待合室だより 4 Apr.2015 vol.20 薬の誤飲に気を付けて! 薬は堅いアルミの包装シートに入っているものが多くありますね。硬いシートごと誤って飲み、手術になったり、最悪の場合には、死亡に至ったという事故がおきています。また、小さいお子さんが家族の薬を飲んでしまい、入院したなどの事例もあり、問題になっています。薬の包装について薬は、プラスチックにアルミなどを張り付けたPTP包装シートと呼ばれるものが主流です。1996 年以前のPTP包装は、縦横にそれぞれミシン目が入っていて、1錠ずつ切り離せる構造でしたが、ミシン目を一方向のミシン目のみとし、1錠ずつに切り離せないような構造になりました。しかし、昔の名残からか、飲む分を分かりやすく置いておくために、1錠ずつハサミで切る方が少なくありません。1錠ずつに切り分けると間違えて包装ごと飲んでしまうケースにつながっています。年代別危害件数 29 86件 17 2000年度～2009年度年代 3 1 ～1歳 1～3歳 3 23 8 0 20代 30代 1 40代 50代 60代 70代 × 80代子どもの誤飲 2013年にあった子供の誤飲事故で薬が最も多く、重篤な健康被害が出た事例もあったそうです。薬の保管には細心の注意が必要です。ふたや包装を開けられるようになる1～2歳児が最も多くを占めました。誤飲した子供は意識障害・嘔吐などの症状がみられ、入院に至るケースもありました。お菓子と間違えて飲んだり、甘い味で飲みやすい薬は、大量誤飲も報告されています。おくすりを服用される皆さまへ 1錠ずつに切り離さない自分で1回分ずつに切っている人がうっかり飲んでしまう事が事故につながっています。切り離すのはやめましょう! 家族や周りにいる人も気を配りましょうシートを飲みこんだら、ただちに病院へ高齢者の事故が多いです。家族がちゃんと飲めているか確認し合いましょう。胸やのどに違和感を感じたらすぐに病院へ。消化管などを傷つけてしまうかもし 1回分ずつまとめる「一包化」を薬局でしてもらおう患者さんが飲みやすく薬を服用できるようサポートしています。薬を飲むことや、薬を取り出すことに不安があればシートのままではなく、一つの袋にまとめてお渡ししています。 Mie-health planning お困りのことや不安なことなど何でも当薬局にご相談ください。