2016年9月14日 足元の豪州株および豪ドル相場の動向について 2016年8月以降、豪州株の弱含みが続く。米金融政策を巡る不透明感から世界的に金利上昇と株安が進行。 米金利上昇を受けた米ドルの上昇を受け、豪ドルは対米ドルで弱含みつつある。豪ドルの対円相場はもみあう傾向。 当面は9月20-21日FOMCまで神経質な相場展開となる可能性。FRBがタカ派姿勢を強めるかは慎重に見守る必要。 米利上げ見通しの不透明感が解消されれば、豪州株や豪ドルはファンダメンタルズに基づいた評価がされると期待。 図1:豪州株の株価と予想株価収益率(PER) 2016年8月以降、豪州株の弱含みが続く (倍) 23 2016年8月以降、豪州株の弱含みが続いています。年 6,250 初来高値を付けた8月1日から9月13日までの間に、豪州 6,000 株は6.8%の下落となりました(図1)。もっとも、豪州株は 5,750 短期的に調整するなかでも、2016年2月以降の緩やかな 5,500 20 回復基調を依然として維持しています。 5,250 19 米金融政策を巡る不透明感から世界的株安進む 5,000 18 4,750 17 4,500 16 足元の豪州株下落は、米国など海外市場の要因が大き く影響していると考えられます。特に米国では最近の米連 22 豪州株(左軸) 銀幹部の発言などを受けて、米連邦準備制度理事会 4,250 (FRB)による利上げ時期や金融政策の効果への不透明 4,000 感が増し、この結果、世界的に長期金利上昇と株安が顕 3,750 著となっています。 3,500 2013年1月 米ドル上昇を背景に豪ドルは対米ドルで弱含む 為替市場では、足元の米国の長期金利上昇を受けて米 14 12ヵ月先予想PER(右軸) 2014年1月 当面は9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC) まで神経質な市場の展開が続く可能性があります。もっと も、9月12日のブレイナードFRB理事の講演でも利上げに 対する慎重な姿勢が示されており、FRBがタカ派姿勢を強 めるかどうかは注意深く見守る必要がありそうです。 今後、9月20-21日のFOMCなどを契機に米利上げ見通 12 2016年1月 (米ドル) 1.10 (円) 105 100 FOMCを巡る不透明感が解消されるかが焦点 2015年1月 13 割安 図2:豪ドルの対米ドル・対円相場の推移 ルで弱含みつつあります(図2)。一方、足元では円相場も 1豪ドル=77円前後でもみあう傾向が続いています。 15 割高 (出所)ブルームバーグ (期間)2013年1月1日~2016年9月13日 (注)豪州REITはS&P/ASX200指数(価格指数ベース)。 12ヵ月先予想PER=株価÷一株当たり利益(12ヵ月先予想) ドルが上昇傾向にあり、豪ドル相場は小動きながら対米ド 対米ドルで小幅の円安に振れており、豪ドルの対円相場は 21 1.05 対円レート(左軸) 95 1.00 90 0.95 85 0.90 80 0.85 豪ドル高 75 70 0.80 0.75 豪ドル安 しを巡る不透明感が解消に向かえば、世界の金融市場も 65 0.70 落ち着きを取り戻し、豪州株や豪ドル相場は改めて豪州 経済や豪州企業のファンダメンタルズに基づいて評価され 60 14年1月 るものと期待されます。 (出所)ブルームバーグ (期間)2014年1月1日~2016年9月14日 対米ドルレート(右軸) 15年1月 0.65 16年1月 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種 データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、 将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている見解、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予 告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面に よる同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作 成されたもので、証券の売買の勧誘を目的としたものではありません。 1
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