1月 2015 【1月まとめ】 前年10月は2度の台風に見舞われたが、台 風直後も出荷への影響は小さかった。ま た、秋冬期の大型野菜の中心となる関東 産地を始め、好天に恵まれた産地が多く、 生育前進傾向となる品目も目立った。この ため10月中旬以降は飽和感が強まり、9月 の高値反動もあって、10月半ば過ぎから12 月中旬まで基調安で推移した。 12月半ばにはクリスマス、年末需要期を前 に全国的に急な気温低下により、キュウリ、 レタス、葉物野菜など生育停滞する品目も 見られた。特にレタスは台風被害が顕在化 した産地もあり急騰。基調安の流れが変わ らぬ品目もあったが、野菜全体では中旬以 降、上げに転じ年末まで堅調推移の見方 が強かった。遅れの回復は今後の天候次 第だが、1月は平年作と予想される品目も多 く、野菜総体の予想入荷量は基調高で中 央集約した前年の98%とやや減、引き合い は前年ほど強くなく、㎏価格235円(前年比 97%)は平年並みだが前年よりは弱め。 根 菜 類 【大根】冷え込みの影響も小さく、生育は とも生育順調。年内に引き続き入荷潤沢の見通し。 平年作と順調。例年通りの天候であれば入荷前年並み。 【人参】前年不作だった千葉産は平年作に回復し、総入荷 果 菜 類 【胡瓜】今後の天候次第だが、現状、樹勢、 着果状況は安定性を欠き、入荷微減の見込み。 【トマト】着 量は少なかった前年を上回る。 【里芋】前年不作だった関東 産は平年作に回復し、入荷前年以上の見込みも相場次第。 果量に不足はなく、例年通りの天候であれば予想入荷量 【馬鈴薯類】の北海道産は地域により玉伸びにバラつきあ は前年とほぼ変らず。 【なす類】現状、低温による生育遅延 るが、総体では小玉傾向。九州産を含め総入荷量は前年並 が見られる。年明けも急な回復は見込めず、入荷量は多 みを見込むも、北海道産は年内の輸送トラブル、九州産は かった前年より少なめ。 【ピーマン】西南暖地産は作況不安 掘り取り作業の遅れ等が生じたら入荷増も予想される。 定の要素も大きく、茨城産は温室物のみの出荷となるた 【玉葱】の北海道産は前年不作だった主力銘柄が平年作に め、総体では品薄感が強まり月前半は強めの展開が見込 回復し、入荷前年を上回る。 まれる。 葉 茎 菜 類 【白菜】主力茨城産は引き続き大玉の仕 上り、潤沢入荷の見込み。 【キャベツ】 は西南暖地、 関東産と そ の 他 菜の花の千葉は台風や寒波のため出荷量 は前年の8割の見込みで、香川は前年並みの見通し。新ご も例年通りの天候推移であれば入荷前年並みの予想。 【レ ぼうの鹿児島は作柄良好で、出荷量は平年より多く昨年 タス】1月上旬まで10月台風のダメージと冷え込みの影 並みの見込み。いんげんの沖縄は天候の影響で生育は遅 響を引きずり、入荷停滞気味も中旬から平年並みに回復 れ気味で12月出荷が少なかった分1月は増える見通し。 の見込み。 【ほうれんそう】11月までの生育前進と12月に アスパラの岩手は生育順調で出荷量は昨年に比べて多い 入ってからの冷え込みで、現状、少なめの入荷となってい が、平年並みの見込み。れんこんの茨城は台風等の影響 るが、1月には平年並みの入荷見込み。 【ねぎ】関東各産地 が残り1月も前年に比べて2割程少ない見通し。 1月主要品目産地別育成出荷情報及び単価見通し(全都扱い) 本資料の無断転載はご遠慮下さい。 ○強い ○#強保合 #保合 △#弱保合 △弱い 単位:円/kg,% 主産県: ( )内数字は前年の全都入荷量構成比 出荷現状:A…出荷開始、 B…最盛期、C…末期 だいこん にんじん 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 51 65 △♯ 中 旬 ♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ○♯ 70 90% 前年は年内から続く低温、乾燥のため小振りの仕上がりな がら、遅れ分のずれ込みもあり量的には不足はなかった。