週間天気予報解説資料

週間天気予報解説資料
2017 年 1 月 26 日 10 時 00 分 発表
気象庁予報部
予報期間
1 月 27 日から 2 月 2 日まで
1.アンサンブル資料
●アンサンブル(ENS):トラフが数日(ほぼ3日)の周期で日本付近を通過する。30日は、5100~5700m付近のトラフが、北のトラ
フをやや先行させながら、北東から南西方向にやや寝た形で日本付近を通過する。2月2日頃は、トラフが南北に揃って通過す
る。地上では前線を伴った低気圧が北日本ないしサハリン付近を通過して一時的に冬型の気圧配置となるが長続きせず、移動高
から高気圧後面へと移行する。
●500hPa基本場(週間予報支援図):実況は、大陸はリッジで正偏差。その東側にあたる日本付近はトラフ場が続き北からの寒気が
南下しやすい場が続いていたが、次第に大陸のリッジが東進して正偏差となっている所がある。予報期間は、日本付近にあった
トラフがカムチャツカ半島付近に進み、日本付近の高度はさらに上がる。流れは概ねゾーナル。
●29日:高気圧の中心は東海上へ進み、夜には北海道付近に前線を伴った低気圧が進む。北~西日本日本海側を中心に、低気圧や
前線の影響で雨か雪の降る所がある。
●30日:前線が北~西日本を通過し冬型の気圧配置に移行する。北~西日本の広い範囲で雨や雪が降る。一時的に強い冬型の気圧
配置となり荒れた天気のおそれがある。
●31日:はじめ北日本中心の冬型の気圧配置が残るが、西・東日本は移動高に覆われる。北・東日本日本海側で雪の残る所がある
が、その他は概ね晴れる。
●2月1日:高気圧の中心は東海上へ進み、夜にはサハリン付近に前線を伴った低気圧が進む。高気圧縁辺の暖湿気により、南西諸
島付近に雨域が広がる。低気圧や前線に近い北日本では雪や雨の降る所がある。
●2日:低気圧は千島近海に進み前線が本州付近を通過して冬型の気圧配置になる。北・東日本日本海側を中心に雪や雨の降る所が
ある。
●沖縄・奄美:寒気の影響は少なくなるが、高気圧の軸がこれまでより北上するため湿った空気の影響を受けやすく、雲の広がりや
すい日が多い。気圧の谷の通過するタイミングで雨域を北に広げ、雨の降る所がある。
・ アンサンブル(ENS)/27メンバー:30日の低気圧が、FEFE19の位置より西で北海道付近にあるメンバーは約2割。2月2日冬型
の気圧配置は約5割で、強さは区々。その他のメンバーは、移動高や谷場などこれも区々。
・ スプレッド:昨日資料と比較すると、5日目まで同じか縮小でその後拡大。今日資料を時系列で見ると、3日目から5日目はほ
ぼ同値である一方、5日目から6日目、6日目から7日目の拡大幅が大きい。特定高度線は、期間の終わりに大陸上で5400m線の
トラフ位相にバラつきがある。
・ 降水頻度分布:高降水頻度域は、日本の陸地にかかる部分の変化は小さい。31日北日本の10%線がかからなくなった。
・ 予想T850時系列:全国的に概ね正偏差で推移するが、札幌、館野、福岡はほぼ3日の周期で上下する。那覇は期間終わりに正偏
差が大きくなり、その他は30日前後は昨日より高め。札幌、館野の30日のエラーバーの大きさは、低気圧通過のタイミング
の差によるものと考えられる。
2.防災事項等
・ 27~28日は発達する低気圧と強い冬型の気圧配置の影響で北・東日本日本海側を中心に、大荒れや大しけとなる所がある。
・ 低気圧や前線の通過前には気温が上がり、最高気温が平年よりかなり高くなる所が多い。積雪の多い所では、なだれや落雪等に
注意。
3.明後日予報(3時40分発表の短期予報解説資料も参照)
・ 500hPaの寒気はカットオフし、オホーツク海から千島近海に進む。はじめ北日本中心の強い冬型気圧配置だが、発達した低気圧
は北海道から遠ざかり、本州付近には移動性高気圧が進むので、冬型気圧配置も次第に緩む。
・ 低気圧に近い北日本の日本海側を中心に大荒れや大しけとなるが、東北地方から天気は回復に向かう。
・ 西日本や東日本の太平洋側は概ね晴れ、日本海側でも雲は広がるものの晴れる。南西諸島も、高気圧の縁を回る湿った空気の影
響で雲は多いが、概ね晴れる。
4.全般週間天気予報(案)
・ 北・東日本日本海側は、寒気や気圧の谷の影響で曇りや雪または雨の降る日が多い。
・ 北・東日本太平洋側と西日本は、高気圧に覆われて晴れる日が多いが、期間の中頃低気圧や前線の影響で雨または雪の降る日が
ある。
・ 沖縄・奄美は、湿った空気や気圧の谷の影響で雲が広がりやすく、雨の降る所がある。
・ 最高気温・最低気温ともに、全国的に平年並か平年より高く、最高気温は平年よりかなり高い日もある。
この資料は、気象事業者等が、気象庁の提供する週間天気予報の根拠を理解するための補助資料であり、そのままの
形で一般に提供することを想定して作成したものではありません。