赤川 晴美 - 福井県立大学

業務実績報告書
提出日 2014 年 2 月 7 日
1.職名・氏名
准教授
・ 赤川 晴美
2.教育活動
(1)講義・演習・実験・実習
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
小児看護学概論(1 単位 毎年開講) 学部2年次生(2011 年度後期~2013 年度後期)
②内容・ねらい
2013 年度までの「母子看護学概論Ⅱ(小児)
」にあたる授業科目であり、科目名を 2009 年度
以前に戻した。
小児看護学の基本となる胎生期から思春期までのさまざまな発達段階や健康レベルにある子
どもを社会的存在として健やかに育むことを目的に、子どもを正しく理解する見方・とらえ方、
及び子どもを健やかに育むための基本的な考え方について学び、看護実践につなげることをめ
ざす内容とした。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
「子どもの成長・発達」について、理論をもとに講義するだけでは学生は理解しにくいので、
映像教材や実際の育児場面を教材に使って子どもの成長・発達がイメージできるように、子ども
を健やかに育むために周りの大人はどう関わるかについて考えられるように工夫した。さらに、
実際に身近にいる子どもと家族の了解を得て、「子どもの成長・発達」の視点を使って子どもの
健康観察を行う課題を課して、理論と事物や現象が結びつくようにした。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
母子保健学(1 単位 毎年開講) 学部2年次生(2011 年度後期~2013 年度後期)
②内容・ねらい
2010 年度から、母親の健康増進と子どもの成長・発達は密接な関係があり、母子保健学では
母性保健学と小児保健学を一体として捉えられるように新たに設けられた授業科目。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
母性看護学担当教員とオムニバスで展開した。担当した小児保健の内容として、子どもの健
康にかかわる社会力、子どもを健やかに育むための基本的な考え方と方法について学生が主体
的に学ぶことをめざして毎回小児保健にまつわる実践例を用いて授業を展開した。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
小児看護学(2 単位 毎年開講) 学部3年次生(2011 年度前期~2013 年度前期)
②内容・ねらい
2012 年度までの「母子看護学Ⅱ(小児)
」にあたる授業科目。
さまざまな発達段階や健康障害とその段階にある子どもの適切な看護を行うための基本とな
る考え方と基本的な看護技術について主体的に学ぶことをねらいとして授業を展開した。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
小児看護に必要な考え方と技術の使い方、活かし方を身につけるために、科学的看護論を基
盤に典型例による看護過程の展開、及び基礎看護技術との共通性と相異性を視点とした小児看
護技術演習による2部構成で講義・演習を展開した。特に、看護は他人のために自己のもてる力
を差し出す専門職であり、その力を鍛えるためには他人との認識の突き合わせを行うことが必
須と考えるので、グループワークの時間を多く取り入れた。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
母子看護学Ⅱ(小児)(2 単位 毎年開講) 学部卒業年次生対応(2013 年度前期)
②内容・ねらい
2012 年前期で「不可」となった卒業年次生対応科目として設けた。
さまざまな発達段階や健康障害とその段階にある子どもの適切な看護を行うための基本とな
る考え方と基本的な看護技術について主体的に学ぶことをねらいとして授業を展開した。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
小児看護に必要な考え方と技術の使い方、活かし方を身につけるために、科学的看護論を基
盤に典型例による看護過程の展開、及び基礎看護技術との共通性と相異性を視点とした小児看
護技術演習による2部構成で講義・演習を展開した。特に、看護は他人のために自己のもてる力
を差し出す専門職であり、その力を鍛えるためには他人との認識の突き合わせを行うことが必
