週間投資レポート

審査済M
《審査番号M16- 2798 》
(平成28年11月25日)
週間投資レポート(20161128号)
週間投資レポート
サイバーセキュリティ最新事情:日本で急増するランサムウェアとは?
ランサムウェアが日本国内で急増している。
ランサムウェアとは、不正ソフトの一種で、これに感染したコンピュータはシステムへのアクセスが制限される。被
害者がこの制限を解除するためにランサム(身代金)を支払うよう要求されることから、この名がついた。
トレンドマイクロの2016年7月~9月期のセキュリティ調査によれば、ランサムウェアの検出台数は4月~6月期比
で約4.1倍の3万4200台に上り、同社の観測史上最多を記録している。
急増の背景には、ランサムウェアが金銭を得るのに適している点と、このランサムウェア自体が数十ドル程度か
らの価格で公開され、だれもが容易に利用できてしまう状況にある。当然、こうした行為は犯罪であり、当局の取り
締まりの対象となるが、手口の国際化や巧妙化が進んでいるため、警察による取り締まりだけでは十分とは言え
ないのが実情である。
セキュリティ各社においてもこうしたランサムウェアへの対応を進めているが、ランサムウェア側もこうした対応を
受けて更なる進化を続けており、イタチごっこが続いている。
最近のトレンドとしては、パソコンだけでなく、スマートフォンやカーナビの被害が多数報告されているほか、イン
ターネットに接続されたエアコンを乗っ取るランサムウェアなども登場している。
近年のIoTの広がりには目覚ましいものがある反面、こうした安全面での課題と切っても切れない関係にあり、サ
イバーセキュリティの重要性はますます高まっていくものと予想される。
(澤田)
《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
28(月)
29(火) 10月失業率
10月有効求人倍率
10月家計調査
10月商業動態統計
2年国債入札
30(水) 10月鉱工業生産
10月住宅着工件数
1(木) 7-9月期法人企業統計
11月新車販売台数
10年国債入札
2(金) 11月マネタリーベース
海外主要経済指標等
米サイバーマンデー
米7-9月期GDP改定値
米11月消費者信頼感指数
インド7-9月期GDP
OPEC定例総会
米11月ADP雇用統計
米10月個人所得
米10月個人支出
米11月シカゴ購買部協会景気指数
米10月中古住宅販売仮契約
ベージュブック
休場:フィリピン
中国11月製造業PMI
中国11月非製造業PMI
中国財新11月製造業PMI
ユーロ圏10月失業率
米10月建設支出
米11月ISM製造業景況指数
米11月自動車販売台数
米11月雇用統計
エース経済研究所
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週間投資レポート(20161128号)
≪Imadas 100社ポジション≫
予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は88社に増加。日本株は依然「もうはまだなり」
の様相で、短期的な過熱感が漂う中、じりじり下値を切り上げる展開となっている。なかなか
大きな調整が入らない状況ではあるが、今週末の米雇用統計はちょっとした転機となるか?
◇
Imadas(株価天気図)による注目銘柄
〔予約(カイ)〕
パナソニック(6752)、〔カイ〕日産自(7201)、〔判断(カイ)〕OLC(4661)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20161128号)
≪アナリストの注目銘柄≫
ディー・エヌ・エー (東1:2432)
17/3期
(予想)
前期比
(株価 11月24日 3640円 時価総額5489億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
1460億円
270億円
140億円
96円
37倍
+2%
▲5%
▲6%
任天堂と協業を推進しているスマートフォン用ゲームベンダ。サーバー向け開発・運用に強み。
①17/3期第2Qは2%増収の765億円、34%営業増益の152億円。
横浜DeNAベイスターズの観客動員増、横浜スタジアムの新規連結効果に
よる大幅増益が寄与。
②同社は通期計画を開示していないが、「スーパーマリオラン」や「どうぶつ
の森」など協業タイトルが第4四半期には業績に寄与する前提で、エース経
済研究所では売上高1460億円(+2%)、営業利益250億円(+1%)
を予想している。 (安田)
ド ウ シ シ ャ (東1:7483)
17/3期
(予想)
前期比
(株価 11月24日 2047円 時価総額 765億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
1140億円
85億円
57.6億円
159円
12倍
+3%
▲5%
+0%
「開発型ビジネスモデル」であるPB商品の企画・開発・生産・販売。
①17/3期2Qは3%減収の509億円、6%営業減益の34.5億円、1
3%経常減益の33.2億円。インバウンド需要の反動減で高額時計が減少、
物流費や自社開発ブランドの知名度向上などを狙いとした販促費用の増加も
響いた。
