件 名: 大 臣 臨 時 会 見 概 要

件 名:
大
臣 臨
時
日 時 平成 28 年 12 月 2 日 1615∼1622
場 所
1
会
見
概
要
担
当
大臣官房広報課
航空自衛隊岐阜基地2補庁舎1階
備
玄関ぶら下がり
考
稲田大臣航空自衛隊岐阜基地及
び防衛装備庁岐阜試験場視察
発表事項
なし。
2
質疑応答
Q:今日、岐阜基地を訪れて、X−2などを視察されましたけれども、まず
受け止めをお願いいたします。
A:訓示の中でも申し上げましたけれども、この岐阜基地は、大正6年、そ
して、来年には100年周年を迎え、大変伝統と歴史のある基地です。そ
して、今日は、X−2、それからXC−2、この2つを、XC−2の方は、
搭乗させていただきましたが、非常に乗り心地も良く、また、機内も非常
に静かですし、いろいろなところに配慮がされていましたし、また、大き
な、例えばパトリオットの装備ですとか、そういったものも積み込めると
いうことでありますので、わが国を取り巻く環境が厳しくなる中で、防衛
力強化に資するものでありますし、大変期待をいたしております。また、
X−2も、本当にわが国の技術が非常に高いということを実感いたしまし
た。やはりこれは、日本の本当にきめ細やかないろいろなところに配慮を
する、さらには、デザインの力を駆使した大変素晴らしい技術であり、本
当にクールジャパンだなということを感じましたし、また、その万全の体
制で、試験評価が行われているということを確認することができました。
中期防にも書かれているように、やはり将来戦闘機をわが国独自で開発す
るという選択肢も与えるための非常に重要な取組みだというふうに感じた
ところです。いずれにいたしましても、いろいろなところを見せていただ
きましたが、非常に志気高く、また、隊員の皆様方が頑張って、そして、
日本の先頭に立って技術の開発等にも取組んでいただいている、そしてそ
れが、わが国の安全保障にとって重要な役割を果たしているということを
実感することができました。
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Q:大臣は、将来戦闘機、国産、純国産であるべきか、共同開発かというお
考えはいかがでしょうか。
A:そこはやはり、多様なところで、共同開発も、国際的に共同開発するこ
との良さもありますし、いろいろな多様な選択肢があって、さまざまな観
点から考慮することが必要だというふうに思います。
Q:岐阜基地に今後期待する役割などはどういったところにありますでしょ
うか。
A:先進的な技術、それをやはりこの土地柄もそうですし、育まれてきた歴
史、そして、何よりもこの地域との関係が非常に良好で、民間の企業との
連携、さらには、この土地の皆様方との関わり方など、これからの日本の
自衛隊のあるべき姿の一つとして、模範を示していただけるのではないか
という意を強くしました。
Q:先ほど話もありましたけれども、そのX−2の試験データ等を踏まえて、
将来戦闘機の選考をしていくと思うのですけれども、国産化等に向けた現
在の検討状況と今後のスケジュールを教えていただいてよろしいでしょう
か。
A:本当に、非常にいろんな角度から考えられていますし、エンジンも国産
ですし、ものを開発していますし、私は、こういった研究が民間の経済発
展にも資するものでありますので、非常に期待をしています。そして、さ
らには、国際共同開発ということもあるわけですから、いろいろな選択肢
を与えてくれる研究だというふうに思います。そして、中期防に書いてあ
りますように、X−2をはじめとした各種実証研究を推進しつつ、国内開
発や国際共同開発を含むあらゆる選択肢の検討を進め、平成30年度まで
に開発に係る判断を行なうというのが、この中期防に書かれていることで
ありますので、その今のこの計画に則れば、平成30年度までに、どうい
った方向性かということの判断は行うということだと思います。そのため
にも、非常に選択肢を与えてくれているというふうに思います。
Q:別件なのですけれども、アメリカのトランプ次期大統領が、新政権の国
防長官にマティス氏を起用する考えを明らかにしました。これについての
受け止めをお願いします。
A:実際にトランプ氏が大統領になられてから、どのような人事をされるか
はまだ確定的ではありませんので、そういった段階でコメントをする立場
ではありませんけれども、日米の関係の重要性というのは、何回も私も記
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者会見で申し上げておりますけれども、トランプ大統領もしっかりと認識
されているわけですし、しっかりと関係は築いていきたいと思っておりま
す。
Q:関係を築くというのは、マティス氏であればということですか。
A:どなたになられようとも、そういった趣旨であります。
Q:マティス氏ですけれども、物言いが激しいことで知られているような報
道もありまして、強硬派としても知られているようなのですが、大臣のカ
ウンターパートとして、これからどういった信頼関係を築くお考えでしょ
うか。
A:まず、どなたになられるかということについては、予断を持って何かを
申し上げるべきではないし、しっかり良い関係を築いていくことが、わが
国にとっても重要だと思いますし、やはり、わが国は言うべきことはしっ
かりとお話をすると、それはどの国に対してもですけれども、言うべきこ
とを言うことと、良い関係ができるかできないかということは全く別問題
で、私は日米関係の重要性は、しっかりと認識しつつ、どなたがなられよ
うとも、良い関係を築いていきたいと思っています。
以
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上