本 年産は 12 月に入り冷え込み厳しい時期もあるが、各産地と 販 売 も生育は概ね順調。1 月も平年通りの天候推移であれば前 見通し 年並みの入荷見込みだが、秋口の前進もあり、天候次第では 入荷の谷間となり前年を下回る可能性もある。シーズン当初 からの基調安もあり、価格 70 円は前年、平年よりも弱い。 主産県 産地名 神奈川 (51%) 三浦市 出荷 現況 B ちば みどり 千葉 B (40%)(アグリ タウン) 徳島 (3%) 里浦 記載内容の文責は営業本部営業情報管理課 (電話番号:03-5492-2041) 作 柄 状 況 11 月まで生育 進み前進傾向で出ていたが、 12 月に入り気温低下に伴い出荷は計画通り に進 んでいる。10 月の 台風後 遺 症もなく、 現在、冷え込んではいるものの平年作で推移 している。冷え込みが長引くと肥大不足、生育 停滞の懸念もあるが、現時点では平年並みの 入荷見込み。 現 状、冷え 込 みはあるも日量 20,000 ケー ス前後は出ている。生育は概ね順調で肥大も 2 L、Lサイズと良好。生育ペースは現状より 落ち着いてくるが、引き続き入荷順調と見込 まれ、1 月の予想入荷量はほぼ前年並み。年 内の出荷前進の影響が出てくるのは 2 月以 降と予想される。 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 89 90 ○♯ 中 旬 △♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 90 63% 前年は主力千葉産が不作で少なく、品薄高で推移した。本年 は埼玉産は前年を下回る入荷見込みも主力千葉産が平年作 販 売 に回復したため、予想入荷量は前年比 105%。野菜全体の基 見通し 調安もあり、価格 90 円は高値の前年より大幅安く、平年より も安い。 上旬は出荷作業も本格化せず強めの展開だが、 中旬 から量も出揃い下げ気配強まる。 主産県 産地名 出荷 現況 千葉 みらい B (いんば) 千葉 (82%) 冨里市 作 柄 状 況 12 月中旬の冷え込みで肥大は鈍り、2 Lサ イズの発生は若干減少してきたが、玉流れは Lサイズ中心と平年と変らず。平年作以 上の 作況で予想入荷量は不作だった前年の1~ 2 割増。 12 月第 3 週はにんじんの収穫作業と八つ頭 等の出荷作 業のため、出荷 量は少なめだが、 第 4 週には年末ピーク期に入る。初荷はそこ B そこの量はあるが、出荷本格化するのは 1 月 連休 明け(成 人の日)から。Lサイズ中心に 入荷量は不作だった前年の 2 割増の見込み。 現 在は生育順 調に推 移してい るが、8 月台 埼玉 あさか野 風の降雨で捲き直した圃場は初期生育は芳 B しくなく、予想生産量は前年を下回り、予想入 (6%) (膝折) 12 月第 3 週はかんしょの出 荷作 業 が 優 先 のため、だいこん の出荷ペースは緩 慢 だが、 25 日から徐々に増量に向かう。シーズン当 B 初は 4 L、3 Lサイズと太物が多かったが、 1 月中旬には作型も変わり、2 L、Lサイズ中 心となろう。平準的に入荷し、量的には前年並 みの見込み。 野菜展望 P1 荷量も前年比 90%と少ない。 1月 2015 はくさい ほうれんそう 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 34 45 ♯ 中 旬 ♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ○♯ 50 81% 前年は各産地とも小振りで生育遅れ気味であったが、遅れの ずれ込みと年内から中央集約の動きもあり入荷量は平年よ りも多く、1,4000 t台を上回った。本年だが主力茨城産は 販 売 秋口の天候に恵まれ、作型全体に前進傾向。12 月は気温低 見通し 下するも、生育への影響は小さく、1 月も極端な低温、乾燥 がなければ入荷前年並みの見込み。