認定看護管理者ファーストレベルカリキュラム基準 教育目的 教科目 1.看護専門職として必要な管理に関する基本的知識・技術・態度の習得をめざす。 2.看護を提供するための組織化並びにその運営の責任の一端を担うために必要な知識・技術・態度の習得をめざす。 3.組織的看護サービス提供上の諸問題を客観的に分析する能力の拡大をめざす。 ねらい 看護管理概説 看護管理の歴史的発展過程 を通して管理のあり方を考 察するとともに、管理の原 理・原則を理解し、管理者 としての役割を学ぶ。 時間 単 元 単元の到達目標 (単位) 15(1) 1) 新しい時代の看護の ・ 看護管理の歴史的発展過程を 課題→看護管理とは 学ぶ。 ・ 看護管理の定義やプロセス、 機能を学ぶ。 ・ 看護管理に必要な知識体系に ついて学ぶ。 2) 看護管理者の役割 ・ 看護管理者の資質と能力の要 素について明確にする。 ・リーダーの役割について学 ぶ。 3) 保健医療福祉動向 看護専門職論 看護に関する制度や理論を より深く学び、自己の看護 観を深め専門職としての自 律性を確立する。 30(2) 単元の内容 ・ 看護管理の歴史 ・ 看護管理の定義 ・ 看護管理のプロセス、機能 ・ 看護管理に必要な 知識体系 ・ リーダーシップの本質 3 講義 1. 看護管理概説 3 講義 7. 看護制度 政策論 ・ 看護倫理 ・ 患者の人権擁護 としての看護の役割 ・ 看護教育制度 ・ キャリア発達 12 講義 4. 看護における人的 資源活用論 ・ 専門職の役割機能と拡大 ・ 専門職活動の 変化の予測と適応 ・ 専門職の自律性と責務 ・ 専門職化と社会化 6 講義 1. 看護管理概説 ・ 保健医療福祉に関する最近の ・ 保健医療福祉に 動向を知りその意味を洞察 関する動向 し、看護管理への関連と影響 を考察する。 ・ 看護に関する制度や理論をよ り深く学び、看護専門職とし ての役割、教育制度、専門職 としての発達について考察 し、看護管理との関連につい ての理解を深める。 2) 看護専門職の機能と ・ 社会の動向により拡大・変化 活動 する看護専門職の機能と活動 の範囲について理解を深め る。 ・ 拡大・変化する役割機能と活 動を予測し看護実践の改善へ 適応する方法を学ぶ。 ・ 看護の自律性と責務を看護管 理を通じて明確にする。 1) 看護専門職論 1 2004.10.18改正 授業形態 時間数 学習テキスト (講義/演習) 6 講義 1. 看護管理概説 3 演習 認定看護管理者ファーストレベルカリキュラム基準 教科目 ねらい 時間 (単位) 単 元 3) 看護関連法規 看護専門職論 4) 看護の定義と概念 ヘルスケア 提供システム論 看護管理過程を展開する上 での条件となる保健医療福 祉制度等を理解する。 看護サービス 1.サービスの基本的概念 提供論 を理解し、看護職として対 象となる人々の権利を尊重 し、安全を保障しながら、 より質の高い看護サービス を提供するための方法につ いて学ぶ。 2.提供したサービスの評 価を行うための知識・技術 を習得する。 15(1) 45(3) 単元の到達目標 単元の内容 ・ 看護に関連する法律および諸 ・ 看護関連法規 制度の変遷・変更及び新制度 保健師助産師看護師法 など社会変化の背景を敏感に 看護師等の人材確保に 捉え、看護管理との関連で変 関する法律 化の意義や適応について追補 医療法をはじめ、医療 的に理解を深める。 保健福祉に関する法律等 医療保健福祉関連職種に 関する法律など 新制定の法律及び制度等 ・ 人材自由貿易協定 ・ 看護の定義や看護行為のより ・ 看護の定義 どころとなる看護業務基準に ・ 看護職の各定義 ついて学ぶ。 ・ 看護業務基準 ・ 看護管理において、看護業務 ・ 看護実践の範囲 基準の果たす役割について学 ・ 看護の独自性と ぶ。 役割拡大について 授業形態 時間数 (講義/演習) 6 講義 学習テキスト 別巻 看護管理 基本資料集 6 講義 1. 看護管理概説 1) 組織の成り立ちと 構造 ・ 組織に関する諸理論、諸説に ・ 組織集団の機能と変遷 ついて理解する。 ・ 個人と組織のかかわり ・ 看護管理過程に組織論を適用 し、所属組織の評価・改善の 方策を試案する。 6 3 講義 演習 2. 看護組織論 2) ヘルスケア システム論 ・ 保健医療福祉をとりまく環境 ・ 保健医療福祉ニーズ の変化をヘルスケアシステム と政策 の視点で整理する。 ・ 医療提供体制 ・ ヘルスケアシステム 6 講義 7. 看護制度 政策論 1) 問題解決 ・ 事実を客観的に捉え、論理的 ・ 論理的思考 な思考で解決に臨む概念化能 ・ 問題解決技法 力を養う。 6 3 講義 演習 3. 看護 マネジメント論 2) 看護サービス提供論 ・ サービスの基本的概念を理解 ・ 看護サービスの概念 し、患者・利用者の視点から ・ 看護サービス 考えた看護サービス提供過程 提供システム を学ぶ。 ・ 看護サービスの 組織的提供 ・ チーム医療と 看護の専門性 ・ 看護管理の実際 15 3 講義 演習 1. 看護管理概説 ・ 提供した看護サービスの質を 管理するための知識・技術を 習得する。 ・ リスクマネジメントのあり方 を学ぶ。 12 6 講義 演習 3. 看護 マネジメント論 3) 看護サービスの 質管理 2 ・ 看護サービスの質評価 ・ 看護サービスの安全管理 ・ 看護サービスと記録 ・ リスクマネジメント 認定看護管理者ファーストレベルカリキュラム基準 教科目 ねらい グループ 1.組織の目的を達成する マネジメント ために必要となる行動が取 れるよう組織集団の基本概 念や集団の力動的諸機能を 学ぶ。 2.チームリーダーとして の役割を自覚し、柔軟に行 動できるよう自己能力の拡 大をはかる。 看護情報論 情報の概念を理解し、看護 管理に活用できる。 時間 単 元 (単位) 30(2) 1) グループマネジメントの 基礎理論 15(1) 単元の到達目標 単元の内容 ・ 集 団 の 力 動 的 諸 機 能 を 理 解 ・ 集団のプロセスと し、円滑な関係を成立するた 集団力学 めの諸理論を学ぶ。 ・ 人間関係論 ・ コミュニケーション 授業形態 時間数 学習テキスト (講義/演習) 9 講義 3. 看護 3 演習 マネジメント論 2) 看護チームの マネジメント ・ 看護チームのリーダーとして ・ リーダーシップ の役割について学ぶ。 ・ メンバーシップ ・ アサーティヴネス 6 3 講義 演習 3. 看 護 マ ネ シ ゙ メ ン ト 論 → 1.看護管理概説 3) チーム医療と連携 ・ 医療チームにおける看護の役 ・ チーム医療 割を理解し、連携・協働のあ ・ 連携、協働 り方について学ぶ。 6 3 講義 演習 3. 看護 マネジメント論 1) 看護と情報 ・ 看護における情報のとらえ方 ・ 看護における 取扱方に関する基礎としての 情報学の発展の経緯 情報の特徴とその倫理的な側 ・ 看護における 面について学習する。 情報のとらえ方 ・ 看護情報の倫理的側面 6 講義 5. 看護情報 管理論 2) 看護サービスと 情報管理 ・ 看護情報管理のシステム化に 必要な知識について学ぶ。 ・ 個人情報保護に関する法的・ 倫理的基盤について理解す る。 ・ 看護情報学の目的を踏まえ、 患者ケアに役立ち、看護の質 改善に資する情報のあり方を 学習する。 ・ 患者権利と情報開示 ・ 看護者の守秘義務 ・ 看護管理者の情報処理 3 講義 1. 看護管理概説 ・ 看護情報の分類と コード化 ・ 根拠に基づく看護実践をす るための情報管理のあり方 6 講義 5. 看護情報 管理論 3) 看護実践に生かす 情報のあり方 3 認定看護管理者セカンドレベルカリキュラム基準 教育目的 1.第一線監督者または中間管理者に求められる基本的責務を遂行するために必要な知識・技術・態度の習得をめざす。 2.施設の理念ならびに看護部門の理念との整合性をはかりながら担当部署の看護目標を設定し、その達成をめざして 看護管理過程が展開できる能力の拡大をめざす。 2004.10.18改正 教科目 医療経済論 時間 単 元 (単位) 1. 医療経済の構造・現状 30(2) 1) 医療経済論 について学び、変革が 進む医療システムにつ いて理解を深める。 ねらい 2) 看護経済論 単元の到達目標 単元の内容 時間数 授業形態 学習テキスト (講義/演習) 講義 6. 看護経営経済論 演習 ・ ヘルスケアシステムの経済性 ・看護提供システムと医療経済 ・社会保障・保険制度 について学ぶ。 ・生産性、分配 ・個人の医療サービス消費プロセス ・看護市場 (マーケティング)(追加) ・保健医療政策の現状と動向 6 3 ・ 看護における経済性と看護マ ネジメントついて学ぶ。 ・ サービスとコストバランスを 考える。 ・看護経済と効率性・平等性・公平性 ・人事管理と経済性 ・物品管理と経済性 ・情報管理と経済性 ・時間管理 ・効果的・効率的に資源の活用 6 3 講義 演習 6. 看護経営経済論 ・所属部署の経済分析と評価 ・コストとは ・経営・採算・資金面における安全性・ 成長性 ・看護活動の経済的評価 ・看護関連診療報酬 ・夜勤加算、看護体制、看護必要度、指 導管理料 6 6 講義 演習 6. 看護経営経済論 3) 看護活動の経済的評 ・ 看護活動の経済的評価ができ 価 る。 ・ 看護者が実践の中でコスト意 識を持つことができるための 指導の視点を学ぶ。 1 認定看護管理者セカンドレベルカリキュラム基準 教科目 看護組織論 時間 (単位) 1. 組織運営に関する諸理 60(4) 1) 論に基づき、担当部署 の看護管理過程を評価 し、質向上のための方 策を見いだす。 2. 他職種・他部門・他施 2) 設・地域等との協働・ 連携の方法論について 学ぶ。 3. 組織的看護サービスの 質評価・改善の方法に ついて学ぶ。 3) ねらい 単 元 単元の到達目標 看護管理に必要な 知識体系 ・組織の基本概念について学 ぶ。 ・ 看護管理に必要な基礎理論と 専門職としての責務を明確に する。 単元の内容 ・システム論 ・変革理論 ・役割理論 ・意思決定理論 時間数 6 3 授業形態 学習テキスト (講義/演習) 講義 2. 看護組織論 演習 組織文化と組織倫理 ・ 意思決定プロセスと倫理的ジ ・管理者の倫理的ジレンマ レンマについて理解する。 ・倫理的意思決定プロセス ・ 組織文化の概念とマネジメン ・組織文化 トへの影響について学ぶ。 6 3 講義 演習 2. 看護組織論 組織分析 (組織診断) 6 3 講義 演習 2. 看護組織論 4) 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 ・ 保健・医療・福祉サービス提 ・保健医療福祉サービス提供組織を規定 サービス提供組織の 供 組 織 の 仕 組 み と 利 用 者 の する法律 仕組み ニーズについて検討する。 ・専門職チームによるヘルスケアシステムと課題 6 3 講義 演習 2. 看護組織論 5) ヘルスケアサービス ・ 看護サービスの質保障に対す の展望 る新しいシステムを、国内外 から情報を収集し、組織化の 能力を発展させる。 3 講義 2. 看護組織論 6) リスクマネジメント ・ 看護管理者が組織的に問題解 ・組織的リスクマネジメントの演習 決するリスクマネジメントの 方略について探求する。 6 講義 2. 看護組織論 7) 看護管理過程と目標 ・ 組織における目標と目標管理 ・組織の目標と管理 管理 過程を理解し、目標管理にお ・目標管理とモチベーション ける中間管理者の役割を考察 する。 6 3 講義 演習 3. 看護マネジメント論 8) 看護管理研究の活用 ・ わが国の看護管理および看護 政策に影響を及ぼした様々な 研究に焦点をあてて、看護管 理研究の重要性と政策に影響 を与える研究のありかたを学 習する。 ・ 看護管理領域で優先すべき研 究は何か、また看護管理に活 用できる研究の手法等につい て学習する。 6 講義 8. 看護管理学研究 ・ 組織の構造と機能性の評価方 ・所属組織の分析法 ・所属組織の評価方法 法について理解する。 ・組織の経営戦略 2 ・高齢者ケアサービス ・NPO活動 ・国際協力と組織化 ・看護の起業 ・研究を用いた変革の歴史 ・政策に影響を与える研究 ・看護管理研究に影響を及ぼした研究機 関とその役割、活動 ・看護管理学に関する最近の動向 ・看護管理研究の優先度 ・看護管理における研究開発部門、研究 開発担当者の役割について 認定看護管理者セカンドレベルカリキュラム基準 教科目 人的資源 活用論 時間 単 元 単元の到達目標 単元の内容 (単位) 1. 組織の理念、経営目標 60(4) 1) 看護人的資源開発論 ・ 看護の人的資源開発・支援に ・看護とキャリア開発 必要な基本的な概念・知識を ・看護教育 を達成するための中心 ・看護キャリア開発論 理解する。 的要素である人材の確 保・育成・活用等、人 ・ 看護の人材開発のためのシス ・キャリア開発支援と看護管理 テムを理解し、システムの活 ・人的資源計画の基本的考え方 的資源管理に必要な知 用方法を学ぶ。 識・技術・態度につい て学ぶ。 2. 看護職者のキャリア開 2) 看護人事・労務管理 ・ 人事・労務管理の基本的な考 ・募集と採用 発について、概念・理 ・配置転換 え方を理解する。 論、具体的方法につい ・ 人的資源を有効に活用するた ・賃金制度 て学ぶ。 めに必要な知識を理解する。 ・看護と人事考課 ・能力評価・目標管理 ・労務管理 ねらい 情報 1. 情報テクノロジーの保 テクノロジー 健医療福祉への導入・ 活用の現状を分析し、 将来を展望できる。 30(2) 時間数 12 3 授業形態 学習テキスト (講義/演習) 講義 4. 看 護 に お け る 人 的 演習 資源活用論 15 3 講義 演習 4. 看 護 に お け る 人 的 資源活用論 3) 人的資源活用 ・ 人的資源育成のための諸シス ・人的資源の活用 テムについて学ぶ。 組織と知的財産 ・ 人的資源活用のあり方につい スペシャリストの支援 て学ぶ。 ・継続教育 ・施設内教育・施設外教育 6 3 講義 演習 4. 看 護 に お け る 人 的 資源活用論 4) 動機づけ ・ 人的資源開発に必要な動機づ ・動機づけ理論 け理論について学習し、その ・フィードバック 活用について理解を深める。 ・インセンティブシステム ・面接技法 6 6 講義 演習 4. 