〇(PDF:181KB) - 愛媛県

県出資法人経営評価検証シート
公益財団法人伊方原子力広報センター
法人名
所管部(局)課
1 法人の概要
代表者名
所在地
愛媛県西宇和郡伊方町湊浦1995-1
0894-38-2036
電話番号
6,000 千円
出資者名
基本金・資本金等
経済労働部 産業政策課
平成24年7月1日現在
ホームページURL http://www.netwave.or.jp/~dr-sada/
代表理事 山下和彦
昭和58年4月1日
設立年月日
出資額(千円)
愛媛県
伊方町
四国電力㈱
主な出資者
5
整理番号
出資比率(%)
33.3
33.3
33.3
0.0
0.0
2,000
2,000
2,000
設立目的
広く県民一般に対し、原子力及びその平和利用に関する知識の普及啓発を行うことにより、これら
に対する認識を高め、もつて原子力の平和利用の円滑な推進に寄与することを目的とする。
設立の経緯
及び経過
昭和58年4月愛媛県、伊方町及び四国電力株式会社の共同出資により設立。平成23年4月に公
益財団法人に移行。
(1) エネルギーの明日が体験できる「ふれあい広場」の維持管理及
び運営
(2) 原子力及びその平和利用に関する広報研修活動
(3) 原子力及びその平和利用に関する各種資料の作成及び刊行
(4) 原子力及びその平和利用に関する各種資料の収集及び公開
(5) 原子力施設見学の指導及び実施
(6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
主な事業内容
管理受託施設(指定管理者施設を含む)
2 主要事業の概要
主要事業名
売上高(株式会社のみ)
H22→H23
事業費(株式会社以外) (単位:千円)
H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 増減率(%)
事業内容
普及啓発事業
原子力広報
4,085
4,698
4,949
4,676
4,262
△ 8.9
県受託事業
原子力広報
27,647
27,945
24,683
22,675
21,821
△ 3.8
町受託事業
原子力広報
8,685
8,915
8,312
10,166
7,840
△ 22.9
0.0
0.0
3 事業執行状況を示す主な活動指標(法人に応じて主な活動指標を記載すること。)
(施設名)
(項目)
愛媛県伊方原子力広報センター
H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度
利用者数(人)
1,825
1,828
2,000
2,359
1,782
H22→H23
増減率(%)
△ 24.5
0.0
0.0
指標に関する特記事項
4 組織の状況
3
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
12
1
11
3
3
0
0
0
0
0
0
2
2
0
0
0
左記の増減理由
)
0
0
3
(
0
0
)
0
0
0
2
2
0
0
0
(
12
1
11
3
3
0
0
0
プう
う
う O う
増減数
ロ ち 派ち 兼ち B ち
遣県 務県
県 (前年度
比)
職
職
職
員
員
員
合 パ
計
ー
3
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
)
常勤職員
非常勤職員
役員・職員の兼
務等特記事項
0
0
3
(
非正規職員※
0
0
)
正規職員
0
0
0
2
1
1
1
0
(
職員
12
1
11
3
2
1
1
0
H23年度
プう
う
う Oう
ロ ち 派ち 兼ち B ち
遣県 務県
県
職
職
職
員
員
員
合 パ
計
ー
常勤役員
非常勤役員
)
ー
役員
)
プう
う
う Oう
ロち 派ち 兼ち B ち
遣県 務県
県
職
職
職
員
員
員
合 パ
計
区分
H22年度
(
(
年度
(各年度3月31日現在の人員)
H21年度
0
0
0
0
3
3
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
※ 非正規職員とは、正規職員(雇用期間の定めのない常勤職員)以外の者(例:臨時職員、パート、嘱託職員等)をいう。
県出資法人経営評価検証シート(公益法人用)
法人名
公益財団法人伊方原子力広報センター
5 財務状況
(単位:千円、%)
増減理由
区
増減率 (☆印を除き個々の項目で前年度10%以上の増
(前年度比) 減
があった場合、☆印は増減があった場合に記
分
H21年度
H22年度
H23年度
基本財産運用益
15
4
2
△ 52.4
特定資産運用益
101
7
0
△ 100.0
20,000
20,000
20,000
0.0
0
0
0
0.0
32,996
32,841
29,661
△ 9.7
7
28