不足感はなく価格 50 円 は前年、平年よりも安く、基調安の流れにあるが下旬には冷 え込みも厳しく、 鍋需要の活発化を期待。 主産県 産地名 出荷 現況 北つくば B (結城) 茨城 (99%) 常総 ひかり B 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 455 550 ♯ 最大のピークは 11 月中旬に来て、その後は一 段 落した状 況が続いているが、年末にかけて 再度ピークとなろう。年始には平年並みの出荷 ペースに戻る。 年明けの出荷量は年末の半分程 度に減り込んでくる。4玉中心で品質も問題な く、 切り上がりは例年と同じ2月下旬の見込み。 主産県 産地名 出荷 現況 にった みどり B (新田) 群馬 (30%) 中 旬 ♯ 下 旬 見通し単価 前年比 △♯ 110 80% 前年は主力愛知産が台風のダメージと冷え込み、 少雨等で少 なく、キャベツ全体でも品薄感が高まり、価格 138 円の高値 が出現した。 本年は関東産、 愛知産とも10 月台風被害の影響 販 売 (根張りの弱さ等) 、11 月の前進、12 月中旬の冷え込みから、 見通し 入荷伸び悩みが予想されるが天候次第。現時点では前年並 みの入荷見込みだが、 前年ほど品薄感は強くはなく、 価格 110 円は高値の前年より安く、 ほぼ平年並み。 主産県 産地名 愛知 豊橋 (53%) 出荷 現況 作 柄 状 況 B 12 月上旬まで生育前進傾向にあったが、 冷え 込みで現状は平年並みの生育に戻った。中旬 時点の出荷量は寒さ厳しい中だが、量的に不 足はない。黒腐病も散見されるが出荷への影 響は小さく、玉伸びも良好。平年並みの天候推 移であれば、1 月は前年以上の入荷量が期待 できるが、10 月台風の影響で根の活着は弱 く、天候不順であれば前年より少ない可能性 もあり。 生育ペースは平年より 2 ~ 3 週間ほど早く、 ちば 現状は年明け出荷分が出ている状況である。 みどり 千葉 B 1 月は寒さのため生育停滞し、入荷の谷間が (26%)(アグリ 予 想されるも今 後 の 天 候 次 第。1 月の日量 タウン) 10,000 ~ 15,000 ケースと予想される。 神奈川 三浦市 (12%) B 11 月は乾燥していた時期もあったが、適度な 降雨もあり、 生育進んでいたが、12 月は低温 推移のため生育緩慢となり、現在は平年並み の出荷ペースとなっている。 冷え込み厳しいと 土壌凍結の圃場が散見されるが、株は植わっ ているため、平年並みの寒さであれば、1 月 の出荷量も平年並みに出てくるが、今後の天 候次第。 茨城 (22%) 作 柄 状 況 現在は低温推移のため、生育進度はゆっくり 推移している。2 月の降雪で被害を受けた施 設もパイプハウス中心に修復も進んでおり、 年 明け出荷分の播種作業は順調である。目立っ た病害の発生もなく、 生育は概ね順調だが、 施 設倒壊の被害も残り、作付は前年より少なく、 入荷量は微減と予想される。 太田市 B (藪塚) 現在、冷え込みと強風で露地物は生育停滞し ている。12 月は露地物中心からハウス(雨除 け)物への移行が遅れており、 ハウス物中心の 出回りは 1 月になってからと予想される。 ハウ ス物は前年 2 月の施設倒壊の復旧も完全で はなく、 予想入荷量は前年より少ない見込み。 茨城旭村 B 12 月前半まで前進気味で出ていたが、 現状は 低温推移のため、生育ペースは鈍く、入荷は伸 びを欠く。株は植わっているが生育進まず、年 末はMサイズ中心に出回り、年明けも現状の 作況が予想される。丈は小さめだが葉肉は厚 く、品質は良好。Mサイズ中心の仕上りも作付 増の流れにあり、1 月も引き続き前年以上の 入荷見込み。 キャベツ 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 72 120 ♯ 下 旬 見通し単価 前年比 △♯ 500 93% 前年の 1 月は年内からの遅れ分のずれ込みもあり、 入荷量は 平年並みを維持した。