平成 28 年 6 月 21 日 《稲の生育状況》 ○4月下旬から 5 月上旬田植えの早生品種[コシヒカリ・キヌヒカリ等] なかぼし 4月下旬から 5 月上旬田植えの圃場では、多くの地点で「中干」が行われておりま した。中干しは①無駄な茎(穂がつかない茎)が多くなるのを抑える効果、 ②土壌中の有害なガスを抜き、根に酸素を与える効果がありますので確実に行 いましょう。 また、中干に入る前~穂が出る 35 日前ぐらいが「けい酸加里」の吸収効率 が高いため、できるだけ早めに「けい酸加里」を散布しましょう。「けい酸加 里」は、①茎や葉を硬くして稲を倒れにくくする効果、②根の張りを良くする 効果がそれぞれありますので、10a あたり 20kgを目安に散布しましょう。 中干の様子 (表面にヒビが入っている) ○5 月下旬田植えの晩生品種[あいちのかおり SBL] 5 月下旬に田植えした圃場では、茎数が少しずつ増えてきており、現在 15 本程度になってきております。晩生品種も、 早生品種と同様に、目標の茎数は 20 本ですので、できるだけ田んぼの水温を確保し、茎数の増加を促すようにしましょう。 《各地区の主な病害虫発生状況について》 今回の調査では、各地区ともに「イネドロオイムシ」の発生は少ない状況 でした。発生量が少ないところでは防除の必要がありませんが、田んぼ全体 に「イネドロオイムシ」が見られるところは、下記の薬剤で防除を行いまし ょう。 イネドロオイムシの被害 表・イネドロオイムシの防除薬剤 対象 薬剤名 薬剤量 総使用回数 イネドロオイムシ エルサンバッサ粉 3kg/10a 2 回以内 (発生がひどい場合) 剤 20DL 《中期の除草剤》 一部の田んぼで、右の写真のような広葉雑草が見られました。雑草の発生量が 多い場合バサグラン粒剤による除草をおすすめします。中干時期以降の除草は、 雑草が大きくなるため除草効果が落ちますので、早めにバサグランなどにより除草を 行いましょう。 バサグラン粒剤 : 10a あたり 3kg ・2~3 日間晴天の続く日を狙って散布してください。 オモダカなどの広葉雑草 ・足跡に水が残る程度の水分状態のときに散布してください。 予察の結果は、JA伊豆の国ホームページ http://www.ja-izunokuni.or.jp/でもご覧になれます。また、FMISでも放 送しております。 JA 伊豆の国 修善寺営農センター 電話番号 0558-72-4461 担当 松下
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