インドネシア:PLN 山元火力発電所向け石炭の利益分 更なる減額を要請 2016 年 7 月 28 日掲載 7 月 19 日付けの地元報道によると、国営電力会社(PLN)は、政府に対して、山元火力発電所向けの石炭 価格算出式で、利益分の更なる削減を要請している。PLN の社長は、利益分(15~25%)は、現在の石炭価 格の状況では、あまりにも大きいとし、PLN の要請は、エネルギー・鉱物資源省(MEMR)、大蔵省等が出 席する会議にて議論されるとした。 MEMR は、既に省令 No.9/2016 を発効させており、省令では山元火力発電所向けの石炭価格について は、石炭生産コストに 15~25%の上乗せが決定されている。これは、従前の No.10/2014 での 25%からは 修正されている。 一方、MEMR 鉱物石炭総局長は、山元火力発電所の利益分を、再度修正する可能性は低いとした。ま た、利益分は、現在の石炭価格の低迷の環境下において、将来の石炭埋蔵量を確保し、炭鉱活動を維持す るための動機付けであり、仮に、利益分を下げれば、石炭の探鉱・開発が止まり、埋蔵量は枯渇するとし た。更に、石炭会社には、魅力的な利益が必要だとした。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
© Copyright 2024 ExpyDoc