Ⅲ 道徳学習指導案 道 徳 学 習 指 導 案

Ⅲ
道徳学習指導案
道
徳
学
習
指
導
案
平成○年○月○日
○年○組(教室)
第○校時
指導者 ○○ ○○
〈授業改善の視点〉
本時で取り上げる価値に迫るための工夫した手立てや指導法を具体的に示すとともに、本時の
ねらいを達成し、終末時の児童生徒の姿(発言、ワークシートへの記述など)を予想して記述する。
〈例〉 ~において、○○○のように指導すれば、児童生徒は◇◇◇になるであろう。
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主題名 ○○○○○○ 「
(資料名)
」〔
-(
)
〕
・原則として年間指導計画に示した主題名を記述する。
内容項目の番号
2 主題設定の理由
例 B-(6)親切、思いやり
(1) 学びのつながり
・学習指導要領における位置を明確にする。
・それぞれの内容項目の指導について、発達段階を踏まえどの部分をどこまで指導するかを授業
者は明確にしておく必要がある。めざす児童生徒像を具体的にイメージするために、取り上げ
る内容項目の系統性や発展性を整理し、これまでの学習を把握するとともに、今後どのような
学習につながるのかを明確にして指導にあたる。
<例>小学校4年〔B-(6)親切、思いやり〕を11月で実践を想定
〔B-(6)親切、思いやり〕の系統
低学年 身近にいる人に温かい心で接し、親切にすること。
中学年
高学年
中学校
相手のことを思いやり、進んで親切にすること。
誰に対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすること。
思いやりの心をもって人と接するとともに、家族などの支えや多くの人々
の善意により日々の生活や現在の自分があることに感謝し、進んでそれに
応え、人間愛の精神を深めること。
〔思いやり、感謝〕
国語:
「一つの花」
「ごんぎつね」
学活:
「校外学習に向け
て」
人権集中学習週間
:「HAPPY はあと
ふるツリー運動」
総合:
「お年寄りとの交
流会」
これまで、読み物資料「心と心のあく手」を活用し、相手を思いやる行動をするためには、相手の思いを想像し
て相手の立場に立って考えることが大切だということを学習した。また、国語の「一つの花」や「ごんぎつね」な
どの文学的文章において、登場人物の相手を思いやる気持ちに触れ、学級活動では・・・・
ここでは、読み物資料「心の信号機」を活用し、思いやりの気持ちを行動に移そうとする主人公にふれ、日常生
活の中で、思いやりの気持ちを親切な行為に表していくことの大切さに気付かせていく。
このあとは、日常生活の中での思いやりのある行動をほめ認めていくとともに、
「HAPPYはぁとふるツリー運
動」で思いやりのある行動を認め合う活動を取り入れたり、お年寄りとの交流会で、相手を思いやったコミュニケ
ーションをとったりして、実践につなげていく。さらに、高学年ではどのように相手と接し、対処していくことが
相手のためになるのかをよく考え、だれに対しても思いやりの心を持って接することの大切さに気付かせていく。
・小・中学校の先生が協働して中学校区における道徳教育の重点項目と指導の系統を明らかにし
た上で、本時の指導との関連を明確にし、指導の効果が高まるようにする。
(2) ねらいとする価値について
・ねらいとする価値についてのとらえ方や考え方、教師の考え、願い、指導意図について記述す
るとともに、児童生徒につかませたい価値を具体的に記述する。
(3) 児童生徒の実態
・学びのつながりをふまえて、ねらいとする価値に対する児童生徒の実態を記述する。
・ねらいを視点として、児童生徒のよさや可能性を把握して記述する。
(4) 資料について
・資料名や出典、資料の特質や取り上げた理由などについて記述する。
・ねらいを達成するための資料活用の方法や指導の意図を記述する。
・資料のどの場面の、どの登場人物の言動などを取り上げて、どのようにねらいに迫るのか、焦
点化して、児童生徒の実態とかかわらせた指導の方策などを記述する。
3 指導方針
