株主・投資家の皆様とともに 東邦チタニウムでは、ステークホルダーの皆様と対話を進め、信頼・共生関係を築く ことを行動基本指針において定めています。ウェブサイトを通じた情報公開や説明会 の開催などの活動を通じて、皆様に、より当社の事業について理解していただけるよう に努めています。 株主・投資家との対話 Topics ウェブサイトリニューアル 株主とのコミュニケーション 2016年7月にはウェブサイト日本語版を全面リニューア ルしました。今後も、ウェブサイトのさらなる利便性向上と ともに、東邦チタニウムグループの幅広い領域における 事業内容をご紹介し、わかりやすく、スムーズに情報にた どり着けるよう配慮した情報発信に努めます。 株主の皆様の株主総会への参加と議決権行使を円滑にする ため、集中日の総会開催を回避するほか、招集通知の早期発送、 東京証券取引所・当社のウェブサイトにおける株主総会招集通 知の発送前開示などを実施しています。 株主総会は、株主の皆様と当社経営陣との間でコミュニケー ションを行う重要な機会であると捉え、当社の経営方針や業績、 事業と取り巻く状況や戦略などについて、社長自らが、積極的に 株主の皆様にわかりやすく説明するように努めています。 海外の投資家の皆様には、招集通知の英文要約資料をウェブ サイトに掲載しています。 さらには、株主総会招集通知や議決権行使結果をウェブサイト に掲載することで、株主総会の透明性の確保に努めています。 また、株主の皆様からのお問い合わせ等については、当社 ウェブサイトにお問い合わせフォームをご用意し、皆様との対話 の充実に努めています。 機関投資家・証券アナリストとのコミュニケーション 決算説明会をはじめとして機関投資家・証券アナリストの皆様 との建設的な対話の機会を持つよう努めるとともに、個別ミー ティングを開催し、きめの細かい対話を実施しています。 適時・適切な情報開示 東邦チタニウムは、株主・投資家の皆様へ適時・適切な情報開 示を行うことが、長期的・安定的な信頼とご支援をいただくことに つながると考えています。 こうした観点から、当社ウェブサイトのＩＲページにおいて、株主 総会説明資料や決算説明会資料をはじめとする各種IRツールを 開示するなど、事業活動に関する情報を積極的に発信することを 通じて、株主・投資家の皆様への適時・適切な情報発信に努めて います。 IR活動内容 対象者 主な内容 国内機関投資家 証券アナリスト •決算説明会(5月、11月) •個別訪問/個別取材、スモールミーティング •工場見学会 海外機関投資家 ・個別取材/個別訪問、電話会議 個人株主 機関投資家 株主・投資家 アナリスト •事業報告書発行（6月） •個別電話応対等 ウェブサイトで決算情報、決算情報以外の適時 開示資料、決算説明会資料、株主総会説明資 料などを掲載 経営陣による質疑応答 15 社会性報告 お客様とともに 東邦チタニウムグループでは、お客様の信頼に応え続けていくために、品質を最優先した製品・サービスの提供に 努めています。また、お客様のニーズを的確にとらえ、製品・工程の改善を継続的に実現していくことで、お客様満足 度の向上に取り組んでいます。 基本的な考え方・取り組み 環境・品質方針 東邦チタニウムグループは、チタンと関連技術の限りない 可能性を追求し、優れた製品とサービスを提供し続けること で、持続可能な社会の発展に貢献します、との経営理念の もと、環境・品質方針を定め、お客様に安全で満足いただ ける製品を提供し続けるため、製品の製造・開発、検査、納 品に至るまでの全てのプロセスを確立された品質マネジメ ントに基づき管理しています。 環境負荷の低減と高い品質を共に求めて 持続的な技術革新を進め 地域、地球に優しい環境づくりに努めるとともに サプライチェーンの期待に応える 製品とサービスを 安定的に提供します 品質管理体制 ◆環境・品質方針を実現するため 環境・品質マネジメントシステムを 事業プロセスの一部として維持し継続的に改善します 世界に通じる品質管理体制を構築して、お客様に安心して ご使用頂ける製品を供給するための努力を続けています。 