カナダの金融市場動向 Weekly Report

2016年5月10日
カナダの金融市場動向 Weekly Report
【2016年4月30日~2016年5月6日の推移】
【1】為替動向
【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年4月8日~2016年5月6日)
先週のカナダ・ドル円相場は下落しました。先週カナ
ダでは、貿易収支や雇用者数が発表され、どちらも市
場予想を下回る内容となり、カナダ・ドルは下落しました。
また、アルバータ州の山火事による原油の生産停止な
どが景気への懸念材料として意識されたことも、カナ
ダ・ドルの下落要因となりました。
今週は、カナダでは住宅関連指標の発表があります
が、注目度は低く、市場では株式市場や原油価格の動
向に左右される展開になるとみています。また、アル
バータ州の山火事の動向にも引き続き注目が集まりや
すいと考えますが、原油高となればカナダ・ドルに対す
るプラス材料となるため、悪影響は一時的なものとみて
います。
(円/カナダ・ドル)
(カナダ・ドル/米ドル)
95
1.20
円/カナダ・ドル(左軸)
1.29
カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転)
90
1.25
85
カナダ・
ドル
高
1.30
80
1.35
安
82.98
75
1.40
4/8
4/15
4/22
4/29
5/6
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】金利動向
先週のカナダ5年国債利回りは低下しました。先週は、
米国で発表された雇用関連指標が市場予想を下回っ
たことで、米国の金利が低下し、カナダもこれに連れて
金利が低下しました。また、カナダの貿易収支や雇用
者数が市場予想を下回ったことや、アルバータ州での
山火事なども金利の低下圧力となりました。
今週は、カナダでは住宅関連指標の発表があります
が、注目度は低く、市場への影響は限定的と考えられ
ます。市場では引き続き株式市場や原油価格の動向に
注目が集まるとみています。米国では小売売上高が発
表されますが、これらの経済指標が市場予想を上回る
場合、米国債とともにカナダ国債も金利が上昇しやす
いと考えます。また、アルバータ州の山火事の動向にも
注目が集まりやすいとみています。
【カナダ 金利推移】
(2016年4月8日~2016年5月6日)
(%)
1.2
カナダ5年国債
1.0
0.8
0.73
0.6
0.4
4/8
4/15
4/22
4/29
5/6
【3】主要経済指標
発表日
発表頻度
期間
指標名
データ
(参考)前回
5/6
5/9
5/12
毎月
毎月
毎月
2016年4月
2016年4月
2016年3月
雇用者数(前月差)
住宅着工件数(年率、件数)
新築住宅価格指数(前年同月比)
-2.1千人
191.5千件
-
40.6千人
202.4千件
1.8%
(出所)Bloomberg等より大和投資信託作成
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