看 護 に お け る 人 的 資源活用論 5) ストレスマネジメン ・ ストレスマネジメント・タイ ・ストレスマネジメント ト・タイムマネジメ ムマネジメントについての知 ・タイムマネジメント ント 識を理解する。 3 3 講義 演習 4. 看 護 に お け る 人 的 資源活用論 1) 看護管理を支援する ・ 看護管理を行うために必要な ・看護管理に資する情報システムの構築 情報技術 情報とそのシステム化を進め ・人的資源管理と情報活用 ・看護サービス変換のための情報活用と る方法を学習する。 マネジメント ・診療群分類別包括評価,看護必要度, 電子カルテ 15 3 講義 演習 5. 看護情報 管理論 2) 根拠に基づく看護実 ・ 研究活動や研究成果の活用に ・研究成果の活用と普及 践(EBN)の考え 関する管理者の役割を学習す ・根拠に基づく看護実践(EBN)とは 方 る。 6 3 講義 演習 5. 看護情報 管理論 3) 情報検索 3 演習 5. 看護情報 管理論 ・ 必要な情報の検索と収集の方 ・情報検索・収集 法について学ぶ。 3 認定看護管理者サードレベルカリキュラム基準 教育目的 1.社会が求めるヘルスサービスを提供するために看護の理念を掲げ、それを具現化するために必要な組織を構築し、運営していくことのできる能力の拡大をめざす。 2.看護事業を起業し運営するにあたって必要となる経営管理能力に関する知識・技術・態度の習得をめざす。 2007.2.15改正 教 科 目 ねらい 1.保健医療福祉の 政策動向を理解し、 それらが看護管理上 に与える影響を考え る。 2.看護現場の現状 を分析・データ化 し、職能団体、行政 機関等へ提示できる 能力を養う。 保 健 医 療 福 祉 政 策 論 時間 (単位) 30(2) 単 元 1)社会保障の概念 単元の到達目標 単 元 の 内 容 わが国の社会保障制度を学び看護 ・社会保障の概念 制度との関連についての理解を深 ・関連法規 める。 ・社会保障の資源 ・看護政策に関する審議会 ・21世紀福祉ビジョン ・新たな看護のあり方検討会 ・日本における最新の保健医療福祉制度の動向 ・ヘルスケア産業の動向 時間数 授業形態 3 講義 学習テキスト 7.看護制度・政策論 別巻:基本資料集 2)諸外国の保健医療福 諸外国の保健医療福祉制度と比較 ・WHOの活動とヘルスケア政策 祉 して理解を深め、国際的レベルで ・国際機関の連携 わが国の医療・看護を理解し、戦 ・諸外国及びわが国のヘルスケアシステムの現状 略を立てることができる。 ・わが国のヘルスケア提供者の市場と現状 ・世界の医療・看護の動向 ・看護戦略 3 3)保健医療福祉政策 わが国の最新の保健医療福祉政策 ・最新の医療政策 を知る。 3 講義 最新の医療政策を学習す るために適したテキスト 4)看護制度・政策 わが国の看護制度の変革の歴史を ・看護制度の過去・現在・未来 ・看護マンパワーに関する緒制度と政策 学び看護につなげる。 ・看護教育制度 ・看護職の処遇に関する制度と政策 ・看護関係法規と今日的課題 ・看護管理への影響と対応/制度の変化について(演習を含む) ・パワーの活用と戦略 6 講義 演習 7.看護制度・政策論 7.看護制度・政策論 別巻:基本資料集 5)制度・政策に影響を 看護政策に影響を及ぼす看護管理 ・看護制度とポリティカルパワー 及ぼす看護管理者 の役割。 ・看護の国際化と看護管理者のリーダーシップ 国際社会における看護管理者の世 ・国際貢献 界貢献、看護職能団体の役割を理 ・職能団体による政策への影響力 解する。 ・制度改革のための管理者の役割 政策提言のために、テーマに沿っ たプレゼンテーションができる。 