当社各製品に関しては、ISO 9001の認証を取得しており、 さらに、チタン製品については、航空・宇宙関連産業をはじめ とした高度な品質管理要求にこたえるため、品質管理システ ムに関する国際規格の一つであるJIS Q 9100の認証を取得 し、安定品質を維持しています。 ト ッ プ メ ッ セ ー ジ 事 業 概 要 特 集 １ 特 集 2 研 究 開 発 お取引先様とともに 取引行動指針と取引の原則 取引行動指針 透明性： オープンに徹し、透明性のある取引を行います。 公正： お取引先様の選定は、公正な評価に基づき行います。 法令遵守： 関連法規を遵守しかつ法令の個々の条項だけでなく、その精神をも尊重し、業務を遂行します。 環境保全： 環境を重視し、積極的に「グリーン購入」を進めます。 相互信頼： お取引先様との対等なパートナーシップに基づく取引を通し、信頼関係を築きます。 倫理： 厳正な倫理観に基づくお取引先様との適切な関係を維持し ます。 反社会的勢力との関係を遮断し、健全な購買活動を行います。 優越的地位を利用した不当な利益や不利益を及ぼす取引を行いません。 マ ネ ジ メ ン ト 報 告 社 会 性 報 告 お取引先様への約束（取引の原則） 環 境 報 告 公平な参入機会：取引を希望される皆様に対しては、公平な参入機会をご用意するとともに、取引のお申し入れに対しては真 摯に対応します。 公正な評価：お取引先様の選定は、品質・価格・納期及び実績等の公正な評価に基づき行います。 機密情報の管理：購買取引において業務上知り得た情報は、厳格に管理し機密保持に努めます。 選定理由の明示：競合引き合い等で発注先に選定されなかったお取引先様に対しては、ご要望に応じて選定されなかった事実 及びその理由を明らかにします。 財 務 セ ク シ ョ ン 環境に配慮した調達活動(グリーン調達) 環境保全に向けた取り組みの一つとして、東邦チタニウム グループでは、積極的にグリーン調達を推進しています。 この活動を通じて、商品の製造、使用および廃棄に関する 環境負荷ならびに当社へのサービス提供に関する環境負荷 の低減を図るとともに、地球環境への負荷が少ない物品の 積極的な購入、さらには、環境対応に積極的なお取引先様 との取引に努めています。 紛争鉱物への対応 東邦チタニウムグループでは、紛争地域における違法な活 動やそれによる人権侵害に加担するような原料の調達は行い ません。 16 地域・社会とともに 東邦チタニウムグループは、社員一人ひとりとそれぞれの事業所が、地域社会の一員として皆様と調和を図りながら、 企業市民として社会とともに発展し続けられるよう、地域の活性化や将来を担う世代への支援などに取り組んでいます。 地域交流・地域貢献 地域との共生 体験学習 地域社会の一環としてさまざまな地域交流イベントに参加し、社 会貢献活動を実施しています。 近隣の高校とのキャリア教育の実施やスポーツ大会などに も力を入れています。ものづくりで培ったスキルや知恵を、次 世代に伝えていきたいと思っています。 地域行事への積極的参加 「キャリア教育」高校生に分析技能・技術講習を実施 北九州市主催のイベントに参加し、多くの来場者に対して当社 の製品・技術をPR。形状記憶合金などのチタン製品に直接触れ ていただくことで、チタンの可能性を理解していただきました。 企業における分析業務を見学することを目的に茅ヶ崎工場 スポンジ工程の見学会を実施しました。 2016年度で3回目となるキャリア教育で、東邦チタニウムグ ループは、高校生の皆さんに科学技術への関心と理解を深 めていただくため、出張教育や職場見学を行い、科学技術 への理解が深まるよう努めています。 工場見学を通じたお客様との対話 各方面からのご依頼を受け、 工場見学会を実施していま す。DVDを上映後、チタンの 製錬工程を巡りながら、東邦 チタニウムグループのものづ くりをご紹介しています。 形状記憶合金の実験展示 北九州ゆめみらいワークに出展 茅ヶ崎南口の駅名 チタン製看板制作の協力 トーホーテック㈱での溶接体験 チタン展示ブース見学 茅ヶ崎駅南口チタン製看板 地域のスポーツ活動支援 北九州市若松区文化祭に参加 サウジアラビア人研修生が 居住する若松寮が所在する 北九州市若松区修多羅地区 で開催された文化祭に参加 しました。