週間投資レポート

審査済M
《審査番号M16- 2920
(平成28年12月9日)
週間投資レポート(20161212号)
》
週間投資レポート
回復に転じた企業業績、最大の懸念は政治リスク…!?
まさかのトランプ・ショックから1カ月余り、トランプ氏の経済政策「トランプノミクス」に対する期待感から米長期債
利回りが急上昇し、為替市場ではドル全面高、米国株高を受けた日本株も年初来高値更新と活況を呈している。
トランプ・ラリーは「もう」なのか、「まだ」なのか、見極め難い状況にあると思うのだが、足下では日経平均2万円超
えを予想する強気な声が相次いで上がっている。
さて、ドル高は何時まで続くのだろうか。最近発表される米国マクロ指標には堅調なものが多く、債券市場は既
にFOMC(13~14日)の利上げを織り込んでいる。FRBが利上げに転じた過去の例を見ると、利上げの前後4~6
週間の間に金利もドルもピークを迎え、その後は比較的大きく反落している。とすると、12月中旬から1月20日のト
ランプ大統領就任、予算教書(2月)までに転機が訪れる可能性がある。特に、来年は極右の台頭が目立つ蘭仏
独で選挙があり、政治リスクも高まりやすい。
一方、株式市場はどうだろう。戦後5回の酉年相場は4回上昇、うち2回は大幅高と縁起は良い。今年度上期の
企業業績は前年比較では2桁減益となったが、法人企業統計の季節調整済四半期比較で見ると、今年の1-3
月期をボトムに増益基調に転じている。足下の急激な円安で、今年度業績の上方修正期待も高まっており、株高
を指示している。仮に、ドル安に転じたとしても1㌦105~110円のレンジであれば円高による悪影響は軽微と見ら
れる。問題は欧米を中心とする地政学リスクだろう。
1980年代以降、西暦の末尾が7の年は「セブンの悲劇」と言われるほど、世界を震撼させた悲観的な出来事が
発生している。迎える丁酉、世界に保護主義が広がるような事態にならないことを祈りたい…!?
(石飛)
《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
12(月) 10月機械受注
11月国内企業物価指数
10月第3次産業活動指数
11月工作機械受注
13(火) 5年国債入札
14(水) 12月調査日銀短観
11月首都圏新規マンション発売
15(木) プーチン・ロシア大統領来日(~11/16)
安倍首相、プーチン・ロシア大統領と首脳会談(山口)
20年国債入札
16(金)
海外主要経済指標等
米11月財政収支
米3年国債入札
米10年国債入札
休場:タイ、マレーシア、インドネシア、メキシコ
中国11月鉱工業生産
中国11月小売売上高
中国11月都市部固定資産投資
独12月ZEW景況感指数
FOMC(~12/14)
米11月輸入物価
米30年国債入札
米11月小売売上高
米11月生産者物価
米11月鉱工業生産・設備稼働率
イエレンFRB議長会見(景気見通し改定)
BOE金融政策委員会
EU首脳会議(~12/16)
米12月NY連銀製造業景気指数
米7-9月期経常収支
米11月消費者物価指数
米12月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数
米12月NAHB住宅市場指数
メキシコ中銀金融政策決定会合
米11月住宅着工件数
米11月建設許可件数
休場:南ア
エース経済研究所
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週間投資レポート(20161212号)
≪Imadas 100社ポジション≫
予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は80社と微減、若干のピッチ調整はあったものの、
依然強基調を保っている。年初から調整に入り、上値の重い展開が続いていた日本株も、気
が付けば年間上昇率プラスは手の届くところに。「掉尾の一振」で一気に駆け上がる?