6 6)保健医療福祉政策演 諸資料ならびに統計データの分析 ・既存の統計データ分析し、戦略の策定を行う(使用する統計データは 習 と分析に基づいた戦略の策定がで 「認定看護管理者制度サードレベルカリキュラム基準別添」を参照) ・21世紀の保健医療福祉政策提言力 きる。 21世紀の望ましい保健医療福祉政 ・医療提供体制の改革ビジョンを策定する 策について、看護の視点から政策 の提言ができる。 9 1 講義 講義/演習 7.看護制度・政策論 (プレゼンテー ション) 2. 看護組織論 演習 認定看護管理者サードレベルカリキュラム基準 教 科 目 ねらい 1.社会が求めるヘ ルスケアサービスを アセスメントし、目 的の達成を目指した 看護の組織化を図る ための諸理論を学習 する。 保 健 医 療 福 祉 組 織 論 時間 (単位) 45(3) 単 元 時間数 授業形態 1)保健医療福祉サービ 社会が求めるヘルスケアサービス ・ヘルスケアサービスの組織を創造するビジネスの動き スのマーケティング の創造と構築を目指し、サービス ・地域のヘルスケアサービスに関わる社会資源 ・人的資源の分析 のマーケティングの方法を理解 し、実際に市場分析ができる。 6 講義 /演習 2)地域保健医療福祉計 地域における保健医療福祉計画の ・地域保健医療福祉計画の実際 画 あり方とその現状を理解する。 ・わが国の政策と地域医療計画 6 講義 9 講義 /演習 3)組織デザイン論 単元の到達目標 単 元 の 内 容 先駆的な組織改革を実践している ・ベンチマークの考え方とその方法 ・組織デザインのプロセス 組織をベンチマークとして分析 し、ヘルスケアニーズにあった組 ・専門的能力を有する人材の活用 織デザインのプロセスを学習す る。 12 講義 5)保健医療福祉組織論 演習 12 演習 2 6.看護経営・経済論 6.看護経営・経済論 2. 看護組織論 4)ヘルスケアサービス ヘルスケアサービスの資源の分析 (1)ヘルスケアサービス の連携 をもとに、連携のあり方と組織化 ・ヘルスケアサービスのシステム構築 (2)連携 について理解を深める。 看護職独自の役割をふまえた連携 ・チーム医療(多職種間連携) ・連携のシステム作り システムを考える。 ・チーム医療の中での、看護師の役割 ・連携のための諸制度の理解 ・看護における連携の考え方と組織づくり ・地域連携 ・ネットワーク組織論 (3)状況別連携 (4)在宅医療 ・各地域の保健医療福祉計画をもとに、具体的なヘルスケアサービスシ ステムを構築する 学習テキスト 認定看護管理者サードレベルカリキュラム基準 教 科 目 ねらい 1.経営者あるいは その一員として、経 営管理の視点に立っ たマネジメントが展 開できる能力を養 う。 経 営 管 理 論 時間 (単位) 75(5) 単 元 単元の到達目標 単 元 の 内 容 時間数 授業形態 学習テキスト 6 講義 /演習 6.看護経営・経済論 1)医療福祉と経済論 経済学が追求するものを医療・福 ・経済学が追求するもの 祉のマクロ、ミクロの視点で捉え ・医療福祉の経済的問題 ることができる。 ・医療施設の経済問題 ・看護サービスの経済的特徴 ・看護の生産性 2)医療福祉経営 医療経営の社会的背景、医療はど のような構造で運営されている か、福祉施設(産業)の運営の現 状と課題等について経営の視点か ら学ぶ。 ・医療経営とは ・医療経営の構造 ・一般産業、企業における経営 ・医療制度改革と医療経営 ・医療経営における質向上 ・根拠にもとづいた医療経営(EBM) ・介護保険制度と介護福祉施設の経営 ・環境分析 ・DPC 12 講義 /演習 6.