インドネシア:PLN Lontar 石炭火力発電所の拡張事業

インドネシア:PLN Lontar 石炭火力発電所の拡張事業(315MW)を起工
2016 年 6 月 16 日掲載
6 月 12 日付けの地元報道によると、国営電力会社(PLN)は、Banten 州 Tangerang 県で Lontar 石炭火
力発電所の拡張事業(315 MW)の起工式を行った。同発電所は、首都 Jakarta から西 80km、既設の 1~3
号機(各 315 MW)の隣接地に 4 号機を建設するが、敷地面積 11ha、2019 年完成、運転開始を予定。これ
は、政府の 2015~2019 年 35,000 MW 発電計画に含まれる。
同拡張事業規模は 4 億 5,000 万 USD、高効率で環境負荷が少ない超々臨界圧技術を採用。資金調達は、
国際協力銀行(JBIC)と三井住友銀行による協調融資契約を締結。PLN によると、融資は政府保証のない直
接融資で、この形式で日本側から融資を受けるのは初めてという。工事受注の企業連合は、住友商事、米
企業、インドネシア土木会社。ボイラーは IHI、蒸気タービンと発電機は東芝。PLN は、拡張事業を通じ、
顧客 20 万 6,000 件増と、3,000 人以上の雇用創出を目指している。
起工式には、大統領も出席し、Jawa 地域、Bali 地域では、電力が 21,000 MW 不足していると指摘し
た上で、35,000 MW 発電計画を通して、全国の発電設備建設の加速を強調した。
(石炭開発部 辻
誠)
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