2016年5月31日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2016年5月21日~2016年5月27日の推移】 【1】為替動向 先週のカナダ・ドル円相場は上昇しました。先週カナ ダでは、市場の予想通り、政策金利の据え置きが決定 されました。声明文では、アルバータ州の山火事による 景気への影響は一時的との見方が示され、市場の利下 げ期待が後退したことで、カナダ・ドルは上昇しました。 また、原油価格が続伸したこともカナダ・ドルの上昇を サポートしました。 今週は、カナダのGDP(国内総生産)や米国の雇用 統計が注目材料です。GDPが堅調な内容となればカナ ダ・ドルは強含みで推移すると考えます。一方で、米国 の雇用統計が強い結果となった場合は米ドル高圧力と なりそうです。また、週後半にはOPEC(石油輸出国機 構)総会が開催される予定で、原油価格の動向にも注 目が集まるとみています。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年4月29日~2016年5月27日) (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 95 1.20 円/カナダ・ドル(左軸) カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 90 カナダ・ ドル 1.25 1.30 85 高 1.30 80 1.35 安 84.73 75 4/29 5/6 5/13 5/20 1.40 5/27 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のカナダ5年国債利回りは上昇しました。先週カ ナダでは、市場の予想通り、政策金利の据え置きが決 定されました。声明文ではアルバータ州の山火事の影 響が一時的との見方が示され、市場の利下げ期待が後 退したことで、金利は上昇しました。また、FRB(米国連 邦準備制度理事会)高官の発言を材料に、米国の利上 げ期待が高まり米国債金利が上昇したことも、カナダの 金利の上昇要因となりました。 今週は、カナダのGDPや米国の雇用統計が発表され ます。カナダの2016年1-3月期GDPは市場予想で年率 +2.8%と堅調な成長が見込まれていることに加え、米国 での強い経済指標は利上げ観測につながりやすく、金 利上昇の材料は多いと考えます。また、OPEC総会が 控える中で、原油価格の動向にも左右されやすいとみ ています。 【カナダ 金利推移】 (2016年4月29日~2016年5月27日) (%) 1.2 カナダ5年国債 1.0 0.8 0.78 0.6 0.4 4/29 5/6 5/13 5/20 5/27 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 5/25 5/31 6/3 四半期毎 毎月 2016年1-3月期 2016年4月 政策金利 GDP(前期比、年率) 貿易収支(実額) 0.50% - 0.50% 0.8% -34.1億カナダ・ドル (出所)Bloomberg等より大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
© Copyright 2024 ExpyDoc