対 数 ⑴

数学Ⅱ
ラジオ
学習メモ
第 57 回
第 4 章 指数関数と対数関数 [対数関数]
対 数 ⑴
講師
水谷信也
対数とは何か?
正の数 M が与えられたとき,2p = M とな
る数 p について考えます。
学習のポイント
① 指数関数と対数
② 対数の表し方
③ 指数と対数
指数関数と対数
指数関数 y = 2x において、y の値から x の値を求めることを考えてみよう。
y = 1 のとき,2x = 1 よって x = 0
y
y = 2 のとき,2 = 2 よって x = 1
y=2x
x
4
y = 4 のとき,2x = 4 よって x = 2
3
y = 3 のとき,2x = 3
▼
⇒ x =?
2
x は 1 と 2 の間の数であることがわかる。
1
この x の値 log23 と表す。
2x = 3 ⇔ x = log23 1
O
2
x
「ログ 2 の 3」と読む! (log は logarithm の略 )
対数の表し方
一般に,a を 1 以外の正の数とするとき,指数関数 y=ax の
y
y = ax
グラフからわかるように,与えられた正の数 M に対して
ap = M
M
となるpの値がただ1つ決まる。
てい
この p を logaM で表し,a を底とする M の対数という。
logaM の M を真数という。
※ logaM を「ログ a の M」と読むことにしましょう。 1
O
− 131 −
log a M
x
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数学Ⅱ
57 対 数 ⑴
指数と対数
例
(1) 2 3= 8 ⇔ log2 8 = 3
a p= M ⇔ loga M= p
(2) 2−3=
1
1
⇔ log2 =−3
8
8
ap =M
小さくなる 大きくなる
log a M = p
a =M ⇔ loga M = p
p
問
次の等式をap=Mの形に表しなさい。
(1) log216 = 4
(2) log3
1
=− 2
9
▼
(1) 24=16 (2) 3−2=
9
1
問・解答
− 132 −
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