学習メモ

数学Ⅱ
ラジオ
学習メモ
第 59 回
第 4 章 指数関数と対数関数 [対数関数]
対数の性質 ⑴
講師
水谷信也
対数の和の計算
対数に関するいろいろな性質を学びます。さ
らに,その性質を利用して対数の計算を学びま
す。
学習のポイント
① loga1 = 0,logaa = 1
② logaMN = logaM + logaN
③ 対数の和は真数の積
loga1=0,logaa=1
指数と対数についての関係は,次のようであった。
ap = M ⇔ logaM = p
これより,特別な対数の値について調べておこう。
a0 = 1 ⇔ loga1 = 0
a1 = a ⇔ logaa = 1
▼
という性質がある。
loga1 = 0,logaa = 1
logaMN=logaM+logaN
対数には,このほかにどのような性質があるか調べてみよう。
例
(1) log2(4×8)=log24+log28
(2) log243 = 3 log24
が成り立つことを確かめなさい。
解答
(1) log2(4×8)=log232=xとおくと
2x = 32 = 25 より x = 5
したがって log2(4 × 8) = log232 = 5
同様にして,log24 = 2,log28 = 3 より
log24 + log28 = 2 + 3 = 5
よって,log2(4 × 8) = log24 + log28
(2) log243 = log264 = 6
3 log24 = 3 × 2 = 6
よって log243 = 3 log24
− 135 −
高校講座・学習メモ
数学Ⅱ
問
59 対数の性質 ⑴
log2
32
=log232−log28が成り立つことを確かめなさい。
8
対数の和は真数の積
一般に正の数 M,N と実数 k に対して,次の公式が成り立つ。
【対数の性質】
a を 1 以外の正の数とするとき
[1]logaMN = logaM + logaN
[2]loga
M
= logaM − logaN
N
[3]logaMk = k logaM
log52+log53を計算しなさい。
⬅ logaM+logaN
= log56
=logaMN
log2
32
= log24 = 2
8
問・解答
▼
log52 + log53 = log5(2 × 3)
log232 − log28 = 5 − 3 = 2
解答
32
= log232 − log28
8
例
よって,log2
− 136 −
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