行った。
3.研究業績
(1)研究業績の公表
①論文
1) Biochemical characteristics of collagen in bivalve molluscs. S. Mizuta. Comparative
Physiology and Biochemistry, 28, Supplement, 161 (2011).
2) Molecular species of collagen in muscular and vertebral parts of white sturgeon
Acipenser transmontanus. S. Mizuta, C. Asano, Y. Yokoyama, M. Taniguchi. Fish. Sci.,
78, 399-406 (2012).
3) 水産動物からのコラーゲンの回収と有効利用. 水田尚志,兵庫県バイオポリマー研究会報
(2012).
4) コラーゲン資源としての水産動物の利用. 水田尚志,皮革科学, 58, 1-5, (2012).
5) Alanine aminotransferase in Pacific oyster Crassostrea gigas : kinetic analysis
and activity under hyperosmotic stress. K. Mizunaga, M. Hosoi, S. Mizuta, Y.
Yokoyama. Proceedings of 14TH International Symposium on the Efficient Application
and Preservation of Marine Biological Resources, p14-15, Fukui, Japan, November
29-December 1(2012).
6) Mechanism of taurine accumulation in oyster: the synthetic pathway and its osmotic
responsiveness. M. Hosoi, Y. Koketsu, R. Suzuki,S. Mizuta, Y. Yokoyama.
Proceedings of 14TH International Symposium on the Efficient Application and
Preservation of Marine Biological Resources, p54-55, Fukui, Japan, November
29-December 1 (2012).
7) Structure and expression of lysyl hydroxylase in carp and conger eel. W. Yamagishi,
M. Hosoi, S. Mizuta, Y. Yokoyama, Proceedings of 14TH International Symposium on
the Efficient Application and Preservation of Marine Biological Resources, p56-57,
Fukui, Japan, November 29-December 1 (2012).
8) Existence of a 400kDa glycoprotein in the dermis of sea cucumber Apostichopus armata:
partial purification and characterization. S. Mizuta, Y. Koizumi, S. Inoue, C.
Someya, M. Hosoi, Y. Yokoyama, R. Yoshinaka. Fish. Sci., 79, 833-839 (2013).
9) Enzymatic solubilization of collagen in the skin of diamond squid Thysanoteuthis
rhombus: application of a fungal acid protease. S. Mizuta, M. Nishizawa, F.
Sekiguchi, K. Matsuo, Y. Yokoyama, R. Yoshinaka. Fish. Sci., 79, 841-848 (2013).
10)Isolation of collagen from tiger pufferfish parts and its solubility in dilute
acetic acid. H. Tsukamoto, Y. Yokoyama, T. Suzuki, S. Mizuta, R. Yoshinaka, Y.
Akahane. Fish. Sci., 79, 857-864 (2013).
11) Cloning and expression of cDNA encoding lysyl hydroxylase 1, 2 and 3 in tiger
puffer Takifugu rubripes. H. Tsukamoto, Y. Yokoyama, T. Suzuki, S. Mizuta, R.
Yoshinaka, Y. Akahane. Comp. Biochem. Physiol., Part B, 166, 123-132 (2013).
②著書
「宮崎チョウザメ養殖マニュアル(Culture and Hatchery Manual for the Sturgeon in
Miyazaki)
」
(毛良明夫編、分担執筆)
,宮崎県水産試験場小林分場,2011 年 3 月.
「アンチエイジングをめざした水産物の利用」(平田孝・菅原達也編,分担執筆),水産学シリ
ーズ 171,恒星社厚生閣,2011 年 9 月.
③学会報告等
1) 二枚貝類のコラーゲンの特性-ホタテガイ外套膜のコラーゲンの溶解特性と未変性条件下で
の単離-.水田尚志・谷口瞳・鈴木郁浩・細井公富・横山芳博.平成 23 年度日本水産学会春
季大会(2011 年 3 月)
.
2) Biochemical characteristics of collagen in bivalve molluscs. S. Mizuta.
8th
International Congress of Comparative Physiology and Biochemistry (ICCPB2011), Nagoya,
Japan, 2011. 5.
3) 水産動物からのコラーゲンの回収と有効利用」水田尚志.兵庫県バイオポリマー研究会(2011
年 7 月)
.
4) コラーゲン資源としてのソデイカ皮膚の有効利用Ⅰ-コラーゲン分子種の分布-.水田尚
志・西澤麻友・横山芳博・吉中禮二.平成 23 年度日本水産学会秋季大会(2011 年 9 月).