看護経営・経済論 3)財務管理 財務管理の体系とその運用が理解 でき、医療施設や介護福祉施設の 財務諸表が理解できる。望ましい 財務管理と期待される生産性につ いて考えを深める。 ・原価の基礎的概念 ・経営データ ・財務分析 ・病院会計準則 6 講義 /演習 6.看護経営・経済論 4)経営分析 医療福祉施設の経営状況を財務諸 ・貸借対照表 表から理解し、経営分析を試みる ・損益計算書 ・財務分析 ことができる。 ・在庫管理 ・設備、機器等の投資計画と減価償却 6 講義 /演習 6. 看護経営・経済論 5)ヘルスケアサービス ヘルスケアサービスにおける質の ・ヘルスケアサービスと看護経営 の経営と質管理・経済性 向上と経済性について理解を深め ・経営資源の効率的、効果的運用 る。 ・医療福祉サービスへの市場原理の導入 ・医療経営と総合的質 ・TQM ・適性人員配置と経済性 ・看護必要度 12 講義 /演習 6.看護経営・経済論 6)看護経営の今後のあ 医療機能の分化、連携が推進され ・顧客満足と医療マーケティング り方 る中であらたな看護の提供が経営 ・在宅支援のあらたな起業性 管理の視点で追及される。 ・訪問看護ステーション ・看護師の多方面での起業性 15 講義 /演習 6看護経営・経済論 7)経営管理論演習 18 演習 ヘルスケアシステムと自組織の分 ・施設における問題点を明確にし、刷新を図るための企画を起こし、戦 析に基づき改革や新たな取り組み 略的な計画を立案することができる をとおし、経営管理の理解と革新 ・これからの医療看護のあり方についてディスカッションする 的な経営手法の創造について理解 を深める。 3 認定看護管理者サードレベルカリキュラム基準 教 科 目 ねらい 1.トップマネ ジャーが備えるべき 要件について学ぶ。 経 営 者 論 時間 (単位) 30(2) 単 元 時間数 授業形態 6 講義 6.看護経営・経済論 7.看護制度・政策論 2)管理者の倫理的意思 トップマネジャーの倫理的感受性 ・トップマネジャーの意思決定と倫理 決定 を高め、倫理的意思決定について ・ハラスメントへの取り組み 理解を深める。 ・個人情報の保護に関する組織の取り組み ・倫理的感受性 6 講義 6.看護経営・経済論 2.看護組織論 3.看護マネジメント論 3)起業家論 ヘルスケアシステム開発ならびに ・起業家論 ・起業の実際 起業家としての考え方を学ぶ。 6 講義 6.看護経営・経済論 2. 看護組織論 4)経営者論演習① トップマネジャーとして活動する トップマネジャーとして備えるべき資質、要件などについて討議する にあたり、備えるべき資質を理解 し能力を養う。 6 演習 6 演習 1)経営者論 5)経営者論演習② 単元の到達目標 保健医療福祉における看護サービ ス提供のトップマネージャーの役 割が理解できる。 看護職が経営に参画することでも たらされるサービスの質改善につ いて確信をもつことができる。 単 元 の 内 容 ・求められる医療機能とネットワーク力の中でトップマネジャーの役割 を追及できる ・情報/企画/決断/交渉 ・パブリックコメントと説明責任 倫理的意思決定に関する事例検討を行う *講義と演習の時間数の割り振りは講師の判断とする。 4 学習テキスト 認定看護管理者サードレベルカリキュラム基準別添 2007年2月15日改正 ○この別添は、サードレベルカリキュラム基準の単元内容をさらに詳細したものであり、講義内容の参考として 活用ください。 