週間天気予報解説資料

週間天気予報解説資料
2017 年 1 月 28 日 10 時 00 分 発表
気象庁予報部
予報期間
1 月 29 日から 2 月 4 日まで
1.アンサンブル資料
●アンサンブル(ENS):北~西日本は、31日に高気圧が通過後、1日は気圧の谷が接近。2日は強い冬型の気圧配置となり、3~
4日は冬型が西から緩んでくる。沖縄・奄美は、31~1日が気圧の谷となり、2~4日は湿った空気の影響を受ける。
●500hPa基本場(週間予報支援図):実況は、日本付近は西北西流場で、本州付近を中心とした顕著な正偏差域に覆われる。予報期
間も、日本付近は西北西流場が続くが、本州付近を中心とした正偏差はやや弱まる。
●31日:リッジが日本海へ進み、前半は冬型の気圧配置だが、後半は移動性高気圧が本州付近を覆う。北~西日本は太平洋側を中
心に概ね晴れるが、北・東日本の日本海側では雪か雨の降る所がある。
●2月1日:5400m付近と5160m付近のトラフが位相を合わせて日本海に接近する。北~西日本は気圧の谷が接近するため、日本海側
を中心に雲が広がりやすく、北日本では雪か雨の降る所がある。
●2~3日:トラフは日本の東へ進み、北~西日本は西北西流場となる。2日は冬型の気圧配置となり、北~西日本は日本海側を中
心に雲が広がりやすく、北・東日本では雪か雨の降る所がある。3日は冬型が西から緩んで高気圧が張り出してくるため、北~
西日本は太平洋側を中心に概ね晴れるが、北日本の日本海側では雪の降る所がある。
●4日:西北西流場の中をリッジが日本海と日本の南へ進む。西日本に張り出した高気圧が日本の南へ進み、北~西日本は太平洋側
を中心に概ね晴れる。
●沖縄・奄美:31~1日は気圧の谷となり、雨の降る所がある。2~3日は高気圧の南縁、4日は高気圧の後面となり、湿った空
気の影響で雲が広がりやすい。
・ アンサンブル(ENS)/27メンバー:2月1日に北海道とその周辺の低気圧を予想するメンバーは3~4割で、2日にかけて発達傾
向。
・ スプレッド:4・5日目が拡大、その他は縮小。特定高度線は、5400mのトラフが2日に通過する傾向は揃っている。また、期間
終わりに西北西流場の中を5400mと5700mのリッジが日本付近に接近する傾向がある。
・ 降水頻度分布:高降水頻度域は、2・3日が先島諸島付近で縮小。
・ 予想T850時系列:北・東日本は周期的変化で、29日・1日・4日が正偏差のピーク。西日本と沖縄・奄美は正偏差で推移。
2.防災事項等
・ 北・東日本は、30日に発達する低気圧の影響で荒れた天気となる所があり、現象の推移によっては大荒れのおそれがある。
・ 2日頃も発達する低気圧の影響で、北日本を中心に荒れた天気となる可能性がある。
・ 各地方とも、最高気温が平年よりかなり高くなる日がある。積雪の多い所ではなだれや融雪に注意。
3.明後日予報(3時40分発表の短期予報解説資料も参照)
・ 南北に連なる深いトラフが、夜にかけて日本付近に進む。対応して、低気圧や前線が日中北日本から南西諸島を通過し、別の低
気圧が午後には北海道の南東海上に進む。低気圧や前線の通過後、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北日本や東日本を中
心に荒れた天気となるおそれがある。
・ 低気圧や前線の接近に伴い、北日本から南西諸島にかけての広い範囲で雪や雨となる。低気圧や前線の通過後は、北日本から西
日本の太平洋側や南西諸島で晴れる所が多くなるが、全般に雲が多く、北日本では雪の降る所もある。日本海側では、北日本や
東日本を中心に雪となる見込み。
4.全般週間天気予報(案)
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北~西日本の日本海側は、寒気や気圧の谷の影響で曇りや雪または雨の降る日が多い。
太平洋側は、高気圧に覆われて晴れる日が多いが、期間のはじめに低気圧や前線の影響で雨または雪の降る日がある。
沖縄・奄美は、湿った空気や気圧の谷の影響で曇が広がりやすく、期間の前半は雨の降る所がある。
最高気温・最低気温とも、全国的に平年並か平年より高い日が多く、かなり高くなる所もある。
この資料は、気象事業者等が、気象庁の提供する週間天気予報の根拠を理解するための補助資料であり、そのままの
形で一般に提供することを想定して作成したものではありません。