②10/31日、通期計画を期初の売上高1200億円、経常利益95億円か
ら上記計画に下方修正。物流体制の強化に向け、木更津に新物流センターを
建設中。 (岸)
ミスミグループ本 社 (東1:9962)
17/3期
(予想)
前期比
(株価 11月24日 2085円 時価総額5729億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
2535億円
266億円
178億円
65円
32倍
+6%
+6%
+5%
メーカー事業と流通事業を併せ持つユニーク企業。
①17/3期第2Qは4%増収の1218億円、7%経常増益の131億円。
円高影響で売上高は未達だが、利益は上振れ。現地通貨ベースでは11%増
収、26%営業増益。
②通期計画は売上高のみ25億円減額。EカタログとWEBオーダーシステム
を組み合わせたEC基盤を強化、CAD対応で更に発注時間を短縮したme
‐viyの利用も増加。設計時間を大幅短縮するRapid Design
サービスも開始。 (石飛)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20161128号)
≪トピックスコーナー≫
~ 研究減税、サービスにも AIなど活用後押し ~
<日経>◇研究減税、サービスにも
AIなど活用後押し
政府・与党
政府・与党は2017年度税制改正で、企業の研究開発を支援する政策減税の対象にサービスの開発も加
える方針を固めた。人工知能(AI)、ビッグデータなどを活用したサービスの開発を税制面で支援し、
政権の経済政策「アベノミクス」が注力するサービス産業の生産性向上を図る。研究開発費を増やした
企業への税優遇も拡充し、企業の投資を促して成長力強化につなげる考えだ。
自民、公明両党の税制調査会で検討を進め、12月8日にまとめる17年度与党税制改正大綱に盛り込む。
麻生太郎財務相は16日に開いた政府の働き方改革実現会議で「イノベーティブな研究開発投資など、企
業の前向きな取り組みを促す税制措置を検討する」と表明。研究開発減税の見直しに強い意欲を示した。
租税特別措置法では、研究開発減税の対象を「製品の製造または技術の改良、考案もしくは発明にか
かる試験研究に要する費用」と定めている。このため、これまでは自動車や電機、製薬など製造業の利
用が多かった。
政府・与党はIT(情報技術)を駆使したサービスが今後の経済成長の柱になるとみている。来年度
改正では、サービス開発を明確に減税対象にすると位置づける。経団連も同分野を対象にするよう要望
していた。
サービスの研究開発に必要なコンピューターやセンサーなどを購入した費用や人件費が対象となる。
他社に研究開発を委託した費用も含む。経済産業・財務両省が具体的な内容を詰めている。
経産省はセンサーで集めた情報を農業や医療、金融などに役立てるサービス開発を念頭に置く。園児
に取り付けたセンサーで呼吸数や脈拍、体温などから健康状態を把握して保育士を支援するサービスな
どが対象だ。
減税手法も見直す。研究開発費の8~10%を法人税額から引く制度は、研究開発費の増加割合に応じ
て減税率に差をつける。研究開発費を大きく増やす企業は現行制度より減税率が上がり、減らす企業は
低くなる。研究開発税制全体で改正の前後の税収を変えない税収中立にする方向だ。
サービス産業は国内総生産(GDP)の7割。だが飲食や小売りなど非製造業の生産性は、米国の半
分程度。製造業の生産性は1970年から約3倍になったが非製造業は25%程度の伸びにとどまる。サービ
ス産業の生産性を向上させて、労働力不足の改善につなげる。
財務省によると14年度の研究開発減税の利用額は6700億円で、9割近くを製造業が占める。
☆『AI(人工知能)』の主な関連銘柄
コード
2158
2349
3394
3655
銘柄名
FRONTEO
エヌアイデイ
NVC
ブレインP
コード
3666
3680
3744
3905
銘柄名
テクノスJPN
ホットリンク
サイオス
データSEC
コード
3906
4326
4662
6098
・・・弊社参考銘柄
銘柄名
ALBERT
インテージHD
フォーカスS
リクルートHD
コード
6425
6701
7779
9468
銘柄名
ユニバーサル
NEC
サイバダイン
カドカワ
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審査番号 M16- 2798
ACE Research Institute
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商号等:
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金融商品取引業者
東海財務局長(金商)第 20 号
日本証券業協会
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特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
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


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