5) マガキ Alanine Aminotransferase の組換えタンパク質の作製と機能解析. 水永健一・細井
公富・水田尚志・横山芳博.平成 23 年度日本水産学会秋季大会(2011 年 9 月).
6) コイリジルヒドロキシラーゼ1,2および3の発現解析.山岸和希子・細井公富・水田尚志・
横山芳博.平成 23 年度日本水産学会秋季大会(2011 年 9 月)
.
7) 浸透ストレスに応答した二枚貝の L-アラニン蓄積機構. 細井公富・水永健一・水田尚志・
横山芳博. 2011 北陸合同バイオシンポジウム.黒部.
(2011 年 11 月).
8) マガキ Alanine Aminotransferase の組換えタンパク質作製と機能解析. 水永健一 ・ 細井
公富 ・ 水田尚志 ・ 横山芳博.2011 北陸合同バイオシンポジウム.黒部.
(2011 年 11 月)
9) コイ Lysyl Hydroxylase (LH) 1、2 および 3 の cDNA クローニングと発現解析.山岸和希子・
細井公富・水田尚志・横山芳博.2011 北陸合同バイオシンポジウム.黒部.
(2011 年 11 月)
10)ナマコ類体壁の構成タンパク質に関する研究Ⅰ-フィブロネクチン様タンパク質の抽出と性
状-.水田尚志・坂田法子・細井公富・横山芳博.平成 24 年度日本水産学会春季大会(2012
年 3 月)
.
11)ナマコ類体壁の構成タンパク質に関する研究Ⅱ-キンコ体壁の構成タンパク質の抽出と性状
-.水田尚志・堀井久子・細井公富・横山芳博.平成 24 年度日本水産学会秋季大会(2012
年 9 月)
.
12)マガキのタウリン生合成関連酵素の cDNA クローニングと高塩分応答性発現.細井公
富・纐纈洋平・水田尚志・横山芳博.平成 24 年度日本水産学会秋季大会(2012 年 9 月).
13)高浸透ストレスによるマガキのアラニンアミノトランスフェラーゼ活性の変化.水永健
一・細井公富・水田尚志・横山芳博.平成 24 年度日本水産学会秋季大会(2012 年 9 月).
14)アナゴリジルヒドロキシラーゼ 1, 2, および 3 の cDNA クローニング.山岸和希子・細
井公富・水田尚志・横山芳博.平成 24 年度日本水産学会秋季大会(2012 年 9 月)
.
15)マガキの高浸透圧応答性タウリン生合成.細井公富・鈴木凌雅・纐纈洋平・水田尚志・横
山芳博. 2012 北陸合同バイオシンポジウム.
(2012 年 11 月).
16)アナゴリジルヒドロキシラーゼ(LH1、2 および 3)の cDNA クローニングと発現解析.
山岸和希子・細井公富・水田尚志・横山芳博 2012 北陸合同バイオシンポジウム.(2012
年 11 月)
.
17)Alanine aminotransferase in Pacific oyster Crassostrea gigas : kinetic analysis
and activity under hyperosmotic stress. K. Mizunaga, M. Hosoi, S. Mizuta, Y.
Yokoyama.
14TH International Symposium on the Efficient Application and
Preservation of Marine Biological Resources, Fukui, Japan, 2012. 11.
18) Mechanism of taurine accumulation in oyster: the synthetic pathway and its osmotic
responsiveness. M. Hosoi, Y. Koketsu, R. Suzuki, S. Mizuta, Y. Yokoyama. 14TH
International Symposium on the Efficient Application and Preservation of Marine
Biological Resources, Fukui, Japan, 2012. 11.
19) Structure and expression of lysyl hydroxylase in carp and conger eel. W. Yamagishi,
M. Hosoi, S. Mizuta, Y. Yokoyama, 14TH International Symposium on the Efficient
Application and Preservation of Marine Biological Resources, Fukui, Japan, 2012.
11.
20) ホタテガイ外套膜のコラーゲンの特性 -溶解性に及ぼす尿素の影響-. 水田尚志・
佐藤祐一・細井公富・横山芳博.平成25年度日本水産学会春季大会(2013年3月).
21)マガキのタウリン生合成は高塩ストレスにより活性化される. 細井公富・水田尚志・
横山芳博.第15回マリンバイオテクノロジー学会大会(2013年6月).
22)Characterization of body wall collagen from sea cucumber, Cucumaria frondosa
japonica and comparison with the other species collagen. M. Saito, M. Baba, H.
Suzuki, S. Mizuta, K. Touhata, Y. Omura, N. Uchida. 246th American Chemical
Society National Meeting and Exposition, Indianapolis, Indiana, USA, 2013. 9.