16
△ 43.3
経常収益計
53,118
52,881
49,679
△ 6.1
事業費
38,105
50,757
47,640
△ 6.1
管理費
16,803
4,083
3,836
△ 6.0
内役員人件費(事業費計上分含む)
3,706
699
699
0.0
内職員人件費(事業費計上分含む)
10,489
1,895
1,953
3.0
内減価償却費(事業費計上分含む)
277
285
131
△ 54.0
0
0
0
0.0
54,908
54,840
51,476
△ 6.1
△ 1,790
△ 1,959
△ 1,797
8.3
経常外収益
0
0
0
0.0
経常外費用
0
0
0
0.0
0
0
0
0.0
△ 1,790
△ 1,959
△ 1,797
8.3
0
0
0
0.0
△ 1,790
△ 1,959
△ 1,797
8.3
61,542
58,536
57,560
△ 1.7
流動資産
15,805
50,448
49,106
△ 2.7
固定資産
45,737
8,087
8,454
4.5
基本財産
6,000
6,000
6,000
0.0
特定資産
39,126
1,761
2,258
28.3
611
327
196
△ 40.0
0
0
0
0.0
11,501
10,455
11,276
7.9
11,319
9,922
10,377
4.6
0
0
0
0.0
182
533
899
68.7
0
0
0
0.0
50,040
48,081
46,284
△ 3.7
0
6,000
6,000
0.0
0
6,000
6,000
0.0
50,040
42,081
40,284
△ 4.3
0
0
0
0.0
61,542
58,536
57,560
△ 1.7
受取会費・受取寄付金
事業収益
受取補助金等(委託料・負担金含む)
雑収益・その他の収益
【
正
味
財
産
増
減
計
算
書
】
その他の費用
経常費用計
当期経常増減額
当期経常外増減額
当期一般正味財産増減額
当期指定正味財産増減額 ☆
当期正味財産増減額
資産
その他固定資産
内土地
【
】
貸
借
対
照
表
負債
流動負債
内短期借入金
固定負債
内長期借入金
正味財産
指定正味財産
内基本財産への充当額
一般正味財産
内基本財産への充当額
負債・正味財産合計
H23により公益認定を受けたことにより、地域広報
積立預金の利息を雑収益へ科目更正した。
H23.2に会計・給与ソフトウェアの減価償却が完了
したため
【県の財政的関与】
(単位:千円、%)
区
分
増減率
H21年度
H22年度
H23年度
負 担 金
0
0
0
0.0
補 助 金
0
0
0
0.0
委 託 料
24,683
22,675
21,821
△ 3.8
0
0
0
0.0
0
0
0
0.0
24,683
22,675
21,821
△ 3.8
貸付残高(期末)
0
0
0
0.0
損失補償に係る債務負担残高(期末)
0
0
0
0.0
内指定管理委託料
貸 付 額
県 支 出 金 計
(前年度比)
増減理由
(個々の項目で前年度10%以上の
増減があった場合に記入)
【県の財政的関与の内訳】 (H23年度)
区分
名称
(単位:千円)
金額
左記の内容
負担金
補助金
原子力広報事業委託
21,821
委託料
広報用リーフレット「えひめ原子力だより それいゆ」の発行・配布等広報資料による広報、テ
レビ・新聞広報、見学会・講演会の実施 等
貸付金
損失補償
【財務関係指標】
区
(単位:%)
分
指標の内容
H21年度
H22年度
H23年度
46.5
42.9
43.9
0.0
0.0
0.0
県からの受託事業の外部委託費÷県からの受託事業費×100
人件費比率
26.0
5.0
5.0
人件費÷経常費用計×100
管理費比率
30.6
7.4
7.5
管理費÷経常費用計×100
正味財産比率(会社法人及び公社以外)
81.3
82.1
80.4
県財政支出依存度
県受託事業の再委託度
自己資本比率(会社法人及び公社)
流動比率
借入金依存率
県からの補助金等(補助金・負担金・委託金)÷経常収益計×100
正味財産÷(負債+正味財産)×100
純資産÷(負債+純資産)×100
139.6
508.5
473.2
0.0
0.0
0.0
(流動資産÷流動負債)×100
(長期借入金+短期借入金)÷資産×100
県出資法人経営評価検証シート
法人名
公益財団法人伊方原子力広報センター
6 法人の現状及び過去の評価結果
法人の現状
・ 当財団は、原子力及びその平和利用に関する知識の普及啓発を行うことにより、これらに
対する認識を深め、もって原子力の平和利用の円滑な推進に寄与するため設立されたもので
あり、自主事業、県及び伊方町の受託事業を通じて、広く一般県民に対し各種広報事業を展
開しているほか、原子力発電に関する広報施設として県が整備した伊方原子力広報センター
