中国:甘其毛都税関 石炭輸入量 300 万トンを突破 2016 年 6 月 16 日掲載 6 月 2 日付けの地元報道によると、川下の製鉄所の需要増の影響を受け、原料炭市場は回復が続き、甘 其毛都税関の石炭輸入量の増加が続いている。統計によると、5 月 26 日、甘其毛都税関における 2016 年 の石炭輸入量は 300.8 万トン(前年度同期比 15.85%増)。 石炭輸入急増の主な原因は、①石炭経営企業及びモンゴル国石炭部が協議し、モンゴル側が 3 カ月の石 炭企業とドライバー間の雇用契約の延長に同意したこと。②中旗とモンゴル南ゴビ省が協議し、モンゴル の一部石炭価格の引き下げを決定し、利益幅を増やしたこと。③国の生産能力削減政策の影響を受けて、 中国国内の原料炭の生産能力が不足し、原料炭の需要が増加し、石炭価格が上昇、利益増を生んだこと。 最近の石炭輸入市場の強い反発状況に鑑み、鳥拉特税関は、積極的な通関措置を行い、石炭のスムーズ な通関に努めている。①石炭の専用ルートを 12 時間開放にて、通関効率を大幅に上昇させている。②大規 模な貨物の申請管理を規範化し、通関効率を上昇させている。③予約式通関サービス制度を設立し、信用 度の高い法令順守企業に対しては、優先予約サービスを提供している。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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