須と考えるので、グループワークの時間を多く取り入れた。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
小児臨床看護学実習(2 単位 毎年開講)学部4年次生(2011 年前期)
②内容・ねらい
子どもの成長発達や健康レベルに応じた看護を実践できる能力を修得することを実習目的と
し、子どもの成長発達、及び健康障害が子どもの身体・こころ・社会関係に及ぼす影響を理解し、
より健康に育まれるよう子どものもてる力を活かしながら看護を実践し、評価する看護実践能
力の修得を到達目標とした。また、臨地実習を自己の看護実践能力を鍛える学習過程と位置づ
け、各自が課題意識をもって主体的に取り組むことをめざして展開した。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
実習目的・実習目標を学生が明確にもって実習に取り組めるよう事前にカンファレンスを行
い、学生の意思を確認している。臨地では、無資格者の学生の行為が対象者にとっては看護に
ならなくてならないので、学生の言動を観察しつつ、適宜個別指導やカンファレンスを行った。
終了時のカンファレンスでは、自己の看護実践を振り返り、看護になったかを評価し、さらな
る看護実践能力を鍛えるための課題を明らかにして次の領域に臨めるようにした。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
母子看護学実習Ⅱ(小児)(2 単位 毎年開講)学部3・4年次生(2011 年後期、2012 年度
前期・後期、2013 年度前期・後期)
②内容・ねらい
子どもの成長発達や健康レベルに応じた看護を実践できる能力を修得することを実習目的と
し、子どもの成長発達、及び健康障害が子どもの身体・こころ・社会関係に及ぼす影響を理解し、
より健康に育まれるよう子どものもてる力を活かしながら看護を実践し、評価する看護実践能
力の修得を到達目標とした。また、臨地実習を自己の看護実践能力を鍛える学習過程と位置づ
け、各自が課題意識をもって主体的に取り組むことをめざして展開した。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
実習目的・実習目標を学生が明確にもって実習に取り組めるよう事前にカンファレンスを行
い、学生の意思を確認している。臨地では、無資格者の学生の行為が対象者にとっては看護に
ならなくてならないので、学生の言動を観察しつつ、適宜個別指導やカンファレンスを行った。
終了時のカンファレンスでは、自己の看護実践を振り返り、看護になったかを評価し、さらな
る看護実践能力を鍛えるための課題を明らかにして次の領域に臨めるようにした。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
小児看護学研究(2 単位 毎年開講) 学部4年次生(2011 年度)
②内容・ねらい
看護実践および看護学を発展させるための科学的思考力を養い、研究的態度を身につけるこ
とをねらいとして取り組んだ。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
学生個々の問題意識を明確にし、文献学習やグループ討論を踏まえながら、自己の研究課題
に主体的に取り組めるよう、原則として週1回の面談と 11 月上旬に中間発表会を行い、学生が
相互に刺激し合いながら、研究論文としてまとめるようにすすめた。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
卒業研究(2 単位 毎年開講) 学部4年次生(2012 年度~2013 年度)
②内容・ねらい
看護実践および看護学を発展させるための科学的思考力を養い、研究的態度を身につけるこ
とをねらいとして取り組んだ。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
学生個々の問題意識を明確にし、文献学習やグループ討論を踏まえながら、自己の研究課題
に主体的に取り組めるよう、原則として週1回の面談と 11 月上旬に中間発表会を行い、学生が
相互に刺激し合いながら、研究論文としてまとめるようにすすめた。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
母子看護・保健学特論Ⅱ(小児看護学)(4単位 毎年開講)大学院1年次生
②内容・ねらい
