2015年3月3日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2015年2月21日~2015年2月27日の推移】 【1】為替動向 先週のカナダ・ドル円相場は上昇しました。週前半 にカナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁が、1月の利 下げは保険として行ったと発言したことで、追加利下 げ観測が後退し、カナダ・ドルは上昇しました。その 後は、カナダのCPI(消費者物価指数)が市場予想よ りも上昇したことなどから、カナダ・ドルは堅調に推移 しました。 今週は、カナダ銀行の政策金利発表とカナダの1012月期GDP(国内総生産)、および米国の雇用統計 が注目材料です。ポロズ総裁の発言を受けて、政策 金利は据え置きとなることが見込まれています。また、 GDPが堅調な内容となればカナダ・ドルは強含みで 推移すると考えます。一方で、米国の雇用統計が強 い結果となった場合は米ドル高への圧力が高まりそう です。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2015年1月30日~2015年2月27日) (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 102 1.18 円/カナダ・ドル(左軸) 100 カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 95.59 98 1.20 カナダ・ ドル 1.22 96 高 1.24 94 1.26 92 1.25 90 1.28 88 1.30 2/27 安 1/30 2/6 2/13 2/20 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のカナダ国債利回りは低下しました。米国では イエレンFRB(米国連邦準備制度理事会)議長の議 会証言を受けて早期利上げ観測が後退し、米国債利 回りが低下し、カナダ国債の利回りも低下しました。一 方、ポロズ総裁の発言後は、利下げ観測の後退から5 年よりも短い年限の国債利回りはおおむね上昇しまし た。 今週は、カナダで政策金利が発表されます。政策 金利は据え置きが見込まれていますが、原油価格の 動向次第で利下げ観測が浮沈するため、金利も変動 しやすい展開が続くと思われます。CPIが市場予想よ りも上昇したことやカナダのGDP発表があること、米国 の雇用統計への警戒感から金利が上昇しやすいとみ ています。 【カナダ 金利推移】 (2015年1月30日~2015年2月27日) (%) 1.4 1.2 カナダ国債 1.0 0.8 0.73 0.6 0.4 1/30 2/6 2/13 2/20 2/27 ※カナダ国債は、現物債券「CAN 1.50% 2020/3/1」の利回りを表示しています。 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 2/26 3/3 3/4 3/6 毎月 四半期毎 毎月 2015年1月 2014年10-12月期 2015年1月 消費者物価指数(前年同月比) GDP(前期比、年率) 政策金利 貿易収支(実額) 1.0% - 1.5% 2.8% 0.75% -6.5億カナダ・ドル (出所)Bloombergより大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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