ハラル料理の販売 を行ったり子供たちと筆でア ラビア語を書いたりと地域の 方との交流を図りました。 東邦チタニウムグループでは、地域社会の発展の一助 として、工場内にあるグランドをスポーツ大会などに解放 しています。 サウジアラビア研修生が文化祭に参加 当社グラウンドで開催されているトーホーサザンカップ 社外からの表彰・受賞 社会との共生を目指した活動 当社社業を通じた技能研鑽に対して、自治体・団体等 から表彰されています。 ポリプロピレン加工を行 う近隣企業との交流会の 実施や近隣地区との合同 防災訓練などに積極的に 参加、地域との信頼関係 構築に取り組んでいます。 黒部工場近隣企業との交流 神奈川県高圧ガス保安協会から 会長表彰を授与 17 茅ヶ崎市技能者表彰・技能 功労者賞を受賞 社会性報告 働きがいと活気ある職場づくり 東邦チタニウムグループは、社員一人ひとりの人格や個性を尊重し能力の開発に努めるとともに、活力溢れる魅力あ る職場環境を実現していくために、仕事と生活の両立支援や女性の活躍推進などを図る各種人事諸制度や人材育成 施策を展開しています。社員一人ひとりの能力を最大限に活かせるよう、人材育成と働きやすい環境の整備を進めて います。 社員が働きやすい職場環境 仕事と生活の両立支援 人権の尊重 女性が活躍できる職場づくり 東邦チタニウムグループは、差別のない健全な職場環境 の確保に取り組むとともに、社員一人ひとりの働き方の多様 性を尊重して事業活動を行っています。 行動基本方針で、法令の遵守を宣言するとともに、企業倫 理規範では基本的人権の尊重を規定し、従業員を含むすべ てのステークホルダーの人権を尊重しています。また、公正・ 公平な、差別のない職場環境づくりの重要性に関する教育 研修を随時開催しています。 女性の活躍は東邦チタニウムグループにとって必要不可欠 であり、企業競争力を高めることにつながると考えています。 女性活躍推進法などへも積極的に対応し、より一層、女性が 活躍できる制度の充実に努めてまいります。 ト ッ プ メ ッ セ ー ジ 事 業 概 要 特 集 １ 高齢者雇用の促進 ワークライフ・マネジメントの推進 東邦チタニウムグループは、定年退職後の再雇用制度と して、60歳を超えて就労を希望する全社員を再雇用してい ます。豊富な経験や、熟練の技能・技術力の発揮が東邦 チタニウムグループの“ものづくり”を支えていると共に、そ れを後進に伝承していくことにより、安全品質管理の維持・ 向上、明日の東邦チタニウムグループの“ものづくりの礎” となっています。 東邦チタニウムグループは、従業員一人ひとりが活躍できる 制度の整備に力を入れ、従業員がライフイベントやライフスタイ ルにあわせて、幅広い働き方を柔軟に選択できるさまざまな制 度を導入しています。 具体的には、従業員一人ひとりが生き生きと働き、活躍でき るよう、能力開発に注力するとともに、 育児休業制度、介護休 業制度など各制度を整備し、従業員が仕事と家庭を両立し、充 実したライフスタイルを選択できるようサポートしています。 さらには、フレックス勤務制度、半日有給制度、育児・介護に 関する短時間勤務制度など、従業員一人ひとりの成長と社会 への貢献を共に実現するために、ライフステージに応じてフレ キシブルに働くことをサポートしています。 繰り越すことができず、失効する年次有給休暇は、毎年10日、 100日を限度に積み立てることができ、本人の私傷病や家族の 介護等の事由において取得することができます。 特 集 2 研 究 開 発 マ ネ ジ メ ン ト 報 告 社 会 性 報 告 反応容器の圧力管理指導風景 労働組合との対話 ハラスメント防止の取り組み 東邦チタニウムでは、経営上の様々なテーマについて 労働組合と定期的に対話を重ねています。活発な意見 交換の中で問題・課題を共有し、相互信頼の下、良好な 労使関係を構築しております。また、それらの内容は、 全社員がイントラネットで確認できる体制がつくられてい ます。 東邦チタニウムグループは、セクシャルハラスメントやパワーハ ラスメントなどの職場におけるハラスメント行為の禁止を企業倫 理規範で掲げています。