母子の健康に関する主要なテーマについて看護学、保健学の両側面からアプローチすること、
子どもの発達理論を概観するとともに、認識論から子どもの発達の構造を理解していくこと、
看護実践に活かせるよう、事例検討を行い、母子の栄養についても論じることをねらいとした。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
院生が主体的に参加することをめざし、教員と院生の双方向の授業展開になるよう講義形式
だけでなく、院生も指定された文献のプレゼンテーションを行った。また学部卒後すぐに入学
し、臨床経験のない院生に学部生の実習でティチング・アシスタントの立場で経験した自己の看
護実践を事例検討に取り上げて検討し、理論と実践を結びつけられるように工夫した。
2011 年度から 2013 年度、受講生はいなかった。
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
母子看護学演習Ⅱ(小児看護学)(4単位 毎年開講)大学院1年次生
②内容・ねらい
小児看護に関連する文献検討を行うとともに、小児看護における看護現象を研究対象とする
研究方法論を身につけるための演習を行うことをねらいとした。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
院生が主体的に取り組むことをめざし、小児看護学領域のおける研究課題として「プレパレ
ーション」と「小児の栄養」を設定し、院生が文献検索を行い、教員と文献を検討した。加え
て英文文献を指定して文献検討を行った。
2011 年度から 2013 年度、受講生はいなかった。
①担当科目名(単位数)主たる配当年次等
看護倫理学(2単位 毎年開講)大学院1年次生(2011 年度、2012 年度)
②内容・ねらい
看護の様々な場において「倫理的課題は何か」
「倫理的に判断するとはどのようなことか」を
自ら判断するための基礎知識として、医療・看護倫理の歴史的経緯、重要概念について考察し、
倫理的方法論を修得する。その上で、看護実践の場で倫理調整を行うために必要な知識を得る
ことをねらいとした。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
院生個々が看護実践の現場での倫理的問題を取り上げて課題検討(プレゼンテーション)を
行い、授業目標を達成するように工夫した。
2012 年度には受講生はいなかった。
(2)非常勤講師担当科目
①担当科目名(単位数) 主たる配当年次
②内容・ねらい
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
(3)その他の教育活動
3.研究業績
(1)研究業績の公表
① 論文
・赤川晴美,寺島喜代子,大川洋子,吉村洋子:福井県内病院看護部長職等が捉えた看護職者院内
教育の現状と課題,福井県立大学論集,第 41 号,69-85,2013 年 8 月.
② 著書
③ 学会報告等
・赤川晴美,寺島喜代子,大川洋子,吉村洋子:看護部長職等が捉える院内教育企画に対する問題点,
第16回日本看護管理学会年次大会,2012年8月
・大川洋子,赤川晴美,寺島喜代子,吉村洋子:福井県における看護者の職業的アイデンティティと
職業経験に関する研究-年齢と病院規模による比較-第16回日本看護管理学会年次大会,2012年8
月
・吉村洋子,寺島喜代子,赤川晴美,大川洋子:中規模病院に勤務する看護師の研修に対する認識,第17
回日本看護管理学会学術集会,2013年8月
・大川洋子,赤川晴美,寺島喜代子,吉村洋子:福井県の中規模病院における看護者の就業継続意思に
関連する要因, 第17回日本看護管理学会学術集会,2013年8月
④ その他の公表実績
・福井県における病院研修機能強化事業報告書,2013 年 3 月発行予定
(2)学会活動等
学会でのコメンテーター、司会活動
学会での役職など
看護科学研究学会北陸研修会 チューター、各学習会連絡係
学会・分科会の開催運営
(3)研究会活動等
① その他の研究活動参加
・看護科学研究学会京奈・北陸支部北陸例会 チューター、2011 年以前から現在に至る
・看護科学研究学会福井学習会 世話人、2011 年以前から現在に至る
・関西子どものケア研究会・福井学習会 世話人、2011 年以前から現在に至る
・学生の看護実践能力のための教育的支援方法を検討する会(通称 LED 会)2012 年度から現在
に至る
② その活動による成果