本年も冷え込みによって入荷減少の場 販 売 面も予想されるが、株は植わっているため量的に不足はなく、 見通し 入荷前年並みの見込み。価格は入荷の増減に伴い変動する が、 野菜全般に高かった前年に比べ品薄感も弱く、 月トータル では価格 500 円は前年、 平年よりも安め。 作 柄 状 況 低温の影響も小さく、1 月も順調に出てこよ う。 太りも良く、4 玉中心と大玉の仕上りであ る。前年より生育環境は良く、収量増のため入 荷量は前年以上の見通し。 中 旬 △♯ 【ちぢみほうれん草】例年だと播種時期や生 育 初 期に豪 雨 等 の 被 害を 受けやすいが、今 シーズンは被害もなく、株の確保は出来てい る。11 月の温暖な気候で生育は 10 日ほど前 なめがた B 進したため、茎の伸長に対し出荷基準の糖度 に達せず、12 月上旬まで出方は鈍かったが、 中旬からの冷え込みで糖度ものり、下旬から は順調な出荷が見込まれ、1 月は潤沢な出回 りとなろう。 現在は低温のため2重トンネルにしても生育 停滞が続いているが、12 月 26 日から出荷 埼玉 いるま野 B ピークとなる見込み。一部暖冬の予測から種 (19%) 子の選択に問題もあった。31 日まで出荷は 続き、 年始は4日から出荷開始の見込み。 ね ぎ 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 251 280 ♯ 中 旬 △♯ 下 旬 見通し単価 前年比 △♯ 250 100% 前年は台風被害を受けた千葉産も平年作に回復し、 入荷量は 一昨年、平年を上回った。本年も関東産は順調に生育してい 販 売 る。 度重なる降雨、 降雪等がなければ、 出荷作業も滞りなく、 予 見通し 想入荷量は前年並み。価格 250 円は前年、平年並みと安定。 年末需要も落ち着き、 中旬からは量も出揃い下げ足早まる。 主産県 産地名 出荷 現況 ちば 千葉 みどり B (32%) (そうさ) 作 柄 状 況 生育順調だが、12 月中旬は夏ねぎの定植作 業、春ねぎの畝立て等の作業で出荷ペースは 日量 3,000 ケースと落ち着いている。12 月 20 日以降は日量 4,000 ~ 4,500 ケースに アップし、年明け 3 月まで切れ間なく順調入 荷が見込まれる。 作付微減も生育順調により、 予想入荷量は前年並み。 冷え込みの影響も小さく、作況は平年作と順 埼玉岡部 埼玉 調。太りも良く、2 Lサイズの発生も多い。1 ふかや B 月も順調な出回りが期待され、前年以上の入 (26%) ほか 荷見込み。 野菜展望 P2 1月 2015 レタス トマト 前月上中旬 下旬見込み 210 340 上 旬 ♯ 中 旬 △♯ 下 旬 見通し単価 前年比 △♯ 280 99% 前年は低温推移の中、生育にバラつきが散見されたが、入荷 量、 価格とも平年並みに落ち着いた。 本年の西南暖地産は 10 月台風のダメージが 12 月中下旬にかけて顕在化し、 気温低下 販 売 の影響もあり出荷ペースはダウンしたが、1 月出荷については 見通し 台風被害の影響も弱まり、中旬から平年レベルに回復の見込 み。 月トータルの入荷量は前年とほぼ変わらず、 価格 280 円も 前年、 平年並み。 主産県 産地名 出荷 現況 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 404 400 △♯ 前年は低温時に玉伸び停滞、色回りの遅れ等は見られたが、着 れがなければ入荷量、 価格 350 円とも前年並みと予想される。 主産県 産地名 熊本 (44%) 玉名 愛知 (17%) 豊橋 中 旬 ○♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 400 108% 前年は天候変動に伴い入荷の増減はあるも、 大きな作況の乱 れはなく、 入荷量は一昨年を上回った。 本年も増減を繰り返し ながらの出方となる。 今後の天候次第だが、 現在、 樹勢、 着果状 販 売 況は不安定のため、 予想入荷量は前年比 98%と微減。 