を運営している。
・ 展示ホール「伊方原子力広報センター」については、四国電力が企業活動の理解を得るた
めの広報施設として設置・運営する「伊方ビジターズハウス」との役割分担が明確に違うこと
を踏まえたうえで、県の公共広報機関として、原子力に係る安全性や信頼性等に関する正し
県出資法人改革プランに い理解を深めてもらうという目的を十分果たすよう、展示内容の更新・充実など必要な見直し
基づく最終点検評価結果 を行っていただきたい。
・ 原子力発電に関する正しい知識が県民に周知・理解されるため、広域的視点の立場にあ
(平成22年度2次評価の総評) る県、地元の伊方町、事業者である四国電力と協同して、限られた予算の中で、地元及びそ
の周辺の機関、施設等との連携にも留意しながら、時世に沿った広報事業のあり方について
検討され、実施されていくことを期待したい。
県出資法人経営評価指針
に基づく23年度経営評価 1次評価にあるとおり、東日本大震災以降、改めて原子力広報のあり方が問われる状況と
なっており、当法人も状況の変化に応じた事業内容の見直しを適宜行っているが、今後とも県
結果
民に正しい情報を迅速に伝える公共広報機関としての使命を認識して事業を実施していただ
(平成23年度2次評価)
きたい。
7 県出資法人経営評価指針に基づく今後の課題と取組実績
取組事項
今後取り組むべき課題
○組織体制の見直し
・ 平成23年4月から公益財団法人としてス
タートし、現行の理事・監事の他に新たに評
議員5名が加わった。役員の役割や任期も変
わることから定款に基づき適正に対処する。
○役職員数及び給与制度の見直し
○組織体制の見直し ・ 評議員は伊方町内の有識者が、理事・監
(新公益法人制度へ 事は出資者である県・伊方町・四国電力から
の移行を含む)
就任している。理事のうち1名が代表理事、1
名が常勤(業務執行理事)となっている。
○役職員数及び給 ・ 職員は、役員1名、職員3名、計4名の必
要最小限のスタッフで事業運営を行ってい
与制度の見直し
る。
・ 給与は、常勤の役員も含め、伊方町職員
の給与に準じている。
自
主
・
自
律
性
の
向
上
・ 収入の半分以上が愛媛県及び伊方町から
の委託料となっているが、財政事情が厳しい
状況が続いており、現在の水準が維持される
とは限らないことから、収入に見合った事業
が継続して行えるよう、事業の実施方法には
留意する。また、運営経費(管理費)及び自主
事業に係る経費は、結果として四国電力から
の寄付に頼る構造となっていることから、財
団の自主的な事業を積極的に行うためにも、
運営経費(管理費)の削減に努める。
・ 当財団では、伊方町民会館内で展示ホー
ルを運営し、当財団が行う原子力施設見学会
開催の際には見学コースとして組み入れてい
るが、国道197号(メロディーライン)沿いでな
いという地理的条件もさることながら、近年、
入館者数の低迷が顕著である。この施設が
「広く一般県民に原子力発電に関する理解を
促す」ことを目的としており、受益者負担を求
めるような性格の施設ではないこと、展示案
内人が常駐するものではないことなどから、
経営基盤に影響するものではないが、その役
割を果たすためにも、リニューアル等が必要
○経営基盤の充実・ な時期となっている。
強化
22・23年度における取組実績
○組織体制の見直し
(22年度)
・ 公益法人制度改革への対応については、
公益財団法人へ移行するため、平成22年3月
に移行認定を受け、4月から公益財団法人とし
て新たにスタートした。
(23年度)
(22・23年度共通)
・ 役員は12名で、出資者である県・伊方町・四
国電力から就任している。役員のうち1名は常
勤(常務理事)となっている。
・ 役員1名、職員3名、計4名の必要最小限
のスタッフで事業運営を行っている。
○役職員数及び給与制度の見直し
・ 職員数は、施設見学会における受入れ態
勢に万全を期するため、平成20年度のみ4名
としたが、平成21年度以降は3名体制とした。
(22年度)
・ 役員数は12名で、人数に変動はなかった。
(23年度)
・ 役員数は12名で、人数に変動はなかった。
(22・23年度共通)
・ 給与は、常勤の役員も含め、伊方町職員の
給与に準じている。
○経営基盤の充実・強化
(22年度)
(23年度)
(22・23年度共通)
・ エネルギー対策、地球温暖化等の環境問
題から、原子力エネルギーの必要性が高まる
なか、原子力発電の安全かつ安定的な運転に
は、立地地域をはじめとする県民の理解が不
可欠であり、原子力発電所の運転状況等の安
全性に関する情報を正確かつ分かりやすく伝
える広報事業の重要性が高まっている。このよ
うな広報事業は、その性格上、行政や電力会
社と密接に連携する必要があり、今後とも、行
政や電力会社からの委託料や寄付等を積極
