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■ 2017年度 入試問題分析シート ■
東京工業大学
総 括
前期日程
試験時間
満点(配点)
90分
150点
科目
難易度(昨年比)
分 量(昨年比)
英語
難化
増加
昨年並
昨年並
易化
減少
<総 論>
昨年,2010 年の導入以来続いた超長文化の傾向が一段落して本文の合計語数が大幅に減少したが,本年は再び大幅に語数
が増え一昨年までとそう変わらない長さでの出題となった。ただし,英文自体はさほど読み難いわけではなく,難易度とし
ては昨年並み程度と言える。
<特記事項・トピックス>
昨年度と比べて記述式問題の分量は全体としてはほぼ変わらない印象だが,英文和訳問題が6題から4題へと減少,和文
英訳問題は2題から3題へと増加した。
<合格への学習対策>
英文量の大幅な増減や個別の設問形式の変化は見られるが,標準的な読解力や作文力を試す問題が中心となっていること
自体はここ数十年変わらない。やはり,基本的な学力の向上に努めることが望まれる。
設問ごとの分析
問題
番号
Ⅰ
Ⅱ
出題
分野・テーマ(表題)
形式
記述・選択 「狩猟採集から農耕牧畜へ」
問題
レベル
標準
特徴(内容分析・解答上のポイント)
英文和訳(2題)
文構造,語彙とも平易。大幅な失点は許されないレベ
ル。
和文英訳(2題)
平易な語彙,文構造で表現できる。本文中に見られる
語彙を使える部分もある。
内容説明(日本語・1題)
80 字以内という制限が微妙で,内容的にどこまで含め
ることが要求されているのかがわかり難いが,食糧難
に瀕しての農耕経済の開始,を中心にまとめることに
なる。
本文の内容に関する選択問題
(3題)
該当箇所を正確に読むことが要求されるが,正攻法の
問題と言える。
内容一致(3/10 題)
細部を丹念に読むことが要求される選択肢が多く,と
りわけ数値を問題にするものなどには神経を使わさ
れる。
記述・選択 「綴り方の上達法」
やや易
和文英訳(1題)
基本的な「比較」の構文と平易な語彙を用いれば対処
できる問題。下線部前後に見られる語句をそのまま用
いるのが良い。
英文和訳(2題)
やはり平易な問題。Ⅱ―2の the brain paying が,
Ⅰ―1の farming developing と同じく「意味上の主
語 + 動名詞」という構造であることが目を引く。
Ⅱ―3の in isolation はいささか訳し辛いが,許容
される訳語の範囲は広いだろう。
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■ 2017年度 入試問題分析シート ■
内容説明(日本語・1題)
要求されている内容をわかり易く誘導する設問だが,
字数制限は比較的厳しく,要領よくまとめるのにはや
や苦労する。
選択空所補充(2題)
前後をきちんと読めていれば正答を得易い問題。
本文の内容に関する選択問題
(2題)
該当箇所が見つけ易く,Ⅰ―6と比べて平易。
内容一致(2/8題)
これもⅠ―7と比べて正解が選び易い。
「問題レベル」は,本大学・学部を志望している受験生の入試レベルを基準に,問題の難易度を5段階〔難・やや難・標準・やや易・易〕で
判断しています。昨年対比ではありませんので,総括の難易度(昨年比)とは連動しません。
出典・資料
※該当する場合記入
Daniel Lieberman, The Story of the Human Body: Evolution, Health, and Disease. London: Penguin, 2013. 182-86.
David Crystal, Spell It Out: The Singular Story of English Spelling. London: Profile Books, 2013, 286-90.
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