■ 2017年度 入試問題分析シート ■ 大阪大学 前期日程 総 括 試験時間 満点(配点) 科目 90 分 100 点 難易度(昨年比) 分 量(昨年比) 日本史 難化 増加 昨年並 昨年並 易化 減少 <総 論> ・例年と同じく、約 200 字程度の論述問題が4問出題された。 ・第1問は多面的説明問題、第2・3・4問は因果関係を中心に問う問題形式であった。 ・今年度は第1問が原始文化、第2問が鎌倉文化からの出題であった。 ・今年度の第2・3・4問は、関連する内容を前後の時期まで広く想起して答案をまとめる必要があった。 <合格への学習対策> 高校教科書の学習を徹底しよう。センター試験で必要とされる知識を確実に身につけ、文章化することができれば、 合格点が期待できる。細かい用語暗記に終始せず、時代の特色や因果関係に注意した学習を心がけたい。また、阪大 の過去問を中心に、文章化する練習を積んでほしい。 設問ごとの分析 問題 番号 出題 形式 (Ⅰ) 論述 縄文時代の自然環境と生業 更新世から完新世への移行にともなう自然環境の 変化を述べた上で、その変化と関連づけて縄文時代 の採集・狩猟・漁労のそれぞれについて、道具の名 を挙げながら説明すればよい。 (Ⅱ) 論述 東大寺焼失とその復興 (Ⅲ) 論述 バテレン追放令発令の理由 バテレン追放令が発された理由について、南蛮貿易 と効果 が布教と一体化していたこと、キリシタン大名らの 入信理由や行動なども含めて、発令の理由を広くと らえて答案をまとめる工夫が必要である。 標準 (Ⅳ) 論述 20 世紀初頭の都市騒擾と この時期の民衆運動として、日比谷焼打ち事件・第 その影響 1次護憲運動・ジーメンス事件の3つを想起するこ とがやや難しい。影響として吉野作造らが民衆の政 治参加を主張したことも説明したい。 やや難 分野・テーマ(表題) 問題 レベル 特徴(内容分析・解答上のポイント) 焼失の理由として平重衡の焼打ちを書くだけでは 字数を満たすことが出来ないので、治承・寿永の乱 の発端から書いていくとよい。建築様式の文化的特 徴については、大仏様という語だけではなく東大寺 南大門などの具体例を示しながら説明したい。 標準 やや難 「問題レベル」は,本大学・学部を志望している受験生の入試レベルを基準に,問題の難易度を5段階〔難・やや難・標準・やや易・易〕で 判断しています。昨年対比ではありませんので,総括の難易度(昨年比)とは連動しません。 ©駿台予備学校
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