インドネシア:PLN 35,000 MW 発電計画を促進 2016 年 9 月 1 日掲載 8 月 23 日付けの地元報道によると、国営電力会社(PLN)は、政府の 35,000MW 発電計画の残り半分の 開発契約締結の迅速化を予定している。 政府の 35,000MW 発電計画は、2019 年末には完了となっており、政府関係者および専門家は、PLN に 対して進捗遅れ(商業運転分が 195MW、全体の 1%)の実績を批判してきた。しかし、PLN は 8 月 4 日時 点で、16,515MW 分の発電所開発契約を完了し、12 月末までには、残り 18,485MW 分(うち電力購入契約 11,730 MW、残りは設計・調達・建設契約(EPC))も契約を完了したいと考えている。また、PLN は、財務 的には 8,705MW までは問題ないと楽観視している。 PLN 計画部長は、政府目標の達成は重要だが、日常の余裕電力 30%の維持も重要であるとした。また、 電力需要の伸びは、 政府の経済特区開発にもかかわらず、 さほど急速な成長とはなっていないと指摘した。 商業運転分 195MW には、 西 Nusa Tenggara 州 Lombok 島の移動発電所(発電容量 25MW)が含まれる。 6 月にはガス火力発電所(発電容量 100 MW)の落成式があった。 PLN 計画部長は、35,000MW 発電計画の最大の障害は、土地取得の問題(8 月までに 50%は取得してい る)だと指摘した。例えば、中部 Java 州 Batang 県の大規模発電所計画では、土地取得問題に直面したが、 2016 年 6 月に財務問題を解決し、2020 年には稼働予定となった。Cirebon 電力会社(CEP)は、政府所有 の任意の土地の提供があれば、土地取得問題は解決できると提案した。CEP は、国内初の超臨界石炭火力 発電所(発電容量 660 MW)を建設したが、更に、石炭火力発電所の拡張(2020 年稼働)を計画している。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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