◇
Imadas(株価天気図)による注目銘柄
〔判断(カイ)〕
東 レ(3402)、ソニー(6758)、ヤマトHD(9064)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20161212号)
≪アナリストの注目銘柄≫
アイロムグループ (東1:2372)
17/3期
(予想)
前期比
(株価 12月8日 1412円 時価総額150億円)
売上高
営業利益
当期利益
EPS
PER
72億円
6億円
5億円
47円
30倍
+75%
-%
-%
治験支援企業から先端医療カンパニーを目指す。
①新薬開発のための治験に参加する被験者を集めるSMOとして97年に創業。
第2Q決算は売上高19億円(前期17億円)、営業損益▲1.9億円(同
▲4.9億円)と増収かつ赤字縮小。通期は4期ぶりに黒字化する公算が大
きい。
②血管新生遺伝子FGFを投与して下肢血行障害を治す遺伝子薬は日本でフェ
ーズ2bが進行。中国は治験準備中。重症度の低い間歇性跛行患者が対象。
(池野)
東 京 製 綱 (東1:5981)
17/3期
(予想)
前期比
(株価 12月8日 2096円 時価総額340億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
660億円
38億円
27億円
166円
13倍
+1%
+26%
+1%
中期経営計画「TCT-Focus2020」は売上高900億円以上、ROE14%以上を目標。
①17/3期第2Qは3%増収の321億円、11%営業増益の16.8億円。
海外防災製品とCFCC(炭素繊維複合材)が伸び悩んだが、海外エレベー
タロープの堅調や在庫ワイヤソーの売上計上が寄与、計画クリア。為替差損
1.2億円。CFCCは米国工場が稼働。
②通期計画は据え置き。「TCT-Focus2020」の主要施策は、鋼索
鋼線の海外売上比率の向上、高付加価値ワイヤの強化、防災製品のイスラム
圏展開など。 (石飛)
西 尾 レントオール (東1:9699)
17/9期
(予想)
前期比
(株価 12月8日 3090円 時価総額837億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
1238億円
120億円
76.9億円
288円
11倍
+7%
+6%
+11%
総合レンタル業のパイオニア。ITC施工や補修メンテナンス、海外事業拡大に注力。
①16/9期は4%増収の1159億円、11%経常減益の112.9億円と
利益未達。主力のレンタルは4%増収の1128億円、9%営業減益の11
8億円。
②「i-Construction」の本格スタートを受けて、ICT施工を
強化、今期は33%増収の40億円を見込む。スペース事業では仮設テント
の大型化を推進、今期は震災需要の反動減で売上高14億円だが、20/9
期同30億円を目標。 (石飛)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20161212号)
≪トピックスコーナー≫
~ カジノ法案、与党が2日採決方針 ~
<日経>◇カジノ法案、与党が2日採決方針
自民、公明両党はカジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案(カジノ法案)を2日の衆院
内閣委員会で採決する方針だ。公明党は現時点の採決に慎重だったが、カジノへの厳しい入場規制
などを柱とする付帯決議を条件に容認する見通し。自民党は委員会で過半数を占めており、2日中に
可決される公算が大きくなった。
衆院内閣委は1日の理事懇談会で、2日の質疑を委員長職権で決めた。採決するかは同日の理事
会で最終判断する。
付帯決議は、ギャンブル依存症対策の抜本的な強化や、地方自治体がカジノ誘致に名乗り出る際
に地方議会の同意を要件にすることなどが柱。公明党が文案をつくり自民党などに提案した。
自民党は2日の委員会採決、6日の衆院通過という日程を描く。「採決には公明の了承が不可欠」
(幹部)としており、付帯決議を受け入れる方向だ。
一方、民進党は2日に採決するなら退席も視野に入れる。大串博志政調会長は1日「まだまだ確認
しなければならない論点がある。賛成にはならない」と述べた。
公明党は1日、法案への対応を協議。「地方創生に資する」と賛成論が出た一方、「急いで結論を出
すのは反対だ」との慎重論もあった。自民党が付帯決議を受け入れるのを条件に採決に応じることに
した。
シンガポールの訪問者数と観光収入
主なカジノの候補地
(出所)シンガポール観光振興局
☆『カジノ』の主な関連銘柄
コード
1812
2331
4676
銘柄名
鹿 島
ALSOK
フジHD
コード
4681
6412
6417
銘柄名
リゾートトラス
平 和
SANKYO
コード
6457
6460
7832
銘柄名
グローリー
セガサミーHD
バンナムHD
コード
8801
9006
9202
銘柄名
三井不
京 急
ANA
コード
9706
9735
9766
銘柄名
空港ビル
セコム
コナミ HD
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審査番号 M16- 2920
ACE Research Institute
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商号等:
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金融商品取引業者
東海財務局長(金商)第 20 号
日本証券業協会
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特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
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