入荷少 見通し なめも低温で需要も伸びず、価格 400 円は前年、平年より強 めにとどまる。1 月末に恵方巻き需要はあるも、相場への影 響は小さい模様。 主産県 産地名 宮崎 宮崎 中央 (39%) ほか 高知 高知 春野 (21%) ほか ちば 千葉 みどり (19%) (旭) 出荷 現況 作 柄 状 況 B 長 期作は生育 前進による成り疲れと現状の 低温、曇雨 天が重なり、出荷 量は伸び悩んで いる。現時点では回復の遅れから、予想 入荷 量は前年より若干減も今後の天候次第。 B 成り疲れのところ低温と天候のぐずつきによ り、12 月下旬から出方は鈍り、1 月前半ま で少なめの状況が続く見込み。今後の天候次 第だが 1 月中旬から回復基調に向かう。入荷 の山谷は小さく、前年並み~やや減。 B 暖秋により樹の体質も弱く、現在、成り疲れた ところ気温低下し、肥大は遅れている。実だま りの状態にあり、天候回復により量は出てく るが、遅れ分がずれ込んで多かった前年より 若干少ない見込み。 栃木 足利市 (7%) 作 柄 状 況 現在、着果不良の段の出荷となっており、樹の 疲れと低温、曇雨天が重なり、年内はだらだら 出荷と見込まれる。年明けの収穫段は着果状 況も問題なく、天候安定であれば入荷前年並 みの見込み。 現在は 10 月上旬に定植したものが出揃って きたところ。 年末年始に向かって徐々に増加に AB 向かう。大玉の仕上りで、肥大状況は前年を上 回る。 主要品種は「麗容」でLサイズ中心の見 込み。 ひまわり B きゅうり 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 452 500 △♯ 出荷 現況 八代地域 B 10 月台風による根イタミ等の後遺症と気温 低下等により、12 月中旬になって急減したが、 兵庫 あわじ島 B 下旬には徐々に数量回復してこよう。大きな天 (14%) 候の乱れがなければ、1 月は入荷前年並みの 見込み。 現状は寒波と降雨で生育にブレーキがかかり、 出荷量は減り込んで来ている。 現状の出荷ペー スは 11 月のピーク時の半分以下になってい 香川 香川 る。 年末年始の出荷については圃場に植わって B いるが、 1月末頃の出荷のものは12月初めの (13%) (豊南) 強風により根の活着は不十分である。1 月は 当面減りながら推移し、 1月末に回復できるか どうか、 今後の天候に左右されよう。 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 350 98% 販 売 果量に不足はなく、寒さが緩むと量も出てきた。本年産も西南 見通し 暖地産中心に着果状況も目立った問題もなく、極端な天候の乱 作 柄 状 況 10 月台風の影響で播けなかった圃場があり、 現状、 冷え込みと曇雨天のため、 出荷量は少な 静岡 い状況が続いている。12 月 25 日からは増 遠州中央 B 量に向かい、1 月 2 週後半からは平年並みの (40%) 出荷状況に回復の見込み。 予想入荷量も前年、 平年並みは出てこよう。 中 旬 ○♯ B 抑制物は終了期を迎え、 切り上がってきた圃場 もある。 根の活着は良好も 10 月以降はぐずつ いた天候が続き、樹勢はいまひとつだが、ほぼ 平年作。 例年、12 月中下旬にピークが来るが、 冷え込みもありピークらしいピークはなく、年 末年始も現状の出荷ペースが続く模様。1 月 は植え替え作業等もあり、中旬から徐々に減 少しながら推移する。量的には前年並みの見 込み。 例年だと12 月中旬にピークを迎えるも、 出荷 前進のため現状だらだら出荷となっている。 現 在、気温低下するも暖房をかけており、前年よ り玉肥大も良好のため、入荷前年並みは維持 できそう。 現状は長期採りの 2 ~ 3 段の出荷になってい る。玉数については問題なく、これから年末年 始もLM中心に同じペースで出荷できる見込 AB み。 