平成 28 年 8 月 16 日 《稲の生育管理》 5 月上旬田植えの早生品種[コシヒカリ・キヌヒカリ等] 各地区ともにモミの生育がすすみ、指でつぶせないくらい硬くなっております。モミの色は、水の取り入れ口付 近を除いた部分で 1 穂あたり 5~6 割程のモミが薄黄色になっており、生育の早い田んぼでは 1 穂あたり 7 割近く のモミが薄黄色になっておりました。この時期は、米の品質を確保するため、まだ水が必要ですので、できるだけ 田んぼに水を入れるようにしましょう。水を止める(落水)時期は、収穫の7日前を目安にしましょう。 適期収穫のポイント 緑色のモミ ○左の図のように、1 穂あたり 9 割程度のモミが黄色くなり、穂の 下側に緑のモミが一部残っている頃が、収穫の適期です。 ※収穫時期が早いと青米など未熟な米粒が多くなり、遅くなると 胴割米(ひび割れしている粒)が発生し、米の品質や食味を低 下させるので注意してください。 図・刈り取り時期の目安 5 月下旬田植えの晩生品種[あいちのかおり SBL] 今回の調査では、穂になる部分が大きくなってきており、あと3~4日程度で穂が出てくると予想されます。こ かんだん かんすい の時期はモミを充実させるための水と、根を健全に保つための酸素が必要な時期ですので、間断潅水[水の深 さが 2~3cm程度になるまで田んぼに水を入れ、水を止め、田んぼの表面が出たらまた水を入れる管理]を行ない ましょう。 《各地区の主な病害虫発生状況》 今回の調査では、一部の田んぼでカメムシの発生が確認されました。また、晩生品種「あいちのかおり」では、 これから出穂を迎えますので、カメムシの動向に注意するようにお願い致します。穂が出てからモミがつぶせなく なるまでは斑点米予防のため、カメムシの防除が必要ですので、下記の薬剤で防除を行なうようにしてください。 カメムシの防除は穂揃期に1回、その 7 日後に 2 回目の防除を行なうようにして下さい。 稲の生育期 第2回目散布(第 1 回目散布から7日後) 第1回目散布 防除の時期 穂揃期(穂が 80~90%程度出たとき) 乳熟期(もみをつぶすと白い汁が出る時期) カメムシ類による米 . 粒の吸害 ホソハリカメムシ イネカメムシ はんてんまい クモヘリカメムシ 斑点米 ○カメムシは暑いときには株もとにいて薬剤がかかりにくいため、できるだけ涼しい午前9時までか、夕方5時 以降に薬剤散布を行ないましょう。 《薬剤の紹介》 病害名 薬剤名 使用量 カメムシ トレボン粉剤 スタークル粉剤 3-4kg/10a 収穫7日前まで 3回 3kg/10a 収穫7日前まで 3回 使用時期 JA 伊豆の国 最大使用回数 使用方法 修善寺営農センター 散布 散布 電話番号 0558-72-4461 担当 松下
© Copyright 2024 ExpyDoc