規制改革会議 答申に係る会長コメント 北海道は、全国の過半の生乳を生産しており、このうち乳製品 向けが 8 割を占める中で、都府県の酪農家と連携しながら、消 費者に対し、安全・安心な牛乳・乳製品を安定的に供給する役 割と責任を担っております。 これまで、北海道では指定生乳生産者団体制度のもと、全道 各地で生産される生乳を、災害や事故など予期せぬ事態におい ても適切に集荷し、日々の需給変動に即応するため様々な輸送 手段を確保しながら多元的な用途・乳業者に販売することで、 消費者への安定供給、さらには、全道酪農家が安心して経営を 持続できる環境づくりに努力して参りました。 本日、規制改革会議において、28年秋までに「指定生乳生産 者団体制度の是非や現行の補給金の交付対象のあり方を含めた 抜本的改革について検討」することを盛り込んだ答申がとりま とめられましたが、今後、現行の指定生乳生産者団体制度機能 を十分評価頂き、真に酪農家の所得向上と生産基盤の強化に向 けて議論を頂くよう切に願っております。 われわれ生産者団体としても、消費者の多様なニーズに対応 し、さらには、全道・全国の酪農経営の安定的発展のため、引 き続き政府・与党関係者に対し、本制度の機能を維持するよう 働きかけて参ります。 平成28年5月19日 北海道農業協同組合中央会 会長 飛 田 稔 章
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