年末に向けて9月下旬定植ものが始まって くるため、 現状よりも増えて来よう。 品種は全て 「麗容」である。 なす類 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 517 570 △♯ 中 旬 △♯ 下 旬 見通し単価 前年比 △♯ 400 103% 前年は年内の遅れ分が年明けにずれ込み、 平年以上の入荷量 となった。 価格も 12 月 500 円台の高値から、1 月は高値反動 もあり 400 円台を割り込んだ。 本年も低温により生育遅延が 販 売 見られるが、 回復は今後の天候次第と加温状況による。 高知産 見通し (短なす)、福岡産(長なす)とも予想入荷量は遅れがずれ込 んで多かった前年比 95%、 価格 400 円は前年よりやや高く、 ほぼ平年並み。 主産県 産地名 出荷 現況 作 柄 状 況 高知 土佐あき B (63%) ほか 11 月まで出荷前進していたが、11 月下旬か ら天候がくずれ、12 月に入り一気に気温低 下し、 肥大も遅れている。12 月下旬に入荷の 山を見込んでいたが、1 月上旬にずれ込む見 通し。1 月トータルとしては入荷前年並みの 予想。 福岡 南筑後 B (18%)(瀬高) 作付は前年比 98%と微減。11 月は天候に恵 まれ順調に出荷できたが、12 月に入り天候 不順が続き、 出荷量は平年の 95%と少なめで ある。年末年始も少なめと予想され、ピークら しいピークはない見込み。 岡山 岡山市 作況に大きな問題もなく、天候如何だが平年 B 並みの入荷と見込まれる。 (3%) (備南) 野菜展望 P3 1月 2015 ピーマン たまねぎ 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 406 580 ○♯ 中 旬 ○♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 650 103% 前年は気温は低めに推移したが着果状況は悪くなく、入荷量 は前年、平年を上回ったが、価格は年内からの基調高の流れ もあり、600 円台を維持した。 本年の茨城産温室物は作付減 販 売 もあり減少の見込み。西南暖地産も気温と加温状況によるが、 見通し 厳しい冷え込みも予想され、入荷量は順調入荷した前年を下 回り、 価格 650 円は前年、 平年よりもやや高。 茨城産の秋作も 終了し、ピーマン全体に減り込むため月前半は強保合いでの 推移が予想される。 主産県 産地名 出荷 現況 作 柄 状 況 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 84 100 △♯ は従来と同じ「京鈴」である。 高知 土佐市 (21%) ほか B 樹の状態は万全ではないが、 現状、 前進気味で 出ているため、 成り疲れから着花・着果状況は いまひとつ。1 月の入荷量は前年並みの予想 も前年の割り込む可能性もあり。 低温で生育に時間がかかり、 入荷停滞しており、 茨城 着果にバラつきも散見される。1 月は温室ピー 鹿行地区 B マンのみの出荷となり、大きな入荷の山はない (11%) 模様。 主要品種は例年通り「みおぎ」である。 前年は北海道産の主力銘柄が不作のため品薄高で推移し 格 90 円は高値の前年より大幅安く、 平年よりも安い。 主産県 産地名 北海道 きた (96%) みらい 出荷 現況 作 柄 状 況 B 現状はL大、 Lサイズと平年並みの大きさで出 荷が続いている。生産量は極端に少なかった 前年を上回るが、平年並みである。1 月 6 日 から一定ペースで販売されよう。 最終販売は 4 月 20 日頃までと予想している。 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 92 110 △♯ 中 旬 △♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 90 82% 昨年の北海道産は小玉ながら入荷順調。