教 科 目 単 元 1)社会保障の概念 講 義 内 容 詳 細 (参 考) ●社会保障の概念の単元内容 年金、医療保障、生活保障などを含む 2)諸外国の保健医療福 ●国際機関の連携 祉 WHO、ICN、ICM等について ●わが国のヘルスケア提供者の市場と現状 FTA、人材派遣等の現状 3)保健医療福祉政策 ●最新の医療政策 地域医療政策や救急医療政策など、最新の医療政策について 保 健 4)看護制度・政策 医 療 福 祉 政 策 論 5)制度・政策に影響を 及ぼす看護管理者 ●看護マンパワーに関する緒制度と政策 需給計画について 看護必要度について ●パワーの活用と戦略 パワーとは エンパワーメントとは 看護制度を変革していくパワーとは ●職能団体による政策への影響力 看護協会・看護連盟について ●制度改革のための管理者の役割 現場の問題をデータ化して政策につなげるプロセスを学習する 組織的活動の取り組みに必要な素質 6)保健医療福祉政策演 ●既存の統計データを分析し、戦略の策定を行う 習 使用するデータは、P.2の「必読資料ならびに統計データ」を参照する ●医療提供体制の改革ビジョンを策定する 看護の場の将来予測、患者の変化の予測、看護戦略など 1)保健医療福祉サービ ●ヘルスケアサービスの組織を創造するビジネスの動き スのマーケティング マーケティングについて 2)地域保健医療福祉計 ●わが国の政策と地域医療計画 画 介護保険、障害者保健を含めた地域計画 3)組織デザイン論 ●専門的能力を有する人材の活用 組織デザイン、交渉、人員配置、組織のモチベーション、評価など 保 健 4)ヘルスケアサービス ●(1)連携 医 の連携 ・ネットワーク組織論 療 災害支援ネットワーク、地域ネットワークなど 福 ・連携の中での看護師の役割と専門性 祉 ●(2)状況別連携 組 ・災害時の連携システム 織 ・災害救助システム 論 ・地域救急医療の連携 ・母子、精神障害者、老人等に対しての地域連携 など ●(3)在宅医療 ・在宅医療と介護との連携システム ・地域資源の活用 5)保健医療福祉組織論 参考項目なし 演習 5 認定看護管理者サードレベルカリキュラム基準別添 2007年2月15日改正 教 科 目 単 元 講 義 内 容 詳 細 (参 考) 1)医療福祉と経済論 参考項目なし 2)医療福祉経営 ●環境分析 SWOT分析、バランスト・スコアカード他 ●DPC DRG/PPS 3)財務管理 経 営 管 理 4)経営分析 論 ・財務管理とは、その枠組み ・医療福祉施設の損益計算書が読める ・収益目標と流動目標 ・資本の調達と運用 ・簿記・経営データ ・病院会計準則 ●財務分析 収益分析・安定性分析・生産性分析 5)ヘルスケアサービス 記載事項なし の経営と質管理・経済性 6)看護経営の今後のあ ●看護師の多方面での起業性 りかた ニコチン依存、メタボリック対策などにおける看護の起業性 専門看護師、認定看護師のコンサルティング事業など 7)経営管理論演習 参考項目なし 1)経営者論 ●求められる医療機能とネットワーク力の中でトップマネジャーの役割を追及で きる 帝王学と人間論 2)管理者の倫理的意思 記載事項なし 決定 経 営 者 3)起業家論 論 4)経営者論演習① 5)経営者論演習② 必読資料並びに統計データ 記載事項なし 記載事項なし 記載事項なし 日本看護協会看護業務基準 看護白書 医療白書 医療経営白書 厚生労働白書 看護関係統計資料集 医療施設・病院調査報告 患者調査 衛生行政業務報告 介護関係事業所調査 介護福祉サービス調査 厚生労働省諸統計調査結果 経営者について(日経新聞や経済誌に掲載の人物史など) 6
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