また、職場の一人ひとりがハラスメントに ついて正しく理解し、問題を見逃すことのないよう社内規則を「ハ ラスメント防止規程」に改定し、ハラスメントの定義を明確化する など予防・解決に向けた取り組みを推進するとともに啓発活動も 行っています。ハラスメントに関する相談の窓口としては、社内窓 口及び社外窓口(顧問弁護士)を設けています。 メンタルヘルス研修風景 18 環 境 報 告 財 務 セ ク シ ョ ン 多様な人材の活用と育成 人材の育成方針・中長期人材育成計画 東邦チタニウムグループでは、当社の経営基盤をなす「人材基盤」の強化、確立に向けて、積極的な人材育成に取り 組んでいます。具体的には、主体的に考え、変革を実践することができる人材を上司自らが育成すること、業務の遂行 を通じて人材育成を実施すること、課題・仕事の成功を通じて成長させることを基本的な考え方として、当社の未来を担 う人材の育成に努めています。 2016年には、中長期的な人材育成体系を整備し、階層別などの教育プログラムを実施するとともに、全社の意識・知 識のボトムアップを図る共通研修も実施し、社員のモチベーションアップにつなげています。 指導員制度 中長期人材育成体系 新規入社社員に対するきめ細かい指導を実施 【階層別教育】 階層別教育は、当社が定める職能細区分ごとに、必要とされ る役割期待を明確化するとともに、確実に能力を発揮すること、 引続き能力開発を促し、早期により上位の職能細区分に到達 することを目指して、主として集合研修形式で実施しています。 具体的には、各職務資格区分に登用された社員を対象に、期 待される役割期待を明確化し、早期の役割発揮を実現するた めの、登用時教育を実施し、社員のモチベーションアップにも寄 与しています。 あわせて、変革をリードできる人材を早期に育成する観点か ら、若干名を選抜し、集中的な教育研修を実施しています。 東邦チタニウムグループでは新規入社社員を対象に、 全従業員を対象とした研修をはじめ、職種やキャリアに 応じた各種研修を体系的に設け、従業員一人ひとりの 能力開発を行っています。 実施にあたっては、ＯＪＴとＯＦＦ-ＪＴを相互に実施活用 し、実務とこれを支える知識に対する体系的な理解を深 めることを主眼としています。 特に新規入社社員に対しては、配属職場の管理職社 員・中堅社員を指導員として指名し、新入社員一人ひと りについて作成する指導計画に基づき、きめ細かく指導。 早期の能力開発を目指しています。 【技術者教育】 当社の生産活動を担う生産技術者を対象として、現場力の向 上を目標とする各種教育を実施しています。 各職場を積極的に引っ張っていくリーダー育成教育や、現場 の設備をより深く理解し、最適な生産体制を実現することを目 指す中堅技術者教育など、集合教育と職場での実際の業務と を関連付けたカリキュラムを実施し、各人の能力開発を実現し ています。 グローバル人材の育成に向けて 【ボトムアップ教育】 意識と知識を向上させることを目的として、各種教育研修を実 施しています。 特に、コンプライアンス教育は、管理者向け、全従業員向けに それぞれ実施し、行動基本方針で宣言しているコンプライアン スを最優先した事業活動を推進しています。 東邦チタニウムグループは、事業のグローバル展開を支 える人材の育成にも積極的に取り組んでいます。 当社グループの考えるグローバル人材とは、得意分野を 有し、自分の頭で考え行動することができ、語学力・コミュ ニケーション力を備えた人材。ツールとしての英語能力だ けではなく、異なる文化的背景を持つ者との間でも、積極 的に自己主張するとともにより深い対話が実現できる人材 の育成が目標です。 こうした人材を早期に育成する観点から、当社グループ では、入社間もない社員を短期国外留学生として派遣し、 海外の語学学校での語学習得と異文化理解促進の機会 を提供しています。併せて、国外の研究所等に研修生とし て派遣する国外留学制度も実施しており、未来の当社を リードしていく人材の育成に努めています。 登用時研修の様子 19
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