2016年12月13日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2016年12月3日~2016年12月9日の推移】 【1】先週の回顧 先週のカナダ・ドル円相場およびカナダ5年国債利回 りは上昇しました。 11月30日(現地、以下同様)のOPEC(石油輸出国機 構)の減産合意に続き、非OPEC加盟国にも減産参加 への動きが広がったことから原油価格が上昇し、産油 国であるカナダ・ドルが選好されました。また、資源関連 の輸出が回復してカナダの貿易赤字が縮小したことを 受けて、カナダ経済に対する強気な見方もカナダ・ドル の上昇を支援しました。 一方、カナダ銀行(中央銀行)は、7日の政策金利決 定会合で政策金利を市場予想通り据え置きました。金 利は、原油価格の上伸や米国の利上げを織り込む動き により、上昇傾向で推移しました。 【2】今週の見通し 今週は、米国でFOMC(米国連邦公開市場委員会) が開催されます。利上げの可能性が高いとみられてい ますが、今後の利上げのペースやインフレ見通し次第 で、金利は上下どちらにも動く余地があります。ただし、 米国の利上げを順調に消化して、株式や商品などリス ク資産価格の堅調な推移が続けば、円安と金利上昇の 流れは覆されないものと見込みます。 カナダ経済は下半期に入ってから回復を続けており、 独自の材料は出にくいと考えます。むしろ原油価格の 動向やイタリアの銀行をめぐる動きなどの国外要因が、 より注目されます。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年11月11日~2016年12月9日) 95 (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 円/カナダ・ドル(左軸) カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 90 87.49 1.15 カナダ・ 1.20 ドル 85 1.25 80 1.30 75 1.32 70 11/11 11/18 11/25 12/2 高 1.35 安 1.40 12/9 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【カナダ 金利推移】 1.4 (2016年11月11日~2016年12月9日) (%) 1.2 カナダ5年国債 1.09 1.0 0.8 0.6 0.4 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 12/6 12/8 12/15 毎月 毎月 2016年10月 2016年10月 貿易収支(実額) 政策金利 製造業売上高(前月比) -11.3億カナダ・ドル 0.50% - -43.8億カナダ・ドル 0.50% 0.3% (出所)Bloomberg等より大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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