長崎、鹿児島産も不 足なく入荷したが、たまねぎの品薄高もあり、ばれいしょ類も 価格 110 円と堅調であった。 本年も北海道産の主力銘柄は小 販 売 玉の仕上がりだが、入荷前年並みの予想。九州産の入荷見込 見通し みも前年と横ばい。トータルの入荷量は前年とほぼ変わらず だが、 年内から基調安の流れもあり価格 90 円は前年、 平年よ りも弱い。 産地名 今金町 出荷 現況 作 柄 状 況 A 1 月 5 日から白玉が始まる。シーズン当初は 10 月台風の影響を受け、 出だしの量は例年よ り少ないが、 数量回復も早く、 入荷前年並み。 前 年生育前進した黄玉は平年並みに戻り、中旬 から入荷の見込み。 年明けから徐々に出荷減少し、1 月いっぱい 込み。 市況を見ながらの出荷体制だが、入荷量は前 B 年内は 25 日販売で終了し、年始は 5 日売り から。引き続き週2回のペースである。生産量 は前年並みにあり、 Lサイズ中心の出回りとな り品質良好である。2 月中旬までの販売計画 である。 現在、定期的に降雨もあり、掘り取り作業は遅 長崎 島原雲仙 BC れがち。1 月の出方は今後の天候次第だが、 (28%) 入荷前年並みの見込み。 鹿児島 鹿児島 (11%) いずみ ブロッコリー 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 242 420 ♯ 中 旬 ♯ 下 旬 見通し単価 前年比 △♯ 420 118% 昨年は寒さで生育遅れが生じ 1 月に出荷がずれ込み入荷増単 年比を上回る見通し。 主産県 産地名 出荷 現況 愛知 愛知 みなみ B (42%) (田原) 1 月 5 日から早春物が始まる。今シーズンの 作付は前年と横ばい。昨年と同様、生育は順 AB 調。玉伸びも良く、L サイズ中心の仕上がり。 1 月 15 ~ 20 日には量も出揃い、 入荷前年並 みの見込み。 作 柄 状 況 作付は昨年とかわらず、 生育は遅れなく順調で ある。12 月は寒波の影響で数量は減少した が、 昨年程少なくはなかった。1 月は生育が遅 れて数量が多かった昨年に比べると1 割程少 ない出荷の見込み。 作付面積は昨年と変わらず、12 月の寒波で 生育が停滞したが年末までには回復する見込 香川 香川 B みで、1 月に出荷はずれ込む見込み。出荷量は (11%)(三豊) 数量が多かった昨年に比べると少ないが、平 年並みの見通し。 B で終了予定。Lサイズ中心に入荷前年並みの見 北海道 ようてい B 年と大きな差はない。玉流れはL>LMサイ ズ。 (61%) 芽室町 静岡 とぴあ (6%) 浜松 販 売 価安で推移した。今年は近在産地は殆ど残っておらず、総数量 見通し は昨年、平年に比べると若干少なく単価 420 円は前年比、平 ばれいしょ類 主産県 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 90 64% 販 売 た。本年の北海道産は地域により、作況にバラつきはあるが、 見通し 主力銘柄は平年作に回復し、予想入荷量は前年比 105%、価 現在、 年内最後のピークを迎えている。12 月 宮崎 下旬には減り込み、再び増量するのは 1 月 10 宮崎中央 B 日頃の見込み。 作付は前年並みを維持し、 品種 (49%) 中 旬 ♯ さといも 前月上中旬 下旬見込み 上 旬 272 281 ♯ 中 旬 ♯ 下 旬 見通し単価 前年比 ♯ 280 98% 昨年は埼玉以外の関東産地は不作のため年内より引合いは 販 売 強く、入荷減単価高で推移した。1 月の入荷量は、少なかった 見通し 昨年に比べて増加するが、平年に比てやや少ない見通し。単価 280 円はほぼ昨年並みだが、 平年と比べて 1 割強高い見通し。 主産県 産地名 出荷 現況 埼玉 いるま野 B (42%) 千葉 (28%) 野菜展望 P4 ー 作 柄 状 況 貯蔵量は例年と変わっておらず、1 月の出荷 量は昨年と変わらない見込み。