・2011 年度から 2013 年度 3 年間の関西子どものケア研究会・福井学習会」を毎年 3~4 回、計
10 回開催した。毎回の参加者数は 25 名前後である。臨床側から提供された事例について事例
提出理由が解決できるように会を運営している。参加者は福井県立病院、福井大学医学部附属
病院、福井県済生会病院、福井赤十字病院と福井県内の主要病院の看護師で、今年度から石川
県立中央病院の小児看護専門看護師の参加でさらによい刺激を得られた。事例検討内容では慢
性疾患を抱えた子どもが急性症状で入院してきたときの看護、長期入院となっている子どもと
家族の看護、NICU から在宅療養が実現した継続看護、低出生体重児の育児支援が困難な両親へ
の退院支援などの振り返りを行った。この会に参加して以前の検討内容の学びを受け持ちの子
どもの看護に活かせたという意見、病棟カンファレンスの視点がデータチェックから子どもの
言動の意味づけはという問いかけが多くなってきたという看護師長の声など、福井県内で小児
看護に携わる看護師の看護力レベルアップに寄与していると考えられる。
・2012 年度に立ち上げた看護学科の有志教員で始めた学生の看護実践能力のための教育的支援
方法を検討する会(通称 LED 会)では、
「看護実践能力とは何か」、「教育的支援とは何か」に
ついて実際の実習指導場面を話題提供して参加者間で検討を継続している。今年度は看護福祉
学部 KF 枠研究費を獲得して研究として取り組んでいる。看護学教育における指導過程を分析
し、指導力をつけることを目的に、2014 年 3 月 8 日(土)
、千葉大学大学院看護学研究科附属
看護実践研究指導センター政策・教育開発研究部教授和住淑子氏を講師に研修会を開催する予
定である。指導過程とは何か、指導過程を分析するための基本的な考え方についての講義と指
導過程の分析・評価をグループワーク形式で行う。
(4)外部資金・競争的資金獲得実績
・平成 25 年度看護福祉学 KF 枠研究費獲得
(5)特許出願
4.地域・社会貢献
(1)学外団体
① 国・地方公共団体等の委員会・審議会
② 国・地方公共団体等の調査受託等
福井県病院研修機能強化事業 2010 年度から 2013 年度まで
③ 公益性の強い)NPO・NGO 法人への参加
④(兼業規程で業務と見なされる範囲内での)企業等での活動
⑤ 大学間あるいは大学と他の公共性の強い団体との共催事業等
⑥ その他
福井県保健師助産師看護師実習指導者講習会(福井県主催・福井県看護協会委託事業)講師、
2011 年度以前から 2013 年度
福井県社会福祉協議会 平成 23 年度保育士スキルアップ研修 健康保育研修「子どもの病気・け
がへの対応-園内でできる処置」、2012 年 2 月
福井県立大学教員免許状更新講習「児童・生徒の健康と病気」2011 年度以前から、2011 年 8 月、
2012 年 8 月、2013 年 8 月
(2)大学が主体となっている地域貢献活動等
① 公開講座・オープンカレッジの開講
平成 25 年度オープンキャンパス 模擬演習「赤ちゃんの心音を聴く」2013 年 8 月 4 日
② 社会人・高校生向けの講座
出張講義;
「看護への道-看護は人間社会のきわめて自然な仕事であり、祝福されるべき仕事、
喜びのある仕事-」福井県立丹生高等学校 2012 年 2 月
出張講義;平成 25 年度福井県立武生高等学校「学部学科探求講座」福井県立武生高校 2013
年7月
③ その他
(3)その他(個人の資格で参加している社会活動等)
5.大学の管理・運営
(1)役職(副学長、部局長、学科長)
(2)委員会・チーム活動
<大学全体>
<看護福祉学部、及び看護学科内委員>
看護学科カリキュラム委員会委員 2011 年度以前から現在に至る
看護学科臨地実習検討委員会委員 2011 年度
看護学科看護研究運営委員 2011 年度
看護学科学生相談担当教員(3年次担当)2013 年度
看護福祉学研究科看護学専攻修士論文審査委員会委員 2011 年度
看護福祉学研究科入試委員 2011 年度・2012 年度
看護福祉学研究科看護学専攻修士論文委員 2013 年度
(3)学内行事への参加
・シンポジウム「福井県立大学のさらなる挑戦を考える」第 1 回(2012 年 7 月)、第 2 回(2012
年 8 月)
、第 3 回(2012 年 10 月)
・キャンパス・ハラスメント防止研修参加 2013 年 1 月
(4)その他、自発的活動など
6.学外研修での成果