中国:高額な中間コストのため、中国国産石炭が輸入炭に敗北 現地メディアは、国内炭の流通コスト高について次のように報道している。 2012 年、中国の石炭輸入量は史上最高の 2.9 億 t に及び、中国国内の 35 億 t 超の石炭生産量に比べて 多くはないが、輸入炭は 2012 年から中国国内市場をかき乱し不安定にさせてきた。 輸入炭の末端コストは国内炭のコストよりも低く、17%の付加価値税を加えても、輸入炭の価格が依然 として低い。その原因は主に輸入炭の税金、運送コストや生産コストが低いためである。現在、輸入炭が 依然として大きな価格優位性を維持している。7 月 10 日、秦皇島石炭網が発表した最新の環渤海一般炭の 価格指数による環渤海地域の発熱量 5,500kcal の一般炭平均価格 592 元/t に対し、国際石炭価格は更に低 く、6 月 28 日までの一週間の豪州ニューカッスル港の一般炭価格は 78.89US$/t となっている。 中国の石炭の産地と消費地間の運送等の流通段階のコストが、石炭価格の約 50%を占め、そのうち業者 代、積卸費などの費用がその約半分を占めている。また、中国の鉄道線路は非常に長く、各エリア別の分 割管理のため、運送におけるプロセスが多く、鉄道の雑費も非常に高いという。 (石炭開発部 板倉賢司) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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