ほうれん草や 他の作物の作業が重なれば出荷量は増減する 見通し。 昨年は作柄不良で数量は少なかったが、今年 B は昨年より増加するが平年に比べると少ない 見通し。 1月 2015 その他の野菜 品目 県名 産地 生育・出荷情報 品目 県名 産地 生育・出荷情報 千葉 香取 西部 1 月の出荷量は前年比 95%の見込み で、L・M 中心の出荷となる見通し。品 種別の比率は、「べにはるか」「シルク スイート」は増えており、 「べにあずま」 「紅高系」は減っている。 里浦 12 月寒波による品質低下の心配は無 い。前年は高温干ばつのため小振りで出 荷量は若干少なかったが、今年は前年よ りも多く平年並みの見込み。 面積は 1 割弱の減少。12 月は冷え込 セルリー 静岡 JA みのため、若干細めの仕上りとなり数量 とぴあ は減少した。1 月はハウス物のみとな 浜松 り、生育は回復し問題となる病害もな く、出荷量は前年並みの見込み。 メキシコ アスパラ ガス ミニ トマト - 作付面積は変わっていない。生育は順調 新いわて で遅れ等の心配は無い。出荷量は寒さの 岩手 (奥中山) 影響で極端に少なかった前年に比べて 多いが、平年並みの見通し。 玉名 前年は年内出荷分のずれ込みもあり数 量は多かった。今年の生育は順調で急な 冷え込みもあったが出荷に大きな影響 は無い見込み。1 月の出荷量は前年並 みの見通し。 宮城 - 作付面積は前年と変わらないが、台風の 影響で出荷は少ない見通しで、数量は多 かった前年に比べて 1 ~ 2 割少なく、 一前年並みの見込み。 茨城 - 前年は台風の影響で出荷は少なかった。 今年の作柄は良好であるが、面積が減少 しているため出荷量は前年並みかやや 少ない見通し。 千葉 ちば みどり (干潟) 作付面積は変わっていない。12 月中 旬の寒波で生育が鈍り数量は減少した が年末までには回復し、年明けは平年並 みの出荷となる見通し。 栃木 作付面積は 1 割程減少している。生育 はが野 は寒波の影響などもあり 2 週間程遅れ ている。出荷量は年内の遅れた分が年明 (真岡) けにずれ込むが、面積減少もあり、少な かった前年並みの出荷となる見通し。 茨城 土浦 7 月の天候や台風の影響で作柄は若干 悪く、12 月の出荷量は前年を 1 割程 下回った。1 月も引続き出荷量は少な く前年の 2 割減の見通し。 - 作付面積は微増で、作柄は良好。出荷は 2L・L の比率が高い。前年は作柄不良 のため出荷量は極端に少なかったが、今 年は前年を大きく上回り平年並みの見 通し。 - 作付面積は前年と変わらない。播種時 期が遅れたため生育が例年に比べて遅 れているが、作柄は良好。出荷は下旬が ピークで多く、1 月の数量は平年に比 べて多く前年並みの見通し。 安房 作付面積は前年と変わっていない。出荷 量は年内の台風や寒波の影響もあり、1 月の出荷量は前年の 8 割の見込み。日中 の気温が上がれば、出荷は一気に増加す る見込み。 熊本 せり 春菊 にら れんこん 前年は国産が少なかったため出荷は多 かった。今年の作柄は良好で、出荷は前 年並みかやや多い見込み。 しかし市況が採算を割り込むようであ れば出荷は減少する見通し。 青森 ごぼう 熊本 千葉 菜の花 香川 かんしょ 徳島 作付面積は変わっておらず、12 月は ゴーヤ 沖縄 沖縄県 前半は多かったが後半は寒さのため停 農協連 滞した。天候にもよるが、1 月は前年並 みの出荷の見通し。 いんげん 作付は 1 割増加している。前年は中生が 寒さで生育が鈍く、出荷は年内少なく年 明けが多かった。今年は寒波もあったが 前年よりも年内の出荷は順調で、1 月 も多かった前年並みの出荷の見通し。 野菜展望 P5 沖縄 沖縄県 農協連 作付面積は変わっていないが、台風や冷 え込みの影響を受け出荷は遅れ気味で あった。12 月の出荷量は少なかった が 1 月は増える見通しで、12 ~ 1 月 の総数量は前年と変わらない見通し。
© Copyright 2024 ExpyDoc