・児童生徒が主体的にねらいに迫ることができるよう、指導する価値や児童生徒の実態や発達段
階などを踏まえ、指導過程、指導方法などの方針を記述する。
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・道徳的価値の自覚を深めるために、人間らしさに共感する場面<人間理解>、友だちの考えに
ふれる場面<他者理解>、価値についてじっくり考える場面<価値理解>、自分について改め
て考えられるようにする場面<自己理解>の具体的な手立てを記述する。
・導入、展開、終末など各指導過程については、基本的におさえるべき要素に配慮しつつ、創意
工夫をこらし、効果を高めるための具体的な手立てを記述する。特に、展開においては、資料
提示の工夫、発問構成の工夫、児童生徒が主体的に人間として生き方を追求し、道徳的実践力
を身に付けさせるための工夫等について具体的に記述する。
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本時の学習
(1) ねらい
(主人公)の・・・・・を通して、
・・・・・・する・・・・・を育てる。
(資料の活用を簡潔に)
(内容項目)
(道徳性の諸様相)
→道徳的心情、判断力、実践意欲と態度
・1時間の授業で目指す児童生徒の姿を具体的かつ明確にしておく。
(2) 準備
(3) 展開
段
時
学習活動・主な発問
予想される児童(生徒)の反応
指導と評価
階
間
・学習する内容や活動を簡潔に記
述。
・発問は投げかけの形で記述。
導
入
・予想される児童生徒の意識の流れを記
述。
・言葉や思考など、子どもの表現の形で
記述
<児童生徒の立場で記述>
導入は
5分
以内
・指導方針と関連させて、支援の
意図や重点、工夫、手立てなど
を具体的に記述。
<教師の立場で記述>
◆主題に対する児童生徒の興味や関心を高め、ねらいとする道徳的価値への方向付けを行う段階
・これまでの学校行事でのエピソードや生活行動の様子など、児童生徒の経験からねらいに関する
話題を取り上げ、問題を意識化させる。
・これまでの学習で扱った資料や学習内容を示し、学習に対する興味・関心を高める。
○基本発問(2つ程度)
◎中心発問
展
【展開前段】
(価値の追求・把握)
◆中心的な資料により、一人一人がねらいの根底にある道徳的価値についての自覚を深める段階
・基本発問は、資料の状況を自分の問題として受け止めることができるようにするための発問
・中心発問は、本時のねらいに迫るための発問「どんな気持ちだったのだろうか(道徳的心情)」
「なぜ、~したのだろうか(道徳的判断力)
」「どうしようと思ったのだろうか(道徳的実践意欲)
」
等を基本形とし、児童生徒が主体的に考えられる発問を練り上げる。
※中心発問に対する児童生徒の反応が、本時のねらいに迫った姿になるよう組み立てる。
○発問
開
【展開後段】
(価値の自覚化)
◆資料を通して学んだ道徳的価値を、これまでの自分とかかわらせたり、これからの自分の生き方
に広げたりする段階
・資料から離れて、自分の行為や経験に目を向けさせ、自己の生き方(小学校)や人間としての生
き方(中学校)を見つめさせる。
○発問
終
末
・目指す子どもの姿を子どもの言葉、思
考で具体的に記述。
(ノートにどのようなまとめができると
よいか、どのような発言ができるとよ
いかなどを想定する。)
◆ねらいの根底にある道徳的価値に対する思いや考えをまとめ、実践意欲の高まりにつなぐ段階
・本時の学習を通して、思ったことや考えたことは、道徳ノートや道徳ファイルに綴ったり、「私
たちの道徳」にまとめたりして、児童生徒が表現する機会を充実させる。
(4) 評価
・1時間の授業の中で、児童生徒がねらいに対する判断や思考、気づきができたか等を、発言や
ワークシートなどから把握する。
・ワークシートやノートに振り返りや感想を記しておき、その成果をファイリングして評価の材
料とするなど、評価の方法についても工夫をしていく。
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