調査結果から見える 「ちがさきの子どもたち」

「平成28年度 全国学力・学習状況調査」の茅ヶ崎市の結果から <茅ヶ崎市教育委員会>
(概要版)
平成28年4月に全国学力・学習状況調査が行われました。この調査の目的は、児童・生徒の学力や学習状
況を把握・分析し、今後の教育活動に役立てていくことです。茅ヶ崎市教育委員会では、調査結果から、ちが
さきの子どもたちのよさや課題を明確にし、子どもたちの確かな学力を育むことを目指します。
調査結果から見える
「ちがさきの子どもたち」・・・
ちがさきの
子どもたちの
よさと課題は
なんだろう?
教科に関する調査の結果から
※ A 問題:主として「知識」に関する問題
小学校(6年生)
国語 A「知識」
国語 B「活用」
B 問題:主として「活用」に関する問題
傾 向
良い状況または課題があると考えられること
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
漢字の読みや、目的に応じ、図と表を関係付けて読むことなどについては、
内)で、相当数の児童が出題されている学
相当数の児童ができています。漢字を正しく書くことや、平仮名で表記さ
習内容を概ね理解していると判断できま
れたものをローマ字で書くことについては、無回答率が高く、課題が見ら
す。
れます。
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
話し手の意図を捉えながら聞き、話の展開に沿った質問をすること、グラ
内)で、概ね良好な結果ですが、国語Aに
フを基に、分かったことを的確に書くこと、目的に応じて、文章の内容を
比べ、正答の割合が低くなっています。
的確に捉えて、自分の考えを明確にしながら読むこと等に課題が見られま
す。
算数 A「知識」
算数 B「活用」
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
二つの数の大小関係を表す不等号を書くことや、除法における計算の確か
内)で、相当数の児童が出題されている学
めの方法などについて、相当数の児童が理解しています。図形の構成要素
習内容を概ね理解していると判断できま
に着目して、図形を構成することや、示された場面を適切に読み取り、全
す。
体の人数を求める式に表わすこと等は相当数の児童ができています。
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
示された条件を基にほかの正方形について検討し、同じきまりが成り立つ
内)で、概ね良好な結果ですが、算数Aに
かを調べることについては、相当数の児童ができています。二つのグラフ
比べ、正答の割合が低くなっています。
を見比べて読み取った事柄を根拠に、示された事柄が正しくない理由を記
述することに課題が見られます。
国語A・B問題別
算数A・B問題別
(全国との比較・・・全国を100として)
(全国との比較・・・全国を100として)
A 数と
計算
105.0
A 話すこと・
聞くこと
105.0
B 読むこと
100.0
B 数量
関係
A 書くこと
100.0
A 量と
測定
95.0
95.0
90.0
90.0
85.0
B 図形
85.0
B 書くこと
A 図形
A 読むこと
B 量と
測定
茅ヶ崎市
B 話すこと・
聞くこと
A 国語の特
質に関する
事項
神奈川県
A 数量
関係
B 数と
計算
1
茅ヶ崎市
神奈川県
中学校(3年生)
国語 A「知識」
国語 B「活用」
数学 A「知識」
※ A 問題:主として「知識」に関する問題
B 問題:主として「活用」に関する問題
傾 向
良い状況または課題があると考えられること
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
漢字の読みや、語句の意味を理解し、文脈の中で正しく使うことについて
内)で、相当数の生徒が出題されている学
は、相当数の生徒ができています。文字の形や大きさ、配列に注意して書
習内容を概ね理解していると判断できま
くことや、文脈に即して漢字を正しく書くことについて、一部に課題が見
す。
られます。
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
目的に応じて必要な情報を読み取ることについては、相当数の生徒ができ
内)で、概ね良好な結果ですが、国語Aに
ています。目的に応じて文章を要約することについて、やや課題が見られ
比べ、正答の割合が低くなっています。
ます。
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
正の数と負の数の加法の計算や、連立方程式を完成させる問題について
内)で、相当数の生徒が出題されている学
は、相当数の生徒ができています。反比例のグラフから式を求める問題や、
習内容を概ね理解していると判断できま
垂線の作図についての理解に課題が見られます。
す。
数学 B「活用」
全国平均・県平均とほぼ同程度(±5%以
筋道を立てて考えたり、付加された条件の下で新たな事柄を見いだし、説
内)で、概ね良好な結果ですが、数学Aに
明したりすることや、与えられた情報から必要な情報を選択し、数学的に
比べ、正答の割合が低くなっています。
表現すること等に課題が見られます。
国語A・B問題別
数学A・B問題別
(全国との比較・・・全国を100として)
(全国との比較・・・全国を100として)
A 話すこと・
聞くこと
106.0
A 数と式
120.0
B 資料の活用
103.0
B 読むこと
100.0
A 図形
100.0
A 書くこと
90.0
97.0
94.0
B 書くこと
110.0
B 関数
80.0
A 関数
A 読むこと
B 図形
A 国語の特
質に関する
事項
A 資料の活用
茅ヶ崎市
茅ヶ崎市
B 数と式
神奈川県
神奈川県
児童生徒に対する質問紙調査の結果から
ちがさきの子どもたちは
こんなところがすばらしい!