的に活用するとともに、財団においても、事務
経費を徹底的に節減し、広報事業の積極的な
展開を図ることとする。
【収入増加に向けた取組み】
・ 当財団は、原子力発電に対する県民の理
解促進を目的としており、当施設についても、
受益者負担を求めるような性格のものではな
いため、入館料の徴収は難しい。
・当財団への補助金はない。
・県の財政的関与は、原子力発電に係る知識
の普及啓発等の原子力広報事業に係る委託
のみである。県の委託料の財源は原子力広
報事業のための国からの交付金で、使途は
広報事業に限定されている。金額は減少傾
向にある。
○財政的関与の見
直し
県
の
関
与
の
適
正
化
・原子力に関する県民理解促進のためには、
県、伊方町、四国電力が役割を分担し、連携
して事業を行う必要があることから、非常勤
役員に原子力安全対策推進監ほか計3名が
就任している。
・県退職者については、県職員の役員就任の
場合と同様の理由により、業務執行理事に県
退職者1名が就任している。職員の雇用はな
い。
○人的関与の見直し
○財政的関与の見直し
(22年度)
(23年度)
(22・23年度共通)
・ 県の委託事業については、現在、当財団の
設立趣旨・目的、事業内容に合致した、原子力
発電に係る知識の普及啓発等の原子力広報
事業を受託している。今後とも立地地域をはじ
めとする県民の理解のもと、原子力発電所の
安定的な運転を継続するためには、県民ニー
ズに即した情報提供は不可欠であり、より一層
効果的・効率的な広報事業を展開するため、
県と一体となり、自主事業との役割分担や効
果的・効率的な事業内容の見直しを行いつ
つ、受託事業については、適正な事業規模で
継続して実施する。
○人的関与の見直し
(22年度)
(23年度)
(22・23年度共通)
・ 当財団は、原子力及びその平和利用に関
する知識の普及啓発を行うことにより、これら
に対する認識を深め、もって原子力の平和利
用の円滑な推進に寄与するため、原子力に関
する広報事業等を行っている公共的な財団で
ある。今後とも原子力発電所の円滑な運転、
安定的なエネルギー供給を継続するために
は、県民理解が不可欠であり、そのためには
欠かせない役割を担っていることから、現状以
上の成果を継続していく必要がある。現在、役
員12名のうち、県関係者は常勤役員1名(O
B)、非常勤役員3名となっているが、人的関与
は最小限とし、県関係者は現状の4名にとどめ
るものとし今後とも県と連携し成果が上がるよ
う努める。
・ 経営情報について、当財団ホームページ
にて公表している。
・ 情報公開要綱を定めている。
○法人情報の公開
(22年度)
(23年度)
積
法
極
人
的 ○法人情報の公開
情
な
報
開 ○認知度の向上
等
示
の
等
(22・23年度共通)
・ 平成18年度から県に準じた情報公開制度
を導入しており、今後とも積極的な情報開示に
取り組むこととする。
○認知度の向上
(22年度)
(23年度)
(22・23年度共通)
・ また、経営情報や当財団の事業内容等に
ついての一層の情報開示を進める観点から、
財団のホームページのコンテンツの充実等を
検討する。
(注) 今後取り組むべき課題の欄におけるアンダーラインは、24年度に追加されたもの。
8 24年度評価
・ 平成23年4月から公益法人としてスタートしたが、3月11日の福島第一原子力発電所の
事故により、原子力発電所の安全性や放射能・放射線についての県民の関心が高まってお
り、原子力発電所の運転状況等の安全性を正確かつ分かりやすく伝える広報事業の重要性
が高まっていることから、国・県・町及び四国電力からの正しい情報を正確に伝える公共広報
機関として、引き続き県民の不安払拭に努める広報活動を展開する。
1 法人による評価
次
評
・ 平成23年4月に公益財団法人へ移行し、公益法人制度改革に対応した。
価
法人所管課による 東日本大震災以降、原子力政策を取り巻く環境の変化に合わせて広報内容を修正し活動を
展開してきた。今後も、この夏に政府が決定する新たなエネルギー基本計画等の動向に注目
評価
し、適切な広報活動を行うことが求められている。
2
次 経営評価専門委
評 員会による評価
価
平成23年度においては、例年伊方町で開催している原子力発電に関する講演会を、松山市
内でも開催したほか、広報用リーフレットの全戸配布地域を拡大するなど、原子力政策を取り
巻く環境変化に応じた広報活動を展開している。
以前から広報事業に供するために積み立てていた預金を利用して事業を実施したことによ
り、直ちに法人の経営を圧迫する額とはなっていないものの、決算は4期連続で赤字となって
いる。昨今の原子力発電所の安全性への関心が高まるなかで、財団としての積極的な目的
達成のための事業実施と収支均衡を両立するため、一層の合理化を図り、適宜事業を見直
すなど、柔軟に事業を推進していただきたい。