いじめをなくす「思いやり」の連鎖を 目標をもって 子どもの学びを支える

いじめをなくす「思いやり」の連鎖を
シンガーソングライターの藤田恵美さんが作られた「思いやりの歌」の中にこんな一
節があります。
「僕たちは『思いやり』に包まれて生まれて来た 育てられた」子どもは
たくさんの愛情に包まれ、育ってきたはずです。大きくなった今も、子どもたちはその
ことを実感できているでしょうか。心が満たされないために、自分はもとより人を思い
やれず、苦しんでいる子はいないでしょうか。いじめの問題は、子どもの自己肯定感と
深く関係しています。私たち大人ができることは、子どもの出しているサインを見逃さ
ないこと。愛情がほしいというサイン、一人で悩んでいるサイン、それらをきちんとキ
ャッチして「私は、あなたを、いつも見ているよ。
」と伝えましょう。話を聞く、抱きし
める、時には叱るなど方法は様々ですが、今、子どもたちと真剣に向き合うことが、求
められています。子どもたちは社会の宝です。地域全体、社会全体で子どもたちを思い
やりで包んでいきましょう。
子どもの学びを支える
偉人エジソンが残した言葉に「人間の最大の欠陥はすぐにあきらめること。成功す
るための最善の方法は、もう一度やってみること。
」というものがあります。この言葉
からは、エジソンの母親の育て方の影響がうかがえます。周囲の人になかなか理解し
てもらえなかった彼の発言は、母親によって認められ励まされ、発明王として開花し
ました。失敗を恐れて始めからやらせなかったり、失敗したことをきつく叱ったりす
れば、子どもはチャレンジすることを辞めてしまいます。うまくいかなかった原因は
何だったのか、今度はどう取り組んでいくのか、一緒に考え、時にはヒントを与えて
あげることも、親としての大切なサポートではないでしょうか。
新しい年、子どもが希望や夢を語るとき、親もできる限り支えていくよという気持
ちを伝えてみてはいかがでしょう。
目標をもって
昨年の夏はロンドンオリンピックが開催され、たくさんの選手の活躍や頑張りか
ら大きな感動をもらった人も多いのではないでしょうか。相模原在住であるなでし
こジャパンの岩清水選手も活躍された中の一人です。岩清水選手が市役所に来られ
た際、
「負けた時は試合の修正点について話し合うが、勝った時も修正点について
話し合う。試合の次の日に、勝った余韻に浸る選手はなく、話し合った修正点を活
かして次の試合に向けての練習を始める。
」という話を素敵な笑顔で話され、とて
も印象的でした。目標に向けて努力を続けた結果のメダルだったということが伝わ
りました。
さて、新しい年がスタートしましたが、今年の目標を立てられましたか。目標を
決めた子どもに温かな励ましの言葉をかけるとともに、わたしたち大人も目標に向
かって努力する後ろ姿を見せていきましょう。