23)ホタテガイ外套膜のコラーゲンの特性-構成α成分の単離と性状-.水田尚志・中森
翔・谷口瞳・細井公富・横山芳博.平成25年度日本水産学会秋季大会(2013年9月).
24)浸漬水塩分がマガキむき身成分に与える影響.細井公富・杉原成弥・加藤康太・水田尚
志・横山芳博.平成26年度日本水産学会春季大会(2014年3月)
25)ソデイカ皮膚コラーゲンの酵素的可溶化-微生物由来酸性プロテアーゼの応用-.水田
尚志・西澤麻友・横山芳博・吉中禮二.平成 26 年度日本水産学会春季大会(2014 年 3
月)
④その他の公表実績
「イカ類皮膚に含まれるコラーゲンの実用化にむけた基盤研究-簡易精製法の確立と性状解
明」水田尚志.平成 22 年度地域貢献研究推進事業成果報告、福井県立大学福井キャンパス、
2011 年 3 月 21 日.
「クラゲ類からのコラーゲン回収方法」
(出願番号:特願 2006-207158、公開番号:特開 2008
-031106、登録番号:特許第 4796914、登録日:平成 23 年 8 月 5 日、特許公報発行日:平
成 23 年 10 月 19 日)
(吉中禮二・横山芳博・水田尚志・濱野吾郎・富澤則雄)
「アンチエイジング素材としてのマリンコラーゲン」水田尚志.ランチタイムセミナー、小浜
市、2011 年 12 月.
「ナマコ類体壁に含まれる機能性タンパク質の高度利用化に関する研究」水田尚志.平成 23 年
度地域貢献研究推進事業成果報告、福井県立大学福井キャンパス、2012 年 3 月 20 日.
「クラゲ類からのコラーゲン回収方法」
(出願番号:特願 2005-236302、公開番号:特開 2007
-51191、登録番号:特許第 4970754、登録日:平成 24 年 4 月 13 日、特許公報発行日:平
成 24 年 7 月 11 日)
(吉中禮二・横山芳博・水田尚志・石田あすか・富澤則雄)
(2)学会活動等
学会でのコメンテーター、司会活動
【学会における座長】
1)2012 年度日本水産学会春季大会(於 東京海洋大学)
講演番号 825~828 の座長を行った。
【論文審査】
2011~2013 年において、以下の論文審査(合計 22 件)を行った。
1)2011 年(合計 9 件)
「Fisheries Science」
(6 件)
「Food Science and Technology Research」
(1 件)
「Journal of Food Science」
(1 件)
「Journal of Marine Science: Research & Development」
(1 件)
2)2012 年(合計 6 件)
「Preparative Biochemistry and Biotechnology」
(1 件)
「Journal of the Science of Food and Agriculture」
(3 件)
「African Journal of Biochemistry」(1 件)
「Fisheries Science」
(1 件)
3)2013 年(合計 7 件)
「Fisheries Science」
(4 件)
「Food Science and Technology Research」
(1 件)
「Journal of Food Science」
(2 件)
学会での役職など
日本水産学会中部支部庶務幹事(2010~2011 年度)
学会・分科会の開催運営
日本水産学会中部支部庶務幹事(2010~2011 年度)として平成 22 および 23 年度の日本水産学
会中部支部大会の開催運営に関わった。具体的な業務を以下に示す。
・ 大会現地事務局との連絡、打ち合わせ
・ 大会および評議員会(23 年度においては支部幹事会)の開催案内の作成
・ 総会開催案内の作成(22 年度のみ)
・ 「中部支部表彰申し合わせ」の制定
・ 支部表彰における実務(審査基準の制定や表彰状の作成など)
また、日本水産学会中部支部庶務幹事として以下の業務にも関わった。
・ 「復興に向けた日本水学会中部支部会の行動計画」の策定
・ 平成 24・25 年度日本水産学会中部支部幹事選挙
・ 平成 24・25 年度日本水産学会中部支部長選挙
(3)研究会活動等
① その他の研究活動参加
兵庫県バイオポリマー研究会に参加(2011 年 7 月)
② その活動による成果
「兵庫県バイオポリマー研究会」は主に兵庫県内の皮革産業事業者を中心として構成される研
究会組織であるが、2011 年 7 月に本研究会に参加した。兵庫県における皮革産業およびコラー