ここが課題ぞよ!
☆「自分には、よいところがある。」(小学校)
☆「朝食を毎日食べている。」
☆「家で、学校の宿題をしている。」
☆「学校で、友達と会うのが楽しい。」
☆「自分の考えを発表するとき、うまく伝わるように
工夫する。」
★「家で、学校の授業の復習をしている。」
ここ数年増加傾向にあるものの、小・中学校ともに4~5割弱であり、
家庭学習の課題の与え方等の工夫が必要です。
★「地域の行事に参加している。」
昨年度に比べ増加傾向にあるものの、ボランティア活動への参加も含め
て、地域への関わりが増えることが望ましいと考えます。
2
※ここでの正答率とは、小・中学校の国語、算数・数学の正答率を平均したものです。
学習習慣
生活習慣
家族や社会とのかかわり
「学校が休みの日に勉強する時間が長い
子」や「家で、自分で計画を立てて勉強を
する子」は、正答率が高い傾向が見られま
す。
「毎日、同じくらいの時刻に寝たり、起き
たりする子」や「テレビゲームをする時間
や携帯電話・スマートフォンを使う時間が
短い子」は、正答率が高い傾向が見られま
す。
「家の人と学校での出来事について話す
子」や「地域や社会で起こっている問題や
出来事に関心がある子」は、正答率が高い
傾向が見られます。
「家で、自分で計画を立てて勉強をしていますか」の
回答と正答率(%)
「毎日、同じくらいの時刻に起きていますか」の回答
と正答率(%)
「家の人と学校での出来事について話をしますか」の
回答と正答率(%)
☆☆☆その他、次のような児童・生徒ほど、教科の正答率が高いという傾向が見られました☆☆☆
・朝食を毎日食べる
・家の人は授業参観や運動会などの学校行事に来る
・普段の授業で、自分の考えを発表する機会が与えられている、話し合う活動をよく行っている
・人の役に立つ人間になりたい
・学校のきまり(規則)を守っている
各小学校・中学校では・・・
各校の実態や課題を把握し、
それぞれの課題の克服を目指
して、特色ある学校づくりを推
進しましょう!
『豊かな心』と「健やかな体」の
育成のために、道徳教育と健
康の増進に向けた指導の充実
を目指しましょう!
授業改善に努め、日々の授業
の質を高め、一人一人の状況
に応じた丁寧な学習指
導を心がけましょう!
家庭での望ましい生活習慣の
確立や、家庭学習の定着に向
けた効果的な取組を、家庭や
地域と連携しながら推進しま
しょう!
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・・・など
茅ヶ崎市教育委員会では・・・
学校で調査結果を生か
した教育活動ができる
ように支援します!
茅ヶ崎市教育基本計画
の重点施策に生かし、
『豊かな人間性』を育む
教育を進めます!
幼児教育・青少年の健全
育成・家庭教育の充実・
地域教育力の向上などを
目指して、関係部局と連
携を進めます!
授業改善
早寝・早起きを心がけ、しっかりと
朝食をとり、
規則正しい生活を送りま
しょう!ゲームやスマホなど、
使い方
や時間について話し合い、
ルールを決
めることも大切です。
家庭学習を習慣にすることは大切
です。学校の宿題はもちろん、日頃の
予習や復習の積み重ねが学力向上に
つながります。
子どもたちが自主的に
取り組めるような声かけを!
習い事や部活動など、
子どもたちは
毎日忙しいですが、
地域の行事やイベ
ントに積極的に参加させ、
活躍の場を
与えましょう!学校では見られない
新しい発見があるはずです。
授業参観や学校行事にご参加いた
だき、
子どもたちの活躍を見てくださ
い!学校での出来事を毎日の家庭で
の話題にし、
たくさんの励ましや声か
けをしましょう!
平成28年11月
茅ヶ崎市教育委員会教育推進部学校教育指導課
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