平成26年度一般財団法人長崎市野母崎振興公社事業報告書 長崎市野母崎振興公社(以下、本公社という)は、市政の発展と住民の福祉向上並びに野母崎地 区振興のために次のような事業を行った。 ※事業はそれぞれの会計を設け実施している。 事業名 事業内容 野母崎総合運動公園の管理 野母崎総合運動公園管理事業 (長崎市からの指定管理業務) 長崎県亜熱帯植物園の管理運営 長崎県亜熱帯植物園管理運営事業 のもざき物産センター事業 (長崎県からの指定管理業務) 農水産加工品・土産品の販売事業 (直営事業) 一般廃棄物の収集運搬事業 一般廃棄物収集運搬事業 (長崎市からの受託業務) 宿泊施設及び温泉施設の管理運営事業 野母崎海の健康村管理運営事業 (長崎市からの指定管理業務) 本公社は、昭和45年に設立され、野母崎住民の福祉の向上をはじめとして産業振興や観光事 業の振興を主な業務として行っている。 平成26年度においては公社の収益事業である、長崎県亜熱帯植物園、野母崎海の健康村、野 母崎物産センターにおいては、4 月や 8 月に雨の日が多く、さらに 10 月には台風が接近したた め、野母崎への観光客等が大幅に減少し、残念ながら目標の集客を達成することができなかった。 しかしながらこのような厳しい状況の中、亜熱帯植物園においては長崎音楽祭をはじめとして 様々なイベントを開催し、集客増に努め、併せて光熱費等経費の削減に努め 70 万円ほどの利益 を確保することができた。 「のもざき物産センター」では、 「軍艦島ツアー」や「すいせんまつり」 に訪れた団体客へ野母崎地区の特産品を PR するとともに、経費削減に努めた結果、僅かではあ るが前年度に引き続き利益を確保することができた。 さらには、収益事業の柱である「野母崎海の健康村」においては世界文化遺産に端島(軍艦島) 推薦されているため、軍艦島が見えるホテルとしてネット情報で広がり宿泊客は前年度より増加 した。特に平成 27 年 1 月 6 日より新しく供給された新温泉の成分が健康上、様々な効能がある 高濃度の炭酸と女性には嬉しい美肌効能成分メタケイ酸が多量に含まれていることにより、入浴 客も大幅に増加し、前年度に引き続き利益を生み出すことができた。公社はこれまで多額の累積 欠損金を抱えていたが平成 27 年 3 月長崎市議会において長崎市から借り入れていた 1 億 2 千万 円の債権放棄議案が可決されたことにより、債務超過は解消され平成 26 年度決算で純資産が 5,687,078 円になる。これにより本公社の解散の危機は回避することができたが、今後は更なる 経営改善に取り組み経営安定化を図る必要がある。
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