ゲン産業における問題点や展望について議論し、今後の研究に有益な情報を得ることが出来た。
(4)外部資金・競争的資金獲得実績
2011 年度
科研費基盤(C) 700 千円 研究代表者
県民参加による県立大学地域貢献推進事業 1070 千円 研究代表者
研究活動活性化枠B 621 千円
2012 年度
県民参加による県立大学地域貢献推進事業 900 千円 研究代表者
奨学寄附金(株式会社テクノーブル)449 千円
研究活動活性化枠B 536 千円
2013 年度
奨学寄附金(東和食品研究振興会) 2,000 千円 研究代表者
共同研究(北海道立総合研究機構)
700 千円 研究代表者
C特別研究枠(地域貢献型研究)
1,128 千円 研究代表者
研究活動活性化枠B 422 千円
(5)特許出願
【特許登録】
「クラゲ類からのコラーゲン回収方法」(出願番号:特願 2006-207158、公開番号:特開 2008
-31106、登録番号:特許第 4796914、登録日:平成 23 年 8 月 5 日、特許公報発行日:平
成 23 年 10 月 19 日)
(吉中禮二・横山芳博・水田尚志・濱野吾郎・富澤則雄)
「クラゲ類からのコラーゲン回収方法」(出願番号:特願 2005-236302、公開番号:特開 2007
-51191、登録番号:特許第 4970754、登録日:平成 24 年 4 月 13 日、特許公報発行日:平
成 24 年 7 月 11 日)
(吉中禮二・横山芳博・水田尚志・石田あすか・富澤則雄)
4.地域・社会貢献
(1)学外団体
① 国・地方公共団体等の委員会・審議会
小浜市今富地区体育協会常任理事(2010~2011 年度)
小浜市伏原区体育担当役員(2010~2011 年度)
小浜市伏原区体育協会会長(2010~2011 年度)
小浜市伏原区会計担当役員(2012 年度)
小浜市伏原区 区長代理(2013 年度)
小浜市伏原区子供会理事(2013 年度)
小浜小学校伏原区地区委員(2013 年度)
小浜小学校 PTA 広報委員会委員(2013 年度)
② 国・地方公共団体等の調査受託等
③(公益性の強い)NPO・NGO 法人への参加
④(兼業規程で業務と見なされる範囲内での)企業等での活動
⑤ 大学間あるいは大学と他の公共性の強い団体との共催事業等
⑥ その他
アグリビジネス創出フェア 2012 への出展 「イカの未変性コラーゲン」
(NPO 法人近畿アグリハイテクによる出展の一部として発表)東京、2012 年 11 月.
(2)大学が主体となっている地域貢献活動等
① 公開講座・オープンカレッジの開講
② 社会人・高校生向けの講座
③ その他
平成 23 年度福井県立大学教員免許状更新講習、「水産物の有効利用と食の科学」、2011 年 8 月
19 日.
福井県立大学オープンキャンパスへの参加 2013 年 8 月 4 日.
入試説明会、敦賀気比高等学校、2013 年 9 月 13 日.
(3)その他(個人の資格で参加している社会活動等)
小浜市今富地区酒造り体験事業会員(2005~2013 年度)
小浜市伏原区壮年会会員(2005~2013 年度)
小浜市伏原区体育協会会員(2007~2011 年度)
小浜市防災講演会参加、2013 年 6 月 29 日開催
小浜市総合防災力向上事業「自主防災活動促進研修」参加、2014 年 1 月 26 日開催
5.大学の管理・運営
(1)役職(副学長、部局長、学科長)
(2)委員会・チーム活動
教育学習支援チーム委員 2011~2012 年度
発明委員会委員 2011~2012 年度
福井県立大学小浜事業場職場委員会委員 2009 年度~2011 年度
教育企画推進委員会教職部会委員 2013 年度
(3)学内行事への参加
2011 年 5~6 月
福井県立大学小浜事業場職場過半数代表者選挙において選挙管理の役割を担った。
発達障害研修への参加、2013 年 9 月 5 日.
SNS 講習会への参加、2014 年 1 月 27 日.
福井県立大学研修会「発達障がい学生への支援について」への参加、2014 年 1 月 29 日.
(4)その他、自発的活動など
伏原区内における台風被害復旧活動の開催・とりまとめ、2013 年 9 月 27 日.
6.学外研修での成果
【研究での成果】
2013 年 7 月 7 日~7 月 12 日に北海道利尻地区水産技術普及指導書、ならびに利尻漁業協同組
合沓形支所を訪問し、利尻海域にて主に発生しているマナマコボイル時の異常軟化現象に関する
実態調査および試料採取を行った。本現象の発生頻度や加工の実態など、機構解